スピーカー ネットワーク



P200  PA用 スピーカーのネットワーク

この機種は EVのSX200(現 SX300)のコピー品だが 
オリジナルに比べると 価格が安い分 
ドライバーのマグネットが緩みやすい
(オリジナルはマグネットとエンクロージャーがネジで固定され
緩まないよう配慮されている)など欠点もある。


コネクターが基盤に直接 装着されているタイプは 
製作コストが安くはなるが
接触不良を起こす事が多いので
(バイパスで補強しておくと有効)
コネクターにストレスがかからないように
プラグとケーブルの養成に留意する。
セメント抵抗も接触不良を起こす事があるので
持ち運びに過度の衝撃は危険。

このように 内部構造を把握すると 
取り扱い方もより深く理解できる。





PAスピーカーには 電球 などが取り付けてある物もある。




P200 回路図
基盤から回路図を起こす。
基本的なネットワーク回路に ポリSWなど 付加装置が装備されているが
付加装置まで 理解できればスピーカーの知識は かなりのもの

電球=無負荷時 6.4Ω

ウーハー用 コイル



基盤配線時


ウーハー ユニットと 基盤を取り外し



V15 回路図

後から基盤が手作業で削られ ポリSW
(一種のヒューズでハウリングなどの過大入力からSPを守る保護回路)が付加されていたが 
発売当時 ポリSW 普及当初のためと思われる。
この特徴は 最大出力(電流による)を超えると独特な歪み音となる。


ポリSW は 安価で取り付けやすいため 
最近 多くのスピーカーに取り付けられているが 
メーカーにより 遮断電流値の基準は異なるので注意が必要である。
ポリSWが破損(独特のかすれ音になる場合が多い)しても ユニットが無事な場合もあるので 
ネットワーク回路を熟知していれば ポリSW を短絡しての 
応急処置も可能である。


自動復帰型 ポリSW が働き音が出なくなった時は 
すぐパワーアンプを切り ポリSW を2〜3分 冷却 すれば
復帰するが 
パワーアンプを切るのが遅れると ポリSW 自体が破損し 復帰しなくなり 
交換しなければならない。






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