EV SX200 スピーカー   (現在の型番=SX300)


ドライバー修理

症状:
ドライバーの音量が 3〜6dB 小さく 輪郭もぼやけ気味
フラムが原因と思われるが コンデンサの場合もある。



4番の 81514 がダイヤフラム型番
EV FM1202 や FM1502 も 同ユニット DH2010A を使用している。







裏面 11箇所、
正面 4箇所 の長ネジを外すと 
フロント面が 
むりやり こづいたりしなくても すぐ分離できる 
赤→のネジは マグネットと固定されるようになっており 
太く 形状が他と異なる。



ネジの紛失防止に
穴にガムテープで蓋をする手もある。


プラグがどの程度ソケットにささっているか確認する。
SPコードとソケットに印をつけてから抜く


ユニットを外す前に 一通りテープなどで印をつける

ユニットを外したら ホーン根元の掃除 




反時計方向へ回すと外れるが 
30°くらい緩めたら 元の位置に締め直し 
締め具合の力を覚えておく。

マグネットの6角ボルトを外す時も 同様に 締め具合の力を覚えておく。



ユニットを取り付けるときは ネジ山のゴミなどを取り除く 

プラスティクなので ねじ山の入り口が特に潰れ易いので 
傾きなどに 注意して時計方向へ回して入れる。


マグネットを外す前に 一通りテープなどで印をつける

マグネットの 溝に ゴミが入らぬよう注意
異物が入っていないかチェック





フラム自体に極性の印が無いので 赤←の方向に印をつけ 
同じ方向にセットするようにする。

フラムの一部が割れているので交換!

無負荷時 新 5Ω 、  割れ 5.6Ω(∴ボイスコイルは正常)


スクリーン装着状態 
スクリーンは忘れやすいので注意。
スクリーンの網のゴミをとる。






ダイヤフラム型番 81514








シリアルNo 9713N10005  
SX200 初期 入力コレクターは フォーン(SW付)、スピコン 各1個 だったが 
数年後 フォーン 2個に 仕様変更された 
型番も その後 SX300 となる。



SX200 ネットワーク



ポリSW= x60        011GC
        x050      MEXICO



製造 1997年8月3日 



回線図 典型的な 12dB/octネットワーク 
ドライバーに 保護装置がある セメント抵抗がEVらしい配慮だ。
セメント抵抗 20W 10Ω
C2= XPT  1.15μF 5%  160VAC/250VDC
T1=10K 250V

2003 9 初期型SX200  C2 高級オーディオ用 上質の物に交換 ドライバー 効率UP?


ポリSW は 安価で取り付けやすいため 
最近 多くのスピーカーに取り付けられているが 
メーカーにより 遮断電流値の基準は異なるので注意が必要である。
ポリSWが破損(独特のかすれ音になる場合が多い)しても ユニットが無事な場合もあるので 
ネットワーク回路を熟知していれば ポリSW を短絡しての 
応急処置も可能である。


自動復帰型 ポリSW が働き音が出なくなった時は 
すぐパワーアンプを切り ポリSW を2〜3分 冷却 すれば
復帰するが 
パワーアンプを切るのが遅れると ポリSW 自体が破損し 復帰しなくなり 
交換しなければならない。






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