音響オペレーター

ミキサー出力について 
パワーアンプをフルにしてミキサー出力を
低くするオペレーターがいますが 
大昔のパワーアンプはHA(ヘッドアンプ)が無く 
入力してすぐにATTなので
パワーアンプのVOLを絞ると入力インピーダンスが
変化して ノイズ、発振などの原因となったためです。
最近のパワーアンプはHAでまず受けてから 
VOLコントロールを行なうので 
ミキサーから定格で出力してパワーアンプでスピーカーの音量を調整するのが
ノイズ比も良く正しい方法です。


特にカナレなどアースが共通のマルチケーブルにおいて 
ミキサーのINとOUT出力を同じマルチ内にした場合 
低周波も飛ぶので 
飛んだ音がループしたりしますから 
アースが共通なマルチは INとOUTを別なマルチケーブルにする
必要があります。


デジタルミキサーにおいては定格以下で出力するほど 
ダイナミックレンジが狭くなり艶の無いガチガチ音になってしまうので 
定格で出力しなければなりません 
信頼できる 現在のデジタルミキサーは スペックが向上しており 
歪みを回避するため ダイナミック レンジはかなり広く
仕様書の値より大きくなっていますので 
定格より かなり大きく出力しても歪む事は無いように設計されています。



アコギ(アコースティク ギター)はハウリングしやすい代表的な楽器ですが 
ライン(ピックアップ)とマイク両方で録る場合 モニターSPはラインの音のみを返すと
メインSPのマイクの音質、音量調節に有利となる。

マイク2本で録る場合 1本はモニターSP用、1本はメインSP 専用にすると
メインSPのマイクの音質、音量調節に有利となる。
マイク1本で パラって2chで受ける方法も良く使われるが 
ハウリング対策を重点にする場合は 最上の策ではない。

いづれもモニターSPとのハウリングが起こっても 
メインSPに直接ハウリング音は出力されない利点となり 
モニターSPとのハウリングを気にせずに 
メインSPの音質、音量調節が行なえる。


アコギはフォークとクラッシック ギターでは音色が異なり 
ピック、フィンガリング、フィンガーピック など奏法により
大きく音量、音質は異なるので
HPにあるマイキング(サウンドホールを避け12フレットあたりを狙うなど)を
鵜呑みにしては危険です。 
最終的には 他人の意見や先入観にとらわれず
メインSPからの音を聞いてマイキングを判断するのが良い。
マイクの種類やマイキングは手段ですので 
結果としての音が良くなければ それらに拘るのは無意味です。



音響の中でも PAオペレーター は一番 機材トラブルに遭遇する職種です。
生のコンサートは やり直しができません 
レコーディングのように 最悪 日を改めと言う事は できませんから 
普段からの 機材の取り扱い、メンテナンス に十分注意する事が一番重要ですが 
どんな機材でも いずれは 調子が悪くなり 故障する運命ですので 
現場での機材トラブル の知識、処置能力があるほど 頼りがいのあるオペレーターとして
高く評価されます。

単なる誤接続、設定操作の不良は それらを正せばすぐ復旧しますが 
機材内部でのトラブルは簡単に修理できないので 
トラブルの処置を誤ると 時間が無駄になり致命的となります。

機材トラブル:


半田クラック
機材トラブルの中で 一番多く やっかいなのが 半田クラックです。



半田クラックの原因は、
プリント基板において 
機材の落下など 振動で
大きい部品 電解コンデンサー や 
音の振動により 共鳴 ポイントに運悪く遭遇した部分や
ボリュームなどのツマミ(可変抵抗)、
特に ストレス(プラグの抜き差し)がかかり易い ジャック 部分 などの
半田に亀裂が入って 接触不良になっったり 断裂状態となり 
即 機材の重大な損傷 〜 不調 となります。

これを良く理解している人は 機材の運搬、操作を ていねいに行います。
機材の扱いが悪い会社は 致命的なドラブルも多くなりますから 
そのような現場で働くのは避けた方が無難です。

部品が熱を持ち 
半田の融点に達しなく、且つそれなりの高温になり、それが繰り返される場合、
半田が劣化する事もあります これは、半田を除去し 新たに半田付けすれば直ります。
半田クラックを見つけるには、半田付けした色が濁っていて(通常は綺麗に光っているが、それがない)、
半田付けされた部品の足を中心に小さいブツブツ穴が放射状に広がっているのが特徴です。
特に上右の写真では 基板に穴がたくさん開いていますが、
穴が開いている=発熱が多いという意味で、そういう部品の足はクラックが入りやすいです。

年月が立つに従って半田もモロくなってきますから、温度変化等によって
自然に見えないレベルのクラックが入ってしまう場合もあります。


多くの場合 不調や故障する 前兆があります。
この前兆は熟練した人ほど わずかな兆しでも感じる事ができますから
大きなトラブルの前に回避できる確率が高くなります。


P200 スピーカー ネットワーク


S4115HU スピーカー修理


SX200 修理


PEAVEY CS800Sパワーアンプ メンティナンス:




Level Converter(2ch)



ノイトリック社 マイクケーブル



バンド・コンサートの プロ オペレーターを目指している方
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その他の機材トラブル:

予備の機材はあるが 交換している時間が無い場合もありますから 
現場で修理不可と判断された時は 
状況に応じた代替処置を すぐ行わなければなりません。

帰社後 下記のような本格的な修理、確認を行う事になります。
大きなPA会社には 修理・メンテナンス・改造 専門のスタッフがいます。

パワーアンプ CREST AUDIO CA9
Bchの音が かすれ気味 
ST、BLT と Achモノラル 切り替えSWの 接触不良 
SWを数回切り替えて酸化被膜を取り除けば改善する 最も単純な症状 

CA9画像  ファン2台は放熱器のみ通過するようになっているので 基盤に埃が溜まり難い構造である。
外寸:W480×H90×D460mm     重量:22kg    最小(待機)電力 100W 実測 
Stereo Power 8-Ohm: 600W RMS
Stereo Power 4-Ohm: 900W RMS
Stereo Power 2-Ohm: 1000W RMS
Bridged Mono Power 8-Ohm: 1800W RMS
Bridged Mono Power 4-Ohm: 2000W RMS
Output Voltage RMS/Peak: 82V/116V; 1kHz, 0.1% THD+N Power Figures are watts per channel, both channels driven

Frequency response (+0 / -0.3dB, 1W @ 8-Ohm): 20kHz, -3dB @ 135kHz
Power Bandwidth (rated power @ 4-Ohm, 1% THD+N 20Hz-20kHzH): -.84dB/+0dB
THD+N: <0.01% rated power @ 4-Ohm, 1kHz
smpte imd: <0.01% rated power @ 8-Ohm, 60Hz & 7kHz
Damping Factor @ 10-400Hz @ 8-Ohm: 700:1

Class: H
Power Supply (factory configured): 100v-240c, 50-60Hz
Circuit Breaker rating (120v): 21A
Current Draw (120VAC) 1/8 Power 4-Ohm: 8.6A
Current Draw (120VAC) 1/3 Power 4-Ohm: 16.0A
Current Draw (120VAC) Idle 4-Ohm: 2.0A
バックアップ ボタン電池 交換
キーボードなどは
10年位 経ちますと バックアップ用 内臓電池が消耗して
Battery エラーの表示が電源立ち上げ時 出て
まもなく ユーザーが記録した情報が消失します。
修理詳細
ギターアンプ  マーシャル 4100 (50〜100W) JCM900 ヘッド 修理
chA の GEIN VOL 不良   chBは正常だが 
chA Gein 音量が不安定 ツマミに触れると症状が出たり 最大Geinで固定となったりする。
GeinのB220KΩ を計測すると異常は無い様子なので
VoL と 基盤の接触不良と思われる  
VOL交換の場合 純正品は 手に入ったとしても高価だが 
同等品であれば ¥50 で手に入る事もある。
チューブ アンプは 真空管が寿命の場合もあるので この場合 プリ管が原因の場合もあるので注意が必要です。
修理詳細
虫によるトラブル
ゴキブリ等の虫及び幼虫などが原因で 機材が故障する事もある 
機材の中で死んで 湿度が高い梅雨時など 伝導物質になってしまい ショートや 
誤動作 故障 となる事もあるので 倉庫などに発生している時は 早目に駆除した方が良い。
倉庫 横の木に毛虫が大量発生し その後大量に倉庫の中へ進入して来た事もある 
倉庫の近くで虫が大量発生した時は 
倉庫の中に進入してくると やっかいなので早めに駆除した方が良い
ガムテープの粘着剤
現場でガムテープは何かと重宝するものですが 
機材に貼り付けたまま長期間おくと 
粘着剤がベトベトに こびりつき 
更に 長期間おくと
粘着剤が乾燥してカパカパに貼りついてしまいます 
こうなると きれいに粘着剤を取る事は困難ですし
粘着剤が プラグやジャックの中などに混入すると 
接触不良などのトラブル原因となりますので
早めにガムテープは小まめに はがしたいものです。
シールはがし(100Y) など効果的な市販品も色々出ていますが 
初期の ベトベトに こびりついた ものはガムテープを使い
はぎとれますが これ以上進行すると 
灯油やガソリンが 市販品より非常に有効です。
乾燥してカパカパに貼りついてしまった時は
水や灯油、ガソリンなどで うるかしてから 
灯油、ガソリンなどで はぎとります。
灯油、ガソリンの注意事項:
灯油<ガソリン の順にはぎ取る力は若干大きいですが 
灯油の方が安全で お薦めです。
灯油もそうですが 特にガソリンはすぐ揮発しますから 
火気厳禁で野外の換気が良い所で作業しないと 
中毒を起こす事があります 
ハイオクなど添加剤が入っているガソリンは 
特に危険で 敏感な方は 
数時間後や数日後に めまいや頭痛などの
中毒症状が出ることもあります。
灯油もそうですが 特にガソリンは
印字が消えたり 材質によっては溶けたり変色する事があるので
見栄えが気になるパネル面などでは特に注意が必要です。

さび取りクリーム(100Y)も市販されていますが 
灯油などでも軽症な時は代用できるかも知れません。

フェーンダー ツインリバーブ  電源ランプ交換

小パネル球    メーカー: パイロ電子
型番: T10BA9S6.3V    0.15A  28±2  10±1φ
マルツパーツ館  秋葉原店  2個で¥105円 
(フェンダーの代理店 取り寄せだと これの数倍の価格となる)
アナログ機器の卓ライト、メーター内ライト
LEDの性能向上により ナツメ球なども 白熱電球からLEDに変わりつつあります。
アナログ機器の卓ライト(ディーマーに注意)、メーター内ライト も 球切れの時を機会に 
寿命が長い LED に改造しています。
パール ドラム Z-TYPE

タム ナット側の欠損による ラグのネジ外れ 
「CL−100」 止めネジが17mmと14mmが
2セットづつ入っているが
FTomは厚いので不可 前のネジ 18.5mm を使用
古い型はロング ラグ だが 最近は ショートになっている
ネジ穴サイズは40mmで共通 
長い20mmボルト+ワッシャー 1〜2枚で
ナットの欠損具合により応急処置ができる場合もある。 
9V電池 ノイズ
ワイヤレスマイクを新しい電池と交換した所 「ジー」 と電源ノイズのようなノイズが出た 
送信機側の不良の可能性が高いが 現場で すぐできる手段である
別な電池と交換するとノイズは無くなった 
ノイズを出す電池は考え難いが 
現場では このように以外な事でトラブルが解決する事がある 
「気合で機材の不調を直す事ができれば一人前」と良く言われるが 
現場は 生ものなので色々な事が起こる
ストロボ
点滅が不安定 
15〜30W(新品球は 15〜34W) 電力はは点滅速度に比例
球の付け根が黒く変色し 球切れが近い のと
3つある真ん中のソケットの接触が悪いのが原因 
最終手段として直接半田付けやソケットを細く,
プラグを太く(アルミ箔、針)などの処置がある。

15〜30W(新品球は 15〜34W) 電力はは点滅速度に比例
E−75 (定価¥5800)  予備球 あと1個 + ユニットのみ1個 
純正品より 足が細く短い

ディーマーと接続してON、OFF コントロールの際は 捨て玉 が必要。
dBX 2231 ステレオ 31band EQ
上段 のEQ 接触不良
下段は正常だが上段からは 小さく かすれた 音が出る 
正常な時もある 
電気回路の故障も考えられるが 
このEQは 電源トランスも独立しており(同じシリーズのモノラル版との併用)
dBX に時々見られる リレー回路が付いている 
電源OFF 時 リレーは 入出力コネクター同士が直接バイパスされるので 
電源が切れていても 音は出る 
電源を入れると 1.5 秒後にリレーが働き 回路へ切り替わるので 
電源立ち上げノイズが出力される事は無い。
今回は このリレー回路内の接点の酸化被膜による接触不良らしい 
しばらく使っていないのが原因で 
リレーの入り切りを繰り返し 接点の酸化被膜を取り除き 終了。
YAMAHAのQ1031やQ2031などもリレー内臓なので 
電源の入り切りで電源立ち上げノイズが出力される事は無いが
電源OFFの時はバイパスされないので音は出ない。
ローランド キーボードアンプ
音が出なくなる。
非常に小さい音で出たり 正常に出たりで 音量が不安定。
ある一定以上VOLを上げると 接触不良のような音の後 正常になる事もある 
このような症状の場合 一番単純なのは INPUTジャックの接触不良で 
次に MAIN IN や HEADPHONES PREOUT ジャック がある場合
それらの ジャック附属スイッチが酸化被膜などにより接触不良を起こしている場合である。
次に VOLや基盤のコネクター類の接触不良 
さらに重症になると コンデンサやトランジスタの不良となるが 
今回は  MAIN IN ジャック附属スイッチの接触不良で 接点復活剤で簡単に完了した。
MAIN IN とは プリアンプ(INPUT)からの出力を切断し 
パワーアンプへ信号を直接入力させる端子なので プラグを挿すと 
この出力を切るようにジャック附属スイッチが接続してある 
このスイッチの接点は 湿度や埃の状態にもよるが 
あまり使っていないと接点不良の原因となる事が多い。
ベースアンプ フェンダー サイドキック65
電源ヒューズが切れる。
パワーICの不良らしいが かなり古い型番なので 
ICが手に入る可能性は低い 
プリアンプ 回路には問題が無いので 
近年は 小型で優れた あるパワーIC 4Ω 150W 出力があり 
市販の楽器アンプにも良く使われている メンテナも楽で  
電源回路は正常なので このIC に改造。
コンパクトMPプレーヤー 
主に チェック用ソースとして使用しているが 
デジタル機器の中には以前のアナログでは見られなかった 
故障と見間違うような現象が見受けられる事がある。
出力を小さくする、
インピーダンスの不適正(特に Hi ポジションへの出力)
などにより ノイズが増大 
ノイズ状態もLRの出力自体で異なる事がある。
ギターアンプ JC120
雑音が出る症状がある。
雑音の状態から判断すると接触不良の症状らしい 
思ったとおり リバーブの 10KB ボリュームの接触不良 
とりあえず 接点復活財(VR用)で症状は無くなったが 
根本原因は VR接点の劣化なので いづれは 
VR自体の交換が必要だが 基盤に直付けタイプなので 手間はかかる。

JC120、65 の12” SPユニット(MAX120W)は厚みが薄い 
以前 同等品以上の仕様 Peavey sheffield1200plus \9800 に交換したが
装着幅ギリギリだった。
残留ノイズ
パワーアンプの L-chのみ残留ノイズが非常に大きい状態だった。
どのボードが問題かを確かめる所から始まったが、幾つかのボードを調べていくうち、
マイク入力回路が載っているボードのGND回路のプリント配線の一部が断線していた事が判明。
電源又は出力配線などの大電力が流れる回路とGND間を誤って接触させてしまった様な形跡があり、
基板内のGND間を結ぶ細いプリント配線の一部が焼け切れた様な状態になっていた。
幸い断線部分の接続だけで済む内容で他の回路にはダメージはなく、切れた部分を接続したところノイズも出なくなり修理完了となった。
  内部ヒューズ
音が出ない。検証すると、内部の電源ラインに装着されているプロテクトヒューズが断線している事が判明。
交換後は問題なく動作する事が確認出来た為、
原因は不意な出力ショート或いはオーバーロードに類するものと想定される。
  入力ジャック
片ch音が途切れる。検証すると、L-chのみ、音が途切れると言うより全く出ない状態だった為、
先ずは内部のパーツの状況やコネクタの接続状況をチェックしたが目に見えた異常は見つからない為、
暫くあれこれと試すうちに、入力ジャックに差し込んだフォンプラグにやや力を加え、色々な向きに押さえてみると、
特定の位置に傾けた時に時々正常に戻る事が判明。そこで固定しておくと、他の部分に力を加えたりしてみても途切れる事がない為、
原因は入力ジャックである事が判明。ところがこのアンプは全体が1枚基板で、全てをそっくり外さないと半田面にアクセスできない事と、
平滑コンデンサに暫くの間高い電圧が残っている為、下手に扱うと回路をスパークさせてしまう。
それを防ぐ為の為放電処置を施しながら1時間半強の交換作業の後、無事正常動作を取り戻して完了となった。
  配線断線
音が出ない。シェルを開けて内部を調べてみると、メインボードとボリューム関連のボードを結ぶフラットケーブルの一部が
ボリュームボード側の半田付け部分で断線していた。何故断線したかは不明だが、過去に工場或いは何処かのサービスセンターで
内部を調べる必要が生じ、その時にケーブルの接続部に複数回の曲げストレスが加わって断線し易くなっていた物と思われる。
幸いケーブル長には充分な余裕があるため、断線部分を切り揃えて接続する事により完了となったが、
集合ケーブルの為やや手間の掛かる作業となった。
  チップコンデンサのリーク
片chからブーンと言う大きなノイズが出る。検証すると、無信号でL-chのみGND浮きの様な大きなノイズが発生し、
レベルメーターも振れていたが、GND浮きにしては異常な音量だった為、それ以外の可能性が高いと考えながらも、
一応GND周りから調べ始め、やはりGND浮きではなくプリアンプがノイズ源になっている事が判明。プリアンプはシールド板で囲われており、更に部品面は基板を外さなければ調べられない構造の為、やや手間が掛かったが、最終的に低圧電源ラインにあるノイズフィルター用の
小さなチップコンデンサの一つがリークし、DC電源の電圧不足を引き起こし、大きなリップルを発生させていた。
問題のコンデンサを交換する事により完了となったが、チップコンデンサのリークはブランドを問わず稀に発生する事がある。
  半田クラック
PEAVEY CS800S:片ch音出ず。検証すると、電源は入り、リレーもONになっている音がするが、ch-1のみアクティブインジケーターが
点灯せず、音も出ない。またch-2側は音は出るが残留ノイズが大きい。大分古いモデルの割には奇麗だったが、
天板を開けてみると内部に大分埃が蓄積していて歳月を物語っていた。パーツの外観は問題無かったが、
基板の半田面を調べてみると、振動による物と思われるクラックが数箇所確認された。特にch-1側は信号経路にクラックが現れていた為、
それが原因で音が出なかったことが判明。GND回路の一部にも半田クラックが見られたので、
それが残留ノイズの原因になっていた可能性も高い。最終的に怪しい部分の半田を全て修正したところ問題は解決して完了となった。
  リンクジャック
ステレオ、サブミックス共にL-chが出ない。シェルを開けて各部POTの状態を調べてみたが、特にガリも無く良好だった。
その他回路も問題無い様なので、リンク回路を疑ってジャックを調べてみると、複数のジャックで、
内部に8本ある接点ピンのうちの1本が曲がっていた。それが原因で正常にリンク信号が流れて来なかった物と思われる。
ジャック交換にて完了。
  不具合
LEDも点灯していない様子だった為、内部を調べてみると、基板上のチップICが装着された小さなサブボードと基板間を繋ぐ半田部分に
怪しい箇所があったため、その部分を中心に再半田を行った所、正常動作する様になった
  バッテリーホルダー
ファンタムではOKだがバッテリーで音が出ない。確かにファンタム駆動では問題なく機能するので、アンプ回路は正常の模様。
そこで内部を調べてみると、バッテリーホルダーの配線が怪しいのでホルダーを外してみると、バッテリーホルダーから
メインボードに繋がる配線の一つが断線していた。もう1本の配線も切れかけていた為、2本とも一旦外して繋ぎ直したところ完了となった。
  コンデンサの劣化の疑い
SUMMIT TPA200:ノイズが入る。検証すると、音は正常に出るが、残留ノイズの中でハム成分が目立つ。真空管その他は問題なかったが、全体的に大分使い込まれているので、電源回路の平滑コンデンサが劣化して容量低下をきたしている可能性が高い。このモデルは1個のコンデンサの中に複数の電極を持つ専用のコンデンサを使用している為、メーカーにパーツ依頼となった。
  トランス
PEAVEY CS200X:電源を入れたら本体がブーンと振動して音が出なくなった。状態的には出力モジュールがリークして
電源トランスに負荷が掛かっているような状態だったが、出力ボードは両chとも問題なかった。
そこで電源ボードの整流回路周辺も念入りに調べたが、特にショートしている部署は無かった。
最終的に、トランスを固定している金具のエッジがトロイダルトランスの絶縁フィルムを突き破って巻き線の一部に接触していた事が判明。
要所に絶縁材をはさんで完了となった。
 

半田クラック
PEAVEY CS800:片方のch電源入らず。初期型の重量級アンプで、結構な年月稼動して来た模様で、内部には多量の埃が蓄積していた為、先ずはクリーニングからとなったが、一通りクリーニングをした所で動作チェックすると、最初は問題なく両方のchとも稼動し、
普通に音が出ていたが、何度か試すうちにR-chのグリーンのスタンバイLEDが点灯しなくなった。
このLEDは、プロテクト回路が何らかの異常を検知して回路が起動しないと点灯しない筈なのだが、
リレーは両chともONになっているような音がするので、試しに信号を入力してみると正常に音が出ていた。
今度はLEDのディスプレイボード付近を動かしてみると付いたり消えたりする事が判明。
結局ディスプレイ上のLEDの半田部分にクラックが入っていた事が原因で、半田修正にて完了となった。

  埃の影響
音がプツンと切れてしまう。検証した限りでは症状の確認はされなかったが、内部を調べてみると、FANを中心に多量の埃が付着し、
冷却効率に影響しそうな状態だった。恐らくこの状態で出力レベルを上げて長時間営業使用していた為にヒートシンクが
オーバーヒートし、サーマルプロテクトが働いた模様。内部クリーニングして完了となった。
  出力不全の原因
片側音が出ない。L-chが、全く出ない訳ではなかったが、ゲインが極端に落ちていて、R-chもややゲイン落ちしていた。
この機種はキーコンの回路やマイクミキシング、その他セレクト回路等、ライン信号が何種類ものボードを渡り歩いている為
原因を突き止めるまでが困難な場合がある。今回もその部類に属する物で、SP端子や内部コネクタ、POTの接触不良などの有りがちな
故障箇所は一切無く、接触不良の挙動も無く、一貫して故障症状が現れていた。そのため、数種のボードを入れ替えながら
最終的に行き着いた所が背面のI/Oボード。
そのボード内のセレクトICと対になっているバッファICの動作不良と思われるが、I/Oボード交換にて完了となった。
  オーバーロード
大きなハウリングが発生してから音が出なくなった。電源は入るが音が出ないという状態で、プリアンプやコントロール関連は正常らしい。
そこまで確認した時点で一旦電源を落として内部を調べてみると、電源ボード上の内部ヒューズが2本あり、いずれも断線していた。
このヒューズはパワーアンプの出力トランジスタに掛かる電源ラインに直結しているので、当然これでは音は出ない。
周辺回路に異常がないか確認した上でヒューズ交換したところ正常動作が得られたので、
やはりハウリングに伴う連続的な電流増加でヒューズの断線と判断できる。
  基板ズレ
ツマミが引っ掛る。検証すると、左側のアッテネート・ツマミのみ、12時の位置よりも左に回そうとすると、急に引っ掛って動き難くなる。
フロントパネルは物凄く高い加工精度で仕上げてあるのでパネルの穴がいびつになっていると言う事は考え難いが、原因は
ツマミがパネルに引っかかっている為であることは明らかであった。色々調べていった結果、最終的に、内部の基板が、
フロント、両サイド、リアのパネルの溝にはめ込まれて装着されているのだが、電源トランスがある部分だけが溝から脱落して下方に
下がっていた為、アッテネータのシャフトが斜めになってしまい、
その為にツマミがフロントパネルに接触していたことが判明。基板を正しく装着し直したところ異常無しとなった。
  電源トランス
ヒューズが直ぐに飛ぶ。検証すると、メインヒューズが一瞬で飛んでしまって電源が入らない。
原因は電源トランス内でのリーク(レアショート)の模様。その他パーツの状態は、特に変色や焼け跡等も見つからず、
整流回路の静特性にも問題ないので、何故そうなったかは不明だが、電源トランス交換で完了の見込みでパーツオーダーし、
入荷待ちとなった。
  ジャック内のSW接点
片ch音出ず。マイクジャックに-20dBの信号を入力して出力レベルを調べてみると、ch-2の出力レベルが極端に低下していたので、
先ずは真空管を差し替えて試してみたが変化なし、次にSW関連やワイヤリングも調べてみたが異常無し。パーツの状態にも異常は無く、
異常過熱等も見受けられなかった。となると半導体関連の劣化なのだろうかと考えながら、
一旦入力レベルを上げてオーバー気味にしてみると、急にレベルが上がり、一時的に正常に戻ったが、
暫くしているうちにまた低下して元に戻ってしまった。この大入力を入力すると一時的に回復すると言う挙動は機械的な
接触不良の初期状態に似ているので、機械接点の経路を探して探ってみた。最悪は封印されたリレー接点に及ぶが、その前に、
信号線を追って行くとHI-Z INPUTジャックを経由している、またこのジャックはプラグを接続するとマイク入力回路から切り離すSW構造が
組み込まれているので、そのジャックにプラグを抜き挿ししてみると、やはり状況が変化し、このSW接点の接触不良が原因と判明。
幸い重症な接触不良ではなかった為、接点をメンテナンスして完了となった。
  半田不完全
不定期にノイズが入る。検証したが現象が再現しなかったので、天板を外してパーツの実装状況を調べつつ出力をモニターしていた所、
小さなカード状のパーツに触れた所パリパリと言う異音が確認出来た。原因はメインボードとカードを結合している接続部分の集合ピンのうち1箇所の半田が不完全で、接触しているだけの状態だった事。半田修正にて完了となった。
  内部コネクタのカシメ不良。
右側だけ音が出ない。検証すると、どの入力ポイントに入力してもR-ch出力が得られない。そこで後ろから信号を追っていくと、
ボリュームコントロールボード付近で音が途切れている模様。結線や基板上のパーツの実装状態を調べても異常は無いので、
取り敢えずハーネスを動かしたりしながら状態を調べていた所、突然音が出たり消えたりするポイントが有った。少しずつ追い込んでいくと、一部の信号線のコネクタ部分に接触不良があった。しかしコネクトピンとコンタクト金具の勘合に異常は無く、
更に調べて行くと、ハーネスのワイヤーとコンタクト金具の接合部のカシメが不完全である事が判明。修復して完了となった。
  ネジ1本がアンプを破壊
電源を入れると火花が出て直ぐに切れてしまう。この状態で不用意に電源を投入すると更に酷い状態になる可能性がある為、先ずは
天板を外して基板の状態を目視してみるとAC電源の入り口に付いているサーミスタが2個焼損していた。此処が発火ポイントと判断出来る。
この様な状態となる原因は幾つか考えられるが、先ずは極端な過負荷による出力トランジスタの内部短絡が想定されるので一旦
基板を外した処、電極がネジ止めタイプの平滑コンデンサが複数装着されている内の一つの片方の極の固定ネジの欠損を発見したが、
その欠損が招く症状は別の問題でショートには直結しない為さておき、トランジスタの特性をチェックしたが問題なし、次に
怪しいのは電源回路の不具合となるので整流回路を中心にチェックした所低電圧回路内のブリッジダイオードがショート状態となっていた。
この回路は出力段で過負荷が発生してもダメージは及び難い部分なので、低電圧整流回路と出力段の間で何らかの問題が
発生した事になる。となると基板を外した時に発見したネジ欠損との因果関係が浮上して来た。
初めから平滑コンデンサの固定ネジが欠損していた場合は整流回路に異常を来たし、強大なハムノイズが出て使用に耐えられなくなり、
電源が入らなくなる以前にノイズ大で修理依頼される筈だ。となると初めは付いていた物が使用中に外れたと考える方が妥当なので
アンプのフレーム内を探すと、案の定フレーム内部の隅にネジが一本転がっていた。
そのネジを拾って観察するとネジの頭に数箇所のスパーク痕が確認され、一連の原因がネジ抜け時の電源ショートであった事が判明した。
  コイルの半田不完全
PEAVEY CS800S:微かにしか音が出ない。先ずはざっと各部パーツの状態からチェック。特に目立った焼損等はない。
続いて信号を入れて入力端子から信号経路をチェックするが、回路的には入出力回路とも正常の様だが出力が無い。
問題は2階建て構造の共通基板の下側の基板にあたるので一旦上下の基板を入れ換えて信号を観測できる状態にして電源を入れ、今度はチャンネルのメインボード上をチェックした所、出力トランジスタを経由して出力端直前で信号が消滅している事が判った。
原因はインピーダンス整合用のコイルの半田付け不完全によりパラ抵抗が過電流によって断線していた。半田修正及び抵抗交換でFIX。
  有力な証言が解決の糸口に
時々両チャンネルからバチバチノイズが出る。検証した時点では現象は出なくなってしまっていたが、
ボリュームに反応してノイズ・レベルも変化すると言う証言によりプリアンプの動作不良と断定して
裏表のチップ部品の実装状況を端から丹念に調べた所、一箇所のチップ抵抗の片方の半田が極端に薄く、恐らく
リフロー(ペースト状に練った半田に熱を加えてチップ部品を固定する工程)の時点で半田が乗っていなかったであろう箇所を
発見した。その回路は両チャンネルに影響している回路だったので、その部分を完全に半田付けしてFIXとした。
  新品なのに容量抜け
ブーンというノイズ発生。原因は出力電源部に使われている平滑コンデンサの容量抜けによるノイズであった。
意外な事に4個付いているコンデンサの内2個は全く容量がなくなってしまっており、内部電源ラインに通常では
存在しない大きなリップル(整流後に取り切れなかったAC成分)が乗っていた。メーカーのアナウンスによると
コンデンサ自体の初期不良品が混入したとの事だが、通常なら10年は楽に使える筈のデバイスが数ヶ月で死亡した例は
長年の経験の中でも初体験だ。
  出力回路の破壊
PEAVEY CS800S:電源入らず。片方のアンプ基板の内部電源コネクタを抜いて片チャンのみを接続して電源を入れると
立ち上がるので電源自身の不良ではなく、出力アンプ側の不具合によって電源回路のプロテクトが働いてしまっている様だ。
調査した所出力トランジスタショート及び他のトランジスタ焼損等があり、最終的に幾つもの部品交換が必要な状態だった。
パワーアンプにはしっかりした出力保護や温度保護等のプロテクト回路が装着されているので通常では幾つものデバイスが
破壊される前に回路が遮断される筈なのだが、万一プロテクト回路自身が故障して反応しなくなってしまった場合には
考えられる事なのだろう。


スリップ
ディスクが出てこない。SWの接触不良又はシステムエラー等を想定しながら検証してみると、SWの接触やシステムの反応は良好だったが、DISKの動きが不自然であった。そこでローディング機構を調べてみると、CDを送り込む為のガイドローラーが
汚れてスリップしている事が原因と判明。クリーニングして完了となった。
麦球
ディスプレイが表示しなくなった。検証すると、動作的には正常のようだが、ディスプレイに何も表示されない為、
今がどういう状態なのかがわからない状態となっていた。調べてみると、ディスプレイが動作しなくなったというよりも、
バックライトが点灯しなくなった為に表示が黒いままで見えなくなっている可能性が高い為、バックライトの構造を調べてみると、
液晶表示パネルの下部に麦球が2個装着されており、それが断線していた。一見、液晶表示パネルの半田を外さないと
電球交換出来ない様に見えたが、表示パネルのリードが比較的長い為、半田が付いたままで表示パネルを反らせて、
その隙間から電球が交換可能だったため、思ったほど手間の掛かる構造ではなかった。
ローディング機構
CDトレイが出てこない。確かにEJECT操作でトレイが出てこないが、モーターは動作している模様なので、
トレイそのものの動作不良を疑って調べてみると、ドライブが2基ある内の1基はローディング機構のギアの一部とシャフト受けの
ツメの一部が破損していた。こちらはローディング機構の交換が必要となったが、
もう1基の方はギアの噛み合わせがずれていただけで破損はしていなかった為ギア位置調整にて完了となった。
レギュレータIC
電源が入らない。ACアダプタは問題なかったため、シェルを外した状態で通電状態をチェックすると、DCジャックからSWを通過して
レギュレータICまでは正常電圧が確認されたが、IC以降がドロップして0Vになっていた、半田状態やパーツの状態、
内部の負荷側の抵抗値を測定しても異常は無かった為、レギュレータICを外して特性をチェックすると、断線反応が現れていた為交換すると正常動作が得られたが、特に過熱や可電圧が掛かった様子も見られない為、自然断線に近い状態のIC単体の故障と思われる。
ケーブル外れ
電源は入るが動作しない。確かに電源投入時はディスプレイも普通に表示されて異常なしの様子だが、CDを装着してリッドを閉めてもCDが回り出さない。外側からはそれ以上は判断できない為、シェルを開けて内部を調べてみると、メインボードからピックアップに接続されている
フラットケーブルが、ピックアップ側で外れかけていた。そのフラットケーブルの一部に粘着物質が付着していて、その粘着物質が
メカのフレームの一部に接着してしまってピックアップが動作した時に抜けてしまった物と思われる。
粘着物質をクリーニングした後フラットケーブルを装着して動作チェックしたところ正常動作が得られたが、この様な例は初めてであった。
内部コネクタ
CDを読み込まない。まずリッドをあけてみると、ピックアップに接続されているはずのフラットケーブルが不自然な位置に見えるので、
シェルを外してみると、やはりコネクタから外れていた。普通なら外れるはずのない場所のコネクタなので、
製造時に殆ど外れかけているような形で接続されていたのではないかと思われる。ともかく、
この部分のコネクタを接続したところ正常動作が得られた。
長年のご愛顧
フェーダー接触不良その他メンテナンス。検証すると、chフェーダーのガリをはじめ、ノブ欠損、ピンジャック破損、ヘッドホンジャック破損、
内部ねじ緩みその他ビス欠品と言う複合的内容で、本体の状態もつまみの磨耗具合から察して、相当の年月を営業使用で
酷使されてきた事を物語っていた。さすがにここまでのパーツストックは置いていないので、一部取り寄せとなったが、
かなりの工数が掛かったものの、全ての要交換パーツを手配出来、ほぼ完璧に蘇る事の出来るデザインはやはりスタンダード的
風格を感じる。
chボード
フェーダーからガリが出る様な症状になっている。検証すると、R-chが途切れ途切れになり音が正常に出ない状態だった。
Xフェーダーその他を調べたが異常はなく、そこで内部の調査に掛かったが、コネクタ関連からI/Oまで調べたが異常なし。
最終的に一番作業が困難なchボード内で接触不良を起こしている事が判明。しかし主要パーツの半田状況や実装状態には問題なく、
あと考えられるのは無数のチップパーツ群のどれかの素子の不良又は微細な半田クラック等が有る物と想定、しかし、
ざっと見た限りその様な怪しい箇所が見あたらなかった為、ボードアッセンブリ交換が一番確実な方法となった。
コンデンサ
電源は入るがディスプレイに何も表示されず、動作しない。キャビを開けて調べてみると、メカとメカの間に位置する電源ボード上の
コンデンサの天面が膨らみ、爆発防止の溝に非常に小さな亀裂が入ったため、電解液が蒸発した痕跡が確認された。そこで
帯電容量を測定すると、やはり大幅な低下が見られたため、問題のコンデンサを交換。その他パーツも調べ、
他には異常は無い事を確認した上で動作チェックすると、正常動作が得られたため完了となった。やはり電源回路の整流コンデンサの
容量低下に伴い、内部で電圧不足を起こしていた為にコントロール回路が起動しなかった物と思われる。
フェーダー導通不良
ch-1フェーダーが効かない。ch-1に信号を入力してフェーダーを上げても信号が全く立ち上がってこない。Ch-2は正常で、
クロスフェーダーも問題なく、フェーダー単独の接触不良の模様だった。そこでフロントパネルと、サブパネルを外して
裏側からフェーダー端子の抵抗の変化を測定してみたが、やはり反応なし。しかしこのchフェーダーはストックが無い事と、
クロスフェーダーの様に簡単に交換できる構造ではなく、一旦フロントのアッセンブリを全て分解しないと交換できないパーツの為、
パーツオーダーして、続きはパーツ入荷後の作業となった。
半田クラック
電源が入らない。大分使用感のあるセットで、電源を入れても何も反応しない状態であった。SWを入れた状態でACジャックの電極間の
導通を調べると、完全にオープン状態だったが、外部にヒューズは無く、内部の電源ボード上にあったヒューズも断線しておらず、
外観上から如何にも壊れている様なパーツも見当たらなかった、こうなると考えられるのは電源トランスの断線か、
プリント配線の断線又は半田クラックの何れかの可能性が高い。そこでやや手間は掛かるが、電源ボードを外して半田面を調べてみると、ACインレットの半田部分にクラックを発見。該当箇所と周辺の半田部分を修正した後組み込んで動作チェックすると、
幸いにして想定していた中では、一番軽い対応にて正常動作が得られた。
POT交換
POTやSWに接触不良有り。症状的には大分使い込まれており、それなりの磨耗が進んでいる為仕方ない事だが、
場所的にやや交換しにくいパーツが多い為、作業が比較的大掛かりになった。要交換パーツは主に4ch分のPOTとSW。その他
フェーダー少々。このモデルはフェーダーやIC交換の場合は簡単な作業で済むが、基板上のPOTやSWの交換となると、
見た目以上に手間が掛かる。Ch毎にボードが分かれてモジュール状に組まれているので、一見、任意の1枚のボードだけでも容易に
外せそうなのだが、実は90度に装着された背面パネルのお陰で、背面若しくは天面(パネル面)のどちらかを完全に外さないと
自由が効かない構造になっていた。今回は操作系パーツの交換なので迷わず天板を外しての作業となったが、およそ3H超の作業となった。
内部コネクタ
マスターを上げるとマスター出力が上がらずにモニター出力が上がる。一件不可解な内容だったが、検証してみると、
マスター1出力を上げるとモニターが、モニター出力を上げるとマスターが上がる事が判明。もしかしたら単純に
配線が入れ替わっている可能性有りと考えて内部を調べてみると、マスター1と2とモニターのコネクタはOUTPUTボード上の、
3個とも類似した位置に縦に集まっていて、一件正常の様だが実は上下の順番が逆になっていた。この内部コネクタを差し換えただけで
すんなり解決となった。
調整トリム
ゲインのバランスがおかしい。検証すると、入出力回路は問題なく、L-R出力の差は無かったが、レベルメーターの振れ方のみ大きく違いが有る事が判明。そのレベルメーターの振れ具合はどのCHから入力しても同じ為、メーターそのものの感度差の模様。そこで
天板を開けて内部を調べてみると、メーターが装着されているボードは他のコントロールのPOTなどと一緒に装着されたものだったが、
メーター回路に関してはドライバICとLEDのみしかなさそうだし、動作はしている訳だからドライバICやLEDの特性不良と言うのも考え難いので、周辺にメーター調整トリムが無いかどうか探した所、周辺からは大分遠い位置の、マザーボード状の別の基板上に
METERと記されたトリムが有り、そのトリムの機械的位置も大きくずれていたので、ほぼそこが原因と判明。
レベルメーターを見ながらトリムを微調整すると、無事問題は解決した。
デジタルエラー?
ジーというノイズが出る。当初、GND浮きのハムノイズの類を想定してCDを再生せず無音でチェックしたり、ポーズでチェックしたりしてみたが現象は現れない。曲を再生しても特に音量や音質に異変は見られなかった。そこで更に入念にチェックした所、
ごく静かなイントロを持つ曲を再生してみると、アナログレコードのスクラッチノイズ、いわゆる針音ノイズの様な、プチプチ音が
不定期に発生した。そこでピックアップやメインボード等を調べ、最終的にバッファボードのデジタルエラーらしき要因がノイズ源と判明。
ボード交換にて完了となった。
コントローラがベタベタ
動作がおかしい。検証すると、先ず電源投入してコントローラ上の各部LEDの点灯具合が不安定で暗い、EJECTが効かない、
CD挿入時にコントローラのディスプレイに99など異常な数字が現れる。コントロール出来ない等の不具合が確認出来た。
調べている内に明るさは戻ったがCD2の状態はあまり改善されないので、コントローラの接続を1台ずつにしてテストしてみると
CD2の方だけ異常があるので、今度はコントローラと接続先を入れ換えてテストするとCD1のみ異常動作となり、原因はコントローラと判明。シェルを開けて調べてみると内部がベタベタしており、いたる所に浸水痕の残留物が付着してベタベタになっていた。どうも
ジュース類が掛かって染み込んでしまった模様で、ケーブルコネクタ内にも染み込んでいる為正常な状態に戻す事は不可能、
コントローラとケーブルの交換が必要だった。
メカの劣化
音飛びする。検証すると、特に問題なく再生している模様で、プレスCDからCD-Rや傷有りのCD-Rで試しても普通に再生していたが、
指でショックを与えると音飛びが確認出来た。症状的にはDISC1はまあまあかなといった感じだったが、2の方は顕著で、
レンズクリーニング程度では改善せず、全体の汚れや変色具合からピックアップの感度や位置制御機構その他の劣化が考えられた。
そこでDISC2のメカニズムAssyを交換してみると、結構強いショックを与えても音飛びしない様になった。今度は、最初のテストでは
まあまあかなと思われたDISC1の方の飛び具合が目立ってしまったので、DISC1側のメカも交換して左右同レベルとなり、完了となった。
ネジロックがキーロックに。
OPENボタンが押せない為リッドが開かない。検証すると、OPENボタンを押しても全く反応せず、少し強く力を入れても撓むだけで反応なし。
そこで内部を調べてみると、リッドをオープンする為のキーが、固定してあるネジ部分でネジロックで固まって動作しなくなっていた。
丁寧にネジロックを剥がして組み込んで完了となった。
LEDの短絡
バックライトが点灯しない。検証すると、動作は全く正常でディスプレイにも文字は正しく表示されているがバックライトだけが点灯しないと言う状態だった。これは明らかにバックライトモジュールそのものの動作不良なのでモジュール交換にて完了となったが、更に交換した
モジュールを分解して調べてみると、内部は6個の高輝度青色LEDが装着されていて、そのうち4個のLEDが短絡に近い状態で
点灯不能になっていた。外から見た感じでは焦げや過熱等の痕跡は見られなかった為何故そうなったのかは不明だが、
やはり以前と比較してLED素子そのものの耐久性のバラつきが増加している様に思われる。
ぶつけちゃった?
トレイが閉まらない。トレイが開いたままの状態で入荷し、普通に手で押しただけでは閉まらない状態だった。シェルを外して
ローディング部分を調べてみると、トレイが若干斜めになっていてギアが噛んでいるようだった。これはトレイを開けた状態で
横から手などを強くぶつけた様な形跡のあるギア外れが原因だった。幸い破損箇所は無かった為、
一旦トレイを外して正常なギア位置で装着し直す事により完了となった。
健闘空しく
DISC1、2ともCDを認識しない。先ずはシェルを開けて内部を調べてみると、相当の長時間稼動していた様子で、各部の埃、変色が凄い。
ついでにピックアップのレンズも細かい埃の付着で、くもりガラスの様にくすんでいた。そこでこの部分をクリーニングしてみると、
表面は綺麗になったが、内部もやや白っぽい変色が残っていた為ピックアップそのものの劣化も懸念された。この状態で一旦動作チェックを行ってみると、一通り読み込んで再生出来る様にはなったがトラックによって読み込みに時間が掛かったり不安定要素が認められた。
そこで、もう少し何とかならないかと数箇所の調整ポイントを触ってみたが、結局メカだけではなくメインボードも劣化していて正常に
コントロールしきれていない状態だった。こうなると、メカと両方の交換、さらにはコントローラ側の動作も怪しくなるので、
金額的にも現実的な物ではなくなる為新規購入をお薦めすることにした。
症状の割に軽い内容
電源を入れると全てのディスプレイボタンが点灯してしまう。コントローラを繋いで検証すると、本体側のドライブ部分とパイロットランプは
正常の明るさに点灯しているが、コントローラ側が殆ど点灯しておらず、よく見ると全ての自光式ボタンが不安定にうっすら点灯している。
どうも電圧不足の様な症状なので、今度は片方のコントローラのリンクケーブルを外して電源を入れると、ほぼ正常に点灯、
スタンバイ状態になったが、一部ボタンが点滅していた。次に逆側のケーブル1本にしても同じ状態なので、
どうやらコントローラ側の消費電流増大ではなく本体側からの供給電流低下の模様。そこで本体側の電源回路を調べると、
大容量の平滑コンデンサに過熱痕と頭部の膨らみが確認出来た。結局このコンデンサの容量抜けが原因で内部電圧が低下していた事が
判明。交換した所正常動作が得られた。交換後、念の為コンデンサに掛かる電圧を調べたが特に許容電圧を超える事もなく
平常値であった為、原因はコンデンサ単独の劣化と思われる。
正しく開け閉めしましょう。
トレイが出たまま送付されてきており、トレイが閉じないということなので検証してみると、
クローズ操作しても動作はするが閉じない。シェルを開けてみると、なんと内部にCDが浸入して脱落していた。これを取り除いて完了。
  内部コネクタの接触不良
DISKを認識しない。検証すると普通に動作していたが、内部配線はそのまま接続したまま天板となるコントロール・パネルを持ち上げて
覗いてみると現象が再現しており、DISKは回らず、ピックアップも反応していなかった。これは接触不良又は半田不良と思われる症状なので、メカ側と基板側の双方をチェックしたが目に見えた不具合は無し。現象が隠れてしまいやすい症状の場合不具合ポイントを特定する事は
困難で、端から電圧や導通を調べている内に症状が出なくなってしまいやすい為、不審な場所を一気に処置する方が効果的と判断。
上記経緯から不審な場所は先ずコネクタ関連なので各コネクトポイントの汚れや接触状態をチェックした上で活性化処理を施し、
次に怪しいと思われるフラットパッケージタイプのLSIに再半田を施して同様のテストを試みた所問題なし、完了となった。
  ローディング出来ない
エラー表示が出て再生できない。検証するとトレイは閉まってもCDがホールドせずにエラーとなっている。メカを外して調べてみると、
ピックアップ部分をすくい上げるパーツが輸送中の落下等と思われる強い衝撃によって破損し、シャーシから脱落している。
但しこのパーツはシャーシに一体モールドしてある連続樹脂によって固定されている為脱落部分のみ新しい物に交換する事が出来ない為
シャーシ交換によって完了となった。
  コントローラの不具合
トレイが開かない、DISKを認識しない。検証した所、コントローラーを繋いで動作させようとするとトレイが開かなくなるという珍しい現象。
コントローラー内部のチップ周辺やコネクタ等の半田不良やショートなどの外観的な不具合は無く状態は良好な為、コントローラの
インターフェース又は制御プログラムがロックしていると推測される為、コントローラーボードを交換してFIXとなった。
  本体から異音がする
アクセス時に時々異音がする。動作音を確認した所ロングアクセス時のピックの移動時に何故か本体からカチッカチッと小さな異音がする。出音は正常で、ショートアクセスを繰り返して同じトラックに移動しても異音は出ない。ケースを開けて検証した所、ピックアップから
伸びているフレキシブル・ケーブルがピックの内周側から外周側に大きく移動する時にフレキシブル・ケーブルの反り位置がある
一点のポジションを境に変化する時の音であった。フレキシブル・ケーブルの反り位置を適切に調整する事により異音は発生しなくなった。
  プレイ時にタイムラグがある
PRODJ2と比較するとスタンバイ→プレイでタイムラグがある。キューボタンを押してスタンバイからプレイで音楽が再生されるまでの一連の動作に異常は無かったが、プレイを押した瞬間から音が出る上位機種のDJ2と比較すると確かにDJ1は0.1秒程度のタイムラグを感じるが、残念ながら仕様上やむを得ない問題だった。
  Disk2で動作エラー
Disk2で音飛び、エラー表示が出る。市販のプレスCDを再生して検証してみると、最初のテストでは音飛びやエラーは発生せず、
音は普通に出ていたが、ディスプレイの表示がおかしかった。タイム表示がコロコロと先に行ったり後に戻ったり。もしかして
リモート・コントローラがおかしいのかと思いつつDisk2のコントローラをDisk1に繋いで電源を入れたところ、今度はまともに再生できずに
ジャジャジャと言う大きなノイズのみが聞こえた。再度同じ状態で電源を入れなおすと、今度はタイム表示がおかしくなったり
エラー気味になったり。最終的に本体側のコントロール・ボードの不良と限定出来るまで追い詰めた所で半田付けやコネクション周辺の
導通を良く調べてみたが問題ない為、制御プログラム又はインターフェース・チップ関係の問題と断定。コントロール基板交換にて対応。
  トレイが開かない
トレイが開かない。原因はメカ側の不具合だったが一旦手動で開けた所、その後問題無く動作した。
念の為駆動ギア部分をチェック及びクリーニングした後動作テストを繰り返して異常無き事を確認。
  電源は入るが動かない
電源は入るが全く動作しない。電源基板のネジ止め付近に僅かな割れがあり、電源の8Vラインが死んでいた。暫く使っていて
突然壊れた様だが、割れの原因は本体へのショックによる物と思われる。打痕など特に酷い衝撃を受けた形跡は無かったが、
基板上に大きく重いヒートシンクが付いている為強い衝撃が加わると割れる可能性が有りそうだ。
  マイクロ・クラック
読み込みせず。ギア位置がずれていてトレーが開かない。直してテストすると今度はもう一方のディスクが認識しない状態だった。そこで
メカの状態をチェックしてからサーボ基板等を疑って色々調べていくと、最終的にケーブルで延長して接続するコントロール・ユニット内の
不具合であった。コネクタ周辺からサーフェス・マウント部品の細部に至るまで半田付け状況等を確認したが
目に見えておかしな所は見付からなかったが怪しい所の半田修正等を行ったところFIXとなった。
  何故そんなに流れるのか
トーンアームのセッティングを幾ら調整しても流れてしまう。この件は検証してみて驚いたと言うより目を疑った。通常は円錐形の筈の針先が何と円筒形にボテッとしていた。察するに生産工場に於いて人工ダイアチップの先端を円錐形に尖らせる研磨工程が漏れてしまって針先のみ未完成の円筒状態のまま完成とされてしまった様だ。


他の機材:

FAN不良
チルト動作がおかしい。内部を調べてみると、FANや内部に多量の埃が付着。その為の過熱による物と思われるが、メインボードの
コンデンサが劣化して内部電圧が低下。制御が不安定になってチルトモーターが正常動作しないという状況に陥っていた。
そこで、各部クリーニングの後、コンデンサを交換して立ち上げてみると、制御回路は回復したが唯一FANが回転していなかった。
埃が詰まり過ぎて焼けてしまったかどうかは定かではないが、FAN単体の故障だった為、FANも交換してようやく完了となった。
ベルト緩み
動作不良。検証すると、初期動作時にTILTが正規の位置まで回転せずに途中でガタガタと足踏みをして進まなくなるという現象が現れていた。初めてみるケースだが、先ずは制御系から調べて行ったが異常なし。モーターの電極にも異常はなかったが、ベルトの部分を調べてみると異常に緩んでいる事が判明。その為に負荷が掛かるとベルトがスリップして足踏みを起こしていた事が判明。ベルト調整にて完了となった。
ターミナル
電源が入らない。電源SWを入れると電源トランスから微かに振動音が聞こえ、大元の電源や電球用200V回路も生きている様だが、
肝心の制御回路が立ち上がらない為全く動作しない状態だった。そこで各部ターミナルに調査用プローブを当てながら調べてみたが、
トランスの二次側から来ている配線のターミナル電圧は正常で、ボード内も特に焼けやヒューズ切れもないが、どうしても低圧回路の
整流回路から後が死んでいる様なので、一旦基板を外して裏面を調べてみると、ターミナルのリード部分の半田が劣化して
芋半田状態になっていた。他のターミナル部分は問題なくこの1ピンだけがその様な状態になっていたが、原因としては、そのターミナルに
接続された配線の固定ネジの締め具合が甘く、その部分で継続的な過熱が発生して半田の劣化が速まったものと思われる。
念の為新しいターミナルと交換して付け直した所、正常動作が得られ完了となった。
コネクタ
シャッターがおかしい。検証すると、当初問題なく動作していたが、時々片方のシャッターの羽根の動きが不自然になる事があった。
シェルを開けて調べてみると、片方のモーターの動作が不安定で、正常なトルクが出る時と出ない時があった。そこでモーター側の
コネクタから順に接触不良等がないか追っていくと、ドライバボード上のコネクタのメス側のコンタクト金具の接点金具が折れて
正常なバネ圧が確保出来ず、接触不良を起こしていた事が判明。金具交換にて完了となった。
FAN不良
チルト動作がおかしい。内部を調べてみると、FANや内部に多量の埃が付着。その為の過熱による物と思われるが、メインボードの
コンデンサが劣化して内部電圧が低下。制御が不安定になってチルトモーターが正常動作しないという状況に陥っていた。
そこで、各部クリーニングの後、コンデンサを交換して立ち上げてみると、制御回路は回復したが唯一FANが回転していなかった。埃が詰まり過ぎて焼けてしまったかどうかは定かではないが、FAN単体の故障だった為、FANも交換してようやく完了となった。
モーター交換
シェルを開けてみるとFANを中心に内部に大量の綿埃が詰まっていて、
非常に放熱効率が悪い状態になっていた。その為モーターが電球の熱と放熱不足で劣化してしまった物と思われる。
全て分解してのクリーニングとモーター交換で完了となった。
ギア破損
回転しない。当初、回転はするものの回転スピードが一定しない症状が出ており、回転位置によってギアが外れるような挙動が見られた為、減速モーターのギアボックス部分を外して調べてみると、ギアの一部が欠け、磨り減った部分も認められた。現場で回転しないと言う症状が確認されたのは、欠けた破片がギアの隙間にかみ込んで停止した可能性が考えられる。モーター交換にて完了。
配線接続
電球を交換したが点灯しない。確かに点灯しない様なので、先ずは背面パネルを外して内部の接続状況等を確認したが、
外観上は特に異常は認められなかった為、電球を疑ってもう一度別の、点灯確認済みの電球を繋いで見ようと思い、
電球の配線を外しかけた所で、中点端子が被覆ごとターミナルに接続されていた事が判明。この部分を正しく繋ぎ直して動作させてみると
正常に点灯。スタンドアロン、DMX動作とも異常は確認されなかった為完了とした。
モーター
シャッターが開かない。検証すると、シャッター関連のドライバーからモーターに至るまで問題なかったが、
Rゴボ・モーターが固着していた為に初期化が完了しない。どうやらRゴボより後に初期化するシーケンスがキャンセルされたまま
起動する事が原因と判明。モーターを調べてみると、特にベアリング付近の固着が見られたので、ベアリングから内部まで一通り
クリーニング及びメンテナンスを試みた所、しばらくは快調に回転する様になったが、やはりベアリング内部の異物又はローターと
ステータス間のギャップの狂いが原因なのか、しばらくランニングしていると再び固着現象が現れた為、
やはりモーターの交換が必須となった。
メッキの酸化
250Wモデルよりも暗くなった。レンズやフィルターをクリーニングしても未だ暗く、リフレクターを調べてみると表面が黒変していた。
熱そのもので焼けたと言うよりも、熱の影響で酸化した様な状態だった。その為、クリーニングも効果が無く、交換するしかない状態だった。
しかしリフレクターはムービングヘッド内の一番奥に位置する為、一旦ヘッドを全て分解しないとアクセス出来ない為、
非常に大掛かりな作業となった。
フラットコネクタ
正常に設定できない。検証すると、ゴボホイールが回転しないので、ホイール関連の回路周辺をチェックしたが異常なし。
各部コネクタをチェックしてみると、ミラー側と本体側を結ぶフラットケーブルのコネクタ部分の接合がおかしい。
一旦抜いて差そうとしても何故か傾いてしまう。特に異物もピン曲がりも無く、何故片方だけ浮いて差し込めないのか不可解であったが、
最終的に抜け止めのレバーの先端がカバーのネットに引っかかって開いたまま閉じない事が判明。その為レバーの下側の、
外す時に押し上げる構造のノブが邪魔をして入らない事が判明。レバー先端をネットから開放する事によりコネクタは正常に接続され、
ホイールも設定動作も正常に機能するようになった。
抵抗断線
カラーホイールが正常動作しない。検証すると。時々モーターが空回りしてホイールが回転しないと言う状況が現れていた。
内部を調べてみると、ホイール側のギアが磨耗して1/3周ほど歯抜けになっていた。これではギアを交換するしか方法がないが、
このギアはヘッド内の一番奥に装着されている為、手順通りに分解するにはヘッド機構を全て外さなければならないので大変な作業に
なってしまう。そこで方法を変え、上下のユニットを分離させた状態で維持し、開いた隙間から、他のフィルターガラスなどを壊さないように、
横からそっとカラーホイールだけ外して、シャフトを固定しているEリングを横から外して何とかギアのみを交換する事が出来た。
組み上げて動作チェックすると、今度は空回りはしなくなったが、どうも回転がスムーズではないという新たな問題が発生。
ドライバICやモーターの特性にも異常はなく、色々調べた結果、最終的にドライバボード内の抵抗素子が1本断線していた事が判明。
その抵抗を交換すると、スムーズに回転する様になり完了となった。
配線断線
制御がおかしい。時々制御不能に陥ると言う珍しい物だったが、コントロールボードやメインボードを調べてみても特に異常はなく、
コネクタ周辺のケーブルを動かすと再現しやすい為、コネクタ端子の状態を調べたがやはり異常なし。最終的にコネクタに繋がる配線の
被覆の内部で1本切れかけていた為に動かすと断線症状が現れていたことが判明。配線修正にて完了となった。
LED
LEDがつかない。灯体が3個、修理依頼として入荷。検証すると、いずれも青色のLEDが5〜10個、点灯しない状態だったが、調べてみると
点灯しない部分が全てNGではなく、5個程度のグループでシリーズ接続されている為、その内の1個が断線するとグループ内のLEDが
点灯しなくなるという事が判明。端からLEDの端子間をショートさせていき、点灯した時にショートさせていたLEDが不良と判断して
交換する事により完了となった。3台分で計5個のLED断線だったが、初期不良ではなく、しばらく使用してからの断線であった。
内部コネクタ
PANが動作しない。検証すると、電源を入れた直後のセットアップ動作ではPANモーターは回転するので、モーター及び駆動ベルト等、
機械的部分は問題無い事がすぐに判明したが、その後特にエラー表示は出ないものの、セットアップが完了しないような挙動を示すと共にPANが動作しないという状態に陥った。そこで、メインボードからPANモーター間、センサー間をチェックした所、最終的に回転数を検知する
センサーとメインボードを結ぶコネクタ間の一部で接触不良を起こしていた模様で、コネクタをメンテナンスしたところ異常無しとなった。
初期化
シャッターが開かない。検証すると、初期化動作中にはシャッターモーターも反応し、ドライバーICも問題無いようだが、初期化が終わってTEST動作させても、DMX操作してもシャッターが開かない、その他にも幾つか動かないモーターがあるので、そのモーターを受け持つ
ドライバボードを入れ替えてみたが反応なし、改めてメインボードから調べ上げていってもやはり問題なし、最終的に回転ゴボの
モーター軸が油脂不足でスムーズに動かない事が判明。その為、初期化動作が不完全のまま完了していた模様。モーター軸その他各部を
メンテナンス後、動作チェックすると無事全機能が回復した。
ヒートエラー
ヒートエラーが出て点灯しない。検証すると、電球が完全に冷えている状態でもヒートエラーが出て点灯しないという、
いかにもセンサーの誤動作又はセンサー回路の断線の様な症状だったが何処を調べてもセンサー不良も断線箇所も無く、
最終的にイグナイターの動作不良に因るものと判明。イグナイター交換にて完了となった。
シルク印刷
バックライトが点灯しない。検証すると、動作は正常だがバックライトのみ点灯しない状況だった。内部を調べてみると、特に
コネクタ外れや断線の様な不具合は見受けられなかったが、バックライトに掛かる電圧を計測すると0Vで全く電圧が掛かっていない
状態だった。そこでバックライトの配線の行き先のコネクタ端子で測ってもやはり0V。しかし、接続されているコネクタの基板上のオスピンの
コネクタが、メスと違うタイプで妙に不自然であった為、接続間違いを疑って基板上のシルク印刷を調べてみると、最終的に別のコネクタに
接続されていた事が判明。決め手となったのは、ディスプレイ上のAとKの文字と正しいと思われるコネクタの側近に印刷されたAとKの文字。
そこに挿し直した所正常に点灯。無事完了となった。
やはり埃
電源が入らない、動作しない、電球が点灯しない。大分年季の入ったセットだったが、電源が入らなければ動作も電球も点灯しないのは
当然の事と思いながら、先ずはおびただしい量の埃を取り除く事から始まり、電源が入らない原因を調査。これはメインの
ヒューズホルダーが劣化して導通がなくなっていたのでホルダー交換。トランスまでは行くようになったが起動しない。続いて調査すると、
制御基板上の内部ヒューズも断線。ここまで来て起動はするようになったが、今度は電球が点かなかった。確かに指摘の内容となったが、
これだけ揃う例は珍しい。結局電球は新品で、ソケットも問題なかったが、最終的にFANに近いセンサーに、油と混じった泥に近い埃汚れが
厚くこびりついていた事が原因と判明。クリーニングして遂に完了となった。
やはり出力素子
反応しない。検証すると、4chのうち、1と2のみ出力が上がらなかった。チャンネルごとのヒューズや、背面パネルを外して配線状態を
チェックしても異常がないので、出力系を調べると信号経路の抵抗が焼損断線していた。原因は出力回路の過負荷と思われるが、
抵抗を交換して動作チェックした所、ch-1は改善せず、ch-2は若干出力が出るようになった。出力ショート等の大きな過負荷の場合、
出力素子がリークしてショート状態になる事があるが、今回は素子の導通を調べてもショートはしていなかったが、他に考えられる部分が
なかった為、この2箇所の素子を交換した所、やはりそこが原因で無事に機能が回復した。
バッテリーホルダー
BATTERY LO表示が出てメモリーされない。症状的には内蔵のバックアップ用リチウム電池の消耗を表しているので、外して調べてみると
3.1Vと、まだ消耗している状態ではなかった。そこで再度装着して基板の配線上で電圧を調べてみたが、やはりこの状態でも問題なく
3.1Vが確認出来た。仕方なく、一旦仮組みして電源を入れてみると、今度はメッセージは現れず普通に起動した。
その後の動作は安定していたので、念の為バッテリーホルダーを磨いて装着し直して完了、様子見とした。
システム停止
コントロールが出来ない。検証すると、電源は入り、電球も問題なく点灯するが、マニュアルモードでもDMXモードでも内部モーターが
動作していない。カバーを開けてホイールを手で回転させてみると、モーターの制御制動は掛かっているのでモーター不良や配線関連の
トラブルではなかった。そこで先ずは操作側のボードを差し替えてみたが変わらず。
元に戻して本体内部のCPUボードを交換してみると正常動作が得られた。
埃の蓄積
電源が入らない。先ずは内部が埃で埋め尽くされていた為、分解し掃除からの作業となった。 その後の調査でヒューズの断線や
ケーブルやコネクタ関連の異常も無く、全く電源が入らない状態で、端から追いかけて行った結果、電源トランスの一次側の断線が判明。
更に調査を進めるとFANが動作不良を起こして回転しなくなっていた。当初、FANにも埃や細い紙製のリボンが絡まって詰まって
回転出来ない状態だったが、埃や異物を取り除いてFANの接続端子に電圧を掛けても既に死んでおり、全く動作しなかった。
一連の状態から遡って考察すると、ほぼ間違いなく埃の蓄積が原因でしかるべき結果に陥ったと考えられる。
最初に埃の蓄積により放熱効率が低下していくが、やがてリボンや多量の埃がFANを停止させ、FANは長時間の強制停止による
過負荷により故障、そのまま稼動させた事により電球の熱が篭って電源トランスの温度ヒューズが断線して停止、使用不能に
陥ったと思われる。
SW交換
フラッシュボタンの一部が潰れた。検証すると、フラッシュボタンの数箇所のボタンのみ節度が無く、触れただけで反応してしまうので、
何もしないでも誤動作してしまう可能性が有る状態だった。この原因はSW単体のヘタリと言う事でSW交換して完了になるものだが、
ヘタリの原因を突き止める為にSWを分解してみると、内部に装着されている皿状の小さな接点金具の一部に亀裂が入って、
押されたまま自力で元の形状に戻らないでいる事が原因であった。相当の時間使用されている様子なので機械的寿命による
金属疲労と思われるが、微妙な厚みや強度のばらつき或いはフラッシュボタンの使用頻度の違いなどの影響が大きいと思われる。
FANの劣化
内部でブーンと言う音がする。かなり古く、使い込まれた灯体であった。検証すると、どうやらFANから発している模様。
カバーを開けて見ると、FANを中心にスモーク混じりと思われる粘性の埃がびっちり付着し、FANそのものの軸の回転抵抗も
増大している様で、回転速度が低下している為に数分点灯させただけで本体外側まで電球の輻(ふく)射熱による急激な温度上昇が
感じられた。そのまま長時間化動作せられていた為と思われるが、メインボード状の電解コンデンサが熱で劣化していた。
IC不良
電源入らず。SWを入れたほんの一瞬だけディスプレイが点灯しようとするが、それ以外は全く動作しない。シェルを開けて内部を調べたが
異常個所は見当らないので、電源回路から順に追っていった。しかし、トランスの二次側から整流回路を通りICやコンデンサ付近までは
正常な電圧が現れているし、異常な過負荷の兆候も無い為電源関連のトラブルではなさそうだった。最終的にはクロックの有無や
ICの信号のやり取りが正常に行われているかという込み入った測定が必要になってくるが、手っ取り早い所でストックしていたICが有る事と
ソケット装着の為、容易に差し替えが出来る為、端からICを交換してみると、コントローラ・チップを交換したところで機能が回復した。
結果的にこのICが動作不良を起こしていた事が原因であった。
配線ミス
DMX信号が出ない。XLRジャックの端子部分で出力信号を調べてみると、DMXの-信号は出ていたが+信号が出ていない。
静特性を調べても導通が全くないので、シェルを開けて調べてみると、XLRジャックの3番ピンに半田付けすべきワイヤーがGND端子に
半田付けされていた。たまたま工場で製造上の凡ミスが発生した物と思われるが、ともあれ正常に接続し直したところ正常動作が
得られ完了となった。
大掃除
ヒューズホルダーが壊れた。検証すると、確かにヒューズホルダーが破損しているが、それ以前に内部に多量の埃が蓄積しているので、
先ずその埃を取り除いてからの作業となったが、しつこく粘着した埃が多い為、レンズ以外の基本的な内容だけでも手間隙掛けた
クリーニングとなった。その後ヒューズホルダーを交換し、FANや各部動作を確認。機械的には問題なかったが、
光学的にレンズの汚れと曇りが酷く、光量まで極端な低下に至っていた。その後分解クリーニングを伴う丹念なレンズやフィルターの
クリーニングを施し、やっと完了となった。
FANコネクタ
回ったり回らなかったりする。検証すると、FANが回らない状態で、本体に過熱跡が見られた。明らかに
ファンが回らずオーバーヒートした為の過熱跡だったが、今回初めての事例であった。調べてみると、
FANコネクタのハウジング自体はしっかり結合されていたが、肝心のコネクタ金具が抜け方向にずれてしまっていて
正しく接合していなかった。その為に動作不安定になっていた物と思われる。金具修正にて完了となった。
ボード不具合
電球が点灯しない。確かに電球は切れていないにも拘らず点灯しないので、電球の点灯電圧を作り出しているボードを調べてみると
2Wタイプの抵抗が変色して片方のリードが抜けていた。リードが抜けた原因は状態から判断して異常過熱による物。試しに外したリードを
接続して動作させてみると、一応点灯はするが、問題の抵抗が尋常ではない温度上昇を引き起こしている為、新しいボードと交換して
完了させた。勿論新しいボードの方は、仕様と思われる発熱こそあるが、明らかに温度は低い。この異常過熱の原因は明らかには
ならなかったが、推測として発振ロスが発生した為に消費電流が異常に増加した物と思われる。
アドレス設定
水を被ってしまいDMX信号を受け付けない、。先ずは水害によるダメージを確認したが、既に乾燥している為、またどの程度まで水滴が
浸入したかは不明。特に問題ない様子だったので、スタンドアローンで点灯する事を確認してから、DMXをアドレス1に設定して
動作チェックすると正常動作し特に問題ない状態であった。状況から察するに、不意の降雨か何かで一瞬濡れた時に動作しなくなり、
その後普及を試みて色々操作しているうちにアドレス設定が変わってしまって任意のDMXアドレスで動作しなくなったものと思われる。
メインボード
シャッターが開かない。検証すると、点灯はするが、シャッター以外にもゴボ・ホイールも回転しない状態だった。電源を切った状態で
手で回すとストレスなく回転し、電源を入れると、モータードライバの制動電圧が加わって動き難くなっていたので配線やモーター
そのものの不具合ではなく、センサーも正常に働いている様だったので、システムの暴走又はボード内のプリント配線或いは
チップパーツの不具合の可能性が高い為、メインボードの交換を行った。その後は正常に動作し、
DMX信号にも反応する様になって無事完了となった。
コンデンサの仕業
止まってしまった。検証すると、全く問題なく動作していた。今までの例ではベルト外れ、ベルトの張りすぎ、プーリー外れの
いずれかであったが、今回の例はどれにも該当せず、DMX信号にも普通に反応していたので、とりあえずランニングしてみようと別の
場所で電源を入れたところ、勝手に回り出し、回転数もランダムに変わってしまうという現象が突然現れた。この状態で本体に軽いショックを与えたところ、状態が変化したので、どこかで接触不良を起こしている事を想定してワイヤリングやコネクタの接続状況、
メインボードを調べたが、特に怪しい部分は無かった。 しかし、先ほどの症状はどう見ても正常ではなかったので、さらに電子パーツの
実装状況を入念に調べたところ、最終的に電源回路内の電解コンデンサのリードに緩みを感じた。この時点で一旦メインボードを外して
該当するコンデンサの半田状況を調べたが、半田には異常はないが、やはり緩み感があるので、コンデンサを外してみると、
本体から出ているリードそのものの付け根が緩んでいた。この状態では内部の接合面が断線している可能性が高いので、
コンデンサを交換。その後同様のテストを試みたが、今度は異常は現れず完了となった。結果から推測して、コンデンサのリードが
接触不良を起こした瞬間にコンデンサ内部で不規則な小さなスパークが発生してシステムを誤動作させた物と思われる。
ドライバボード
シャッターが動作しない。検証すると、シャッター以外にカラーホイールとゴボホイールも動作していなかった。その他のモーターは
正常だが、このモーターのみ初期化動作しないので、スタンバイ状態にならない。先ずはコネクションのチェックからケーブルの接続状況、
パーツの状態までチェックしたが外観上の異常は認められなかったので、電源ラインをチェック。しかしDC電圧が基板内に入り、
レギュレーターICを通過して5V電圧も正常に出ているので、電源回路にも異常なしの模様。またROM ICやクリスタルにも異常はなく、
それ以外の回路やボードには問題なく、最終的にシャッター関連のモーターが接続されているドライバボード単独の不具合と判明。
ボード交換にて完了となった。
最後はリレーの導通不良
点灯しない。大分前に販売されていたモデルで、かなりの年月、稼動し続けた様子。内部には多量の埃の蓄積とレンズの汚れも
進んでいた為、先ずはクリーニングからの作業となる。その後各部を調べた結果、電球ソケットの劣化断線とリレー端子の半田付け部分の
半田の過熱劣化が確認され、ソケット交換、半田修正後に動作チェックを行ったが、各部モーターの動作には異常はなく、
リレーが入る音はするものの、依然電球は点灯しない。再度電球点灯回路を辿り、電源トランスを含めた導通を調べたが、
他には異常はなかった為、リレーそのものの導通不良以外考えられない所まで到達。最終的にリレー交換にて完了となった。
原因はゴボホイール
シャッターが開かない。検証すると、初期動作が終わってもシャッターが開かず、内部で光が点滅している様子。一旦消灯して、
ヘッドのシェルを開けた状態で電球を外して動作させて見ると、ゴボホイールの初期化が終了せずに回転が止まらない状態であった。
内部で点滅している様に見えたのはこの為であった。回転が止まらない原因を調べると、ゴボホイールの固定位置が所定の位置から
外れている為マグネットがセンサーから遠ざかって反応しなかった為。またその為ゴムギアからも遠ざかって小さい回転ゴボは
回らない状態であった。このゴボ位置を調整して動作させるとシャッターも正常動作して完了となった。シャッターが開かなかった原因は
初期動作が終了していなかった為と判明。
トライアックのショート
LEDは点灯するがパーライトが点灯しない。検証すると、ch-1〜3までは出力なし、ch-4が常時出力と言う状態だった為、先ず各ch毎に
装着されているヒューズをチェックした所、ch-1〜3まで3本断線。Ch-4のみ異常なしだった。第一段階として断線ヒューズを全て交換して
テストすると、今度は全chとも常時点灯という状態に変わった。ここで内部を調べると、外観からは過熱後やダメージは
見受けられなかったが、特性を調べてみるとトライアック(出力素子)が4個ともショート状態であった。原因は定かではないが、
瞬間的に強大な負荷が掛かった様な状態が発生して、ヒューズが溶断する前にトライアックが強いダメージを受けてショート状態に
なってしまった可能性が考えられる。全てのトライアックの交換にて完了。
バッテリーの交換時期
雷が落ちてからコントロール不能になった。最悪の状態を想定して、先ずは内部パーツの状況を調べてみたが、特に外観上に焼けや
スパーク跡のような物は見られず、電源程度は投入しても問題なさそうだったので、注意深く電源を入れると、一応起動するが
メモリーエラーのメッセージが出て停止してしまう。そこで、取り敢えずリセットを掛けて見ると、今度はバッテリーローの表示。
一旦電源を切って、暫くして再び電源を入れると再度メモリーエラー、試しにもう一度リセットしてみると、やはり今度は
バッテリーロー表示が現れるので、メインボード上に実装されたバックアップ用ボタン電池を外して電圧を測ると0Vであった。
そこでこのバッテリーを交換して再度リセットすると、今度はエラー表示なし、暫くして電源を入れ直しても正常に起動した為、完了とした。
結局落雷によるダメージではなく、たまたまバッテリーの消耗時期が、落雷が有った日の前後に訪れたものと想定される。
合併症
電球がつかない。ヒューズホルダーが破損した。見た所、電球に異常はなさそうだったので、先ずはヒューズホルダーを交換して、
伏せた状態で電源を入れると、微かにカチカチと放電音が聞こえるが電球が点灯しない。その放電音が何処から出ているか確かめようと
向きを変えながら内部を覗いていると、時々点灯する事があった。これは内部に接続不完全な個所がある可能性が高いので、
内部を調べてみると、特にコネクタ関連は異常ないので、メインボードを外して裏返してみると、配線の一部が断線し、
一部が筐体に接触しそうになっていた。この為、時々点灯したり消えたりという不安定な動作をしている物と思われた。
断線個所を修正、仮組みして動作チェックすると、今度はいきなりメインヒューズが、パチンと音を立てて溶断した。そこでヒューズホルダを
開けて見ると、余程激しい電流が流れた様で、溶断個所は真っ黒に焼けて、ガラス管が割れて砕けていた。これは尋常ではないので、
ボード上の整流回路付近のダイオードを調べて見ると2本ともショートしていた。念の為整流用のブリッジダイオードを調べてみると
こちらも一部ショートしていた為、該当するダイオードを全て交換。その他パーツに異常が無いかを調べた上で仮組みして
動作させたところ、今度こそ正常動作が蘇って完了となった。
ベルト外れ
縦方向に動かない。先ず電源を入れずにヘッド部分を手で動かしてみると、横方向には軽い抵抗感と、モーターの回転音が微かに
聞こえるが、縦方向には何の抵抗もなくフラフラな状態だったので、最悪ベルトの破断が想定されるが、カバーを開けて調べてみると、
単にベルトが外れているだけであった。装着した後動作チェックを行い、特に外れそうな気配はなかったが、若干ベルトの張り具合を高めて
完了とした。
LEDの短絡と断線
LEDが点灯しない所がある。子機灯体が3個依頼されており、内2個はLEDが1個だけ不点灯、もう1台は同じ色が複数個不点灯という症状が
現れていた。該当するLEDを外して調べてみると、1個だけ点かなかった灯体はLEDが短絡しており、複数個点かなかった灯体は、
点かない内の1個が断線していた為に、シリーズ接続されたグループが全て消灯していた事が判明。LED計3個交換にて完了となった。
SW内部の短絡
フラッシュSWが正常に動作しない。検証すると、1箇所のチャンネルのみ点灯したままになっており、そのチャンネルだけは
SWやフェーダーを操作しても全く受け付けない状態になっていた。調べて行くと、どうやらフラッシュSW周辺にショート反応が見られるが、
周辺を見る限り半田ショート等の異常は見受けられないので、一旦SWを外して調べてみると、SWそのものの不具合で、
6極あるSW端子の2曲間が短絡したままの状態になっていた。小さなSWだったが、幸い分解出来る構造だった為、
接点金具を外してみたが、まだショートしている。通常ならあり得ない話だが、最終的に、SWの電極間に微妙な導電性の汚れ、
恐らく細かい端子パーツを加工した際に発生した微細な針状の異物が付着していた模様で、SW内部のクリーニングにて
異常反応は出なくなった。
LED修正
BLACK OUTのLEDが陥没している。LEDが低くなっているのかと思いきや、表からは完全に見えない状態で穴が空いていた。
内部を調べてみると、恐らく工場でボードを装着した時点でLEDが大きく傾いたまま装着されてしまったようで、合わせるべき穴位置とは
遠い位置に向いていた。理論的にはそのまままっすぐに立てれば良いだけなのだが、ボードが装着されたままの状態ではパネルに
当たって修正できない為、一旦ボードを外して位置修正、再装着して動作チェク。他には問題が無かったので無事完了。
首が・・
点灯しない。検証すると、点灯しないだけでなく、チルトモーター、ゴボやカラーホイールが動作していない。ベース側とヘッド間の
連絡配線が断線している様な挙動が伺われる為、端から導通を調べて行くと、どうやら首の部分の内部で断線している模様。
これは少々厄介な場所だが、ヘッド部分を外して見ると、首の部分の内部で配線が絡まり、引っ掛ったまま回転していた様子で、
最後には断線とショートを伴いながら過熱が発生した模様で、配線の被覆が癒着したまま数本の配線が断線していた。幸いにも
このハーネスには充分な余裕があった為、癒着した部分を全て切除して1本1本配線を接続、内部に引っ掛らないよう処置をして
動作チェックした所正常動作が得られた。
プリント配線の断線
電源が入らない。検証すると、全く電源が入らない状態だった為、ヒューズ関係は元より配線や電源トランスまで調べたが断線等は無く、
電源トランスの二次側にも正常なAC電圧が現れていた。そこで電源を入れた状態で基板上のテスターリードを当てられる個所を
調べて行くと、レギュレータICの手前で電圧がなくなっていた。レギュレータ以降に異常負荷などの問題も無かったので、整流回路内の
断線の疑いが高まった。そこで一旦ボードを外して配線を追っていくと、最終的にターミナルの端子部分、それもターミナルのベースに
隠れる部分でのプリント配線の断線が原因と判明。接続して完了となった。
ソケット抜け
メンテナンスして戻ってきた物がシャッターが開かない。検証すると、シャッターが開かないのではなく電球が点灯していなかった。
電球交換口を外して見ると電球ソケットが電球から外れていた。恐らく輸送中のショックで抜けた模様。念の為内部チェックしたが他には
特の問題なし、単にソケット抜けだけだったようで、装着後は正常動作していた為完了とした。
ヒューズ
電源が入らない。先ずはそのままの状態で内部パーツの焼けなどが無いかどうか調べる為に天板を外してみると、内部基板上に
装着されている筈のヒューズが付いていない。初めから付いていなかった事も考え難いので内部に脱落していないか調べた所、
小さなガラス片が1つ確認出来た限りで、その他にヒューズの端子や破片らしき物も見つからなかった。ともかく、ヒューズを装着した後、
電源トランスやその他構成部品に異常が無い事を確認したあと、一応電源インレット付近にあるメインヒューズの断線も確認してみた所、
そちらも断線していた。メインヒューズも交換した所で動作チェックした所、何の問題も無く点灯、各部モーターも支障なく動作していた。
何故ヒューズが断線したかは不明だが、結果的にヒューズ交換だけで完了となった。
ネジ緩み
回らない。検証すると、取り敢えず回転するので、ミラーボールを吊るす様に逆さにして暫く動作させておいた所いつの間にか
ストップしていた。その時点で内部を調べて見ると、モータープーリーが浮いてベルトが外れていた。モーターのシャフトにはプーリーが
擦れた様な細かい痕が見られた為プーリーを調べてみると、ネジで2点とめられている内の1点が緩み、もう1点もあまりきつくない状態で
あった。この為回転しているうちにプーリーが抜ける方向で浮いてきてしまい、ベルト外れを起こしてしまったものと判明。
位置調整した後ネジ締めにて完了。
マグネットの劣化?
ゴボエラーが出る。検証すると、初期化時にゴボ・ホイールがセンサーに反応しない為にエラーが出ている状態だった。センサー素子、
配線等、順を追って調べてみたが何処も異常無し。ただ、検出マグネットの表面が鉄屑が付いたように荒れていたので、マグネットに
付着してガサガサしている物を取り除くと、磁気はある物の陥没した状態になった。その時点で再度動作チェックしたが、
やはり反応しないので、検出マグネットを交換した所正常に反応するようになった。結果的に原因はこのマグネットで、
何故そうなったのかは不明だが、マグネット自身が劣化して砕けて陥没した為に磁力が弱まってしまった事に因る物と判明。
今までにない例であった。
ヒューズ断線
ch-3と4が点灯しない。検証すると、電源は入り、正常に動作している様子だがch-3,4のみ出力が得られない。そこで背面パネルを
外してみると、内部基板上にヒューズホルダーが有り、ch毎の出力素子に繋がっており、ch-3と4に該当する回路のヒューズだけ
断線していた。当然交換後は正常動作が得られ、単なる過負荷に因る物と断定した。
SWの導通不良
電源は入るが電球が点灯しない。先ず電源を入れると初期化は正常に行われ、一見問題ない様に思われたが、電球のON操作をすると、
リレーが入って電球に起動電流が流れ始めると電源が切れてしまうという現象が確認出来た。もう一度繰り返しても同じ。そこでメインSWを
外して2連になっているSW端子間のそれぞれの導通を調べて見ると片方だけ抵抗を持った特性が現れた。この為、電球点灯前の
消費電力が少ないうちは問題なかったがいざ大電流が流れようとするとSW部分で電圧がドロップして消えてしまう事が判明。
SW交換にて完了。
想定外
プリズムがガクガクするという物。先ずは内部の汚れをクリーニングした後、動作チェックすると、定位置リセット、動作とも不安定で
明らかに異常動作をきたしていた。ドラーバボードのコンデンサ劣化やベアリングの油脂不足が発生していたので各部メンテナンスを
行ったが変わらず。多くの前例では電源未投入時の回転負荷を正常値に戻してやれば解決していた類の物だったが、
今回は別物であった。ドライバICも異常無し。結局ステップモーターのコイルの1本が断線していた事が判明。モーター交換にて完了となった。
コイルのリードが
点灯しない所がある。先ずはLEDは点灯しても4chとも全く点灯しない状態であった為、調べてみるとヒューズホルダーにヒューズが
装着されていなかったり、装着されていても断線していたり、ヒューズホルダーのカートリッジが破損している物有り、多量の埃の付着有りで
かなり戦い抜いてきた様相であったため、一通りのメンテナンスの後再チェックすると、2chのみ点灯しない現象が発生、
コンセントから逆に追っていくと、出力素子を通ってドライバに到達するまでの間に断線がある模様だった。見たところ配線の焼けなどは
なさそうだったが、2chのコイルがややぐらついていた。このコイルに問題有りとにらみ、ボードを外してコイルを外してみると、
やはり片足だけ折れて短くなっており、リードが基板に届かない状態であった。これでは装着する事が出来ないので、
新しいコイルと交換してみると無事正常動作が得られた。
予想外のケーブル断線
電球が点かなくなった。検証すると、一連の動作に問題はないが電球のみ点灯しないという状態だった。1年以上連続使用していた模様で
内部に多量の埃がこってりと蓄積していて、先ずは内部クリーニングからの作業となった。イグナイタやサーマルSWには異常は無かったが
ソケットの接点金具周辺、特に接点部分が黒く焼け焦げて穴が広がっていた。これでは正常に装着しても接触不良を起こしやすいので、
ソケットを交換した後点灯させてみたが点く気配がない。メインボード上の回路もトランスやバラストも調べたが異常無し。
最終的に左右のアームの中のヘッドに繋がる配線の一部の断線を確認。修復してようやく完了となった。以前にも電球が点灯しない
トラブルのメンテナンスの経験はあるが、今回は始めて見る例であった。
レンズ交換
電球が破裂してレンズが破損した。検証すると、レンズとリフレクターに亀裂が入っていた。手順的にはシリコン接着を剥がしてレンズや
リフレクターを交換すれば済むのだが、リフレクター側はアルミの枠の内側にはめこむ構造で、同シリーズのリフレクターを装着しようと
思ったが微妙にサイズが合わず、フレームの径の方が僅かに小さい為接合できない。結局上手く合う物が無かった為フレームの
内側を丁寧に研磨して勘合させ、完了とした。
ドライブICのインターフェース
動作がおかしい。検証すると、PANモーターが動作しない。モーター自身には制御電圧が加わっているようで、電源を入れた時には制動が
掛かっているが、リセット動作も何も行われない。そこでボトム内に組み込まれているメインボードを調べてみたが、パーツの外観上は特に
異常は見られなかった。CPU関連の故障は考え難いので、先ずはモーターに直結しているドライバICを入れ換えてみたが変わらず。
次にドライバICとCPU回路の間で橋渡しとなっているインターフェースICを交換してみたところ正常動作が得られ、完了となった。
実は他にも
ゴボが回転しない、電球が時々消える。検証すると、先ずゴボホイールが手で回してみても回らない為、ゴボホイールを外してみると
ゴボの一つのベアリングが固着していた。原因は油脂と埃が交じり合って熱で固まった物が接着剤状に固まって張り付いていた為で、
クリーニング後油脂を注油して完了、あと、電球点灯不具合については、電球が劣化して内部が白く変質し、内部のガラスもやや
変形していた為電球交換。この段階でざっとメンテナンスした後電源を入れてみると、ヘッド側のFANが回転していない。電圧を
調べてみると正常に印加されていてFANの動作不良と判明。FAN交換後、電源を入れて、今度はFANも正常に動作する様になったので
ムービング動作のチェックに掛かると、今度はカラーホイールが回転しない。手で回す限りは特に重さを感じないが、カラーモーターの
コネクタ周辺がやや変色していた。そこでモーターコネクタを外して電極間の導通を調べてみると一部導通なし。コイルに繋がる接合部で
断線している模様だった。断線個所の接合修復は困難だった為カラーモーター交換。此処まで完了させた所でやっと正常動作が得られ、
完了となった。
ベルト外れ
カラーが変わらない。検証する前に、先ずは内部やFANに埃がタップリ蓄積していたので、クリーニングを行いながら内部を調べて見ると、
カラーホイールを回転させる為のベルトが外れていた。通常は外れない構造になっているのだが、モーター側のプーリーを固定するネジが
緩んでホイール側のプーリーとの平行が保たれずに脱線した模様。一旦ベルトを掛けた上でプーリーの位置調整と増し締めを行い、
完了となった。
結局SW不良
電源が入らない。先ずはACアダプタからチェック、出力電圧も正常で問題無い様子なので、電源回路を中心に調べたが目に見えた断線や
焼けなどのトラブルは見当らない為、電源を繋いでおいて端から電圧をあたってみると、電源SW部分で途切れた。結局電源SWの
接点部分の劣化による接触不良が原因であった。SW交換にて完了。
内部ヒューズ断線
電源が入らない。検証すると、メインヒューズは断線していないが、全く電源が入らない状態だった。ACコードの断線もない為、
電球の付いている方向からシェルを外し、メインボードを外して裏返してみると、内部にヒューズが装着されていて、ついでに断線していた。
切れ方は激しくはなく、僅かな電流オーバーで断線した模様だった。そこで、元々即断タイプのヒューズだった物をタイムラグタイプに
変更して動作チェックすると断線する気配もなく正常動作が得られた。
埃で熱が篭った?
HEAT表示が出て点灯しない。先ずは電球ソケットの装着具合等、一通りチェックして検証すると、普通に点灯して動作も問題なかった。
その状態で暫く動作させていると、不意に消灯してしまった。そこでサーマルSWをチェックしてみたが、温度遮断はしていなかった。
その他にサーミスタを使用した温度センサーが有るので調べてみると、センサーに埃が付着して冷却風の流れが悪い状態であった事と、
装着されている鉄板とのギャップが狭い様だったので、クリーニングとギャップ調整を行った所消えなくなった。結果的に、
原因は熱が篭った為のセンサーの誤動作と判明。
ヒューズホルダの緩み
ヒューズがすぐ飛ぶようになった。検証すると、メインヒューズではなく、内部基板上のヒューズが、一見正常のようだが導通チェックすると
断線しているという症状が現れていた。同時にヒューズホルダーに過熱痕が有り、ホルダー金具に緩みが見られた。結果から判断して、
電流オーバーに因る断線ではなく、ホルダーの緩みが原因で発熱し、やがて自然断線のような結果になっていた模様。
ヒューズホルダー交換、異常は発生しなかったが、念の為各部を調べたが、1年以上業務使用している割には各部のメンテナンスが
行き届いており、他に不具合が無い事は勿論、殆ど磨耗も無く状態は良好であった。
FAN停止
突然電球が消えてFANが回らなくなっていた。検証すると、動作的にはFANが回らない以外は正常だったが、ディスプレイのパネルや
制御基板上のコンデンサに過熱跡が有った為、何らかの原因でFANが故障し、そのまま電球が点灯していた為に内部温度が上昇し、
温度プロテクトが働いた物と思われる。パーツ交換にて完了。
コンデンサの結線外れ
電球が点灯しない。検証すると、電源は入り、ディスプレイ関連や各部モーターは正常に動作しているが、電球だけが点灯しない。
電球ソケットの装着具合や電球劣化も無く、各部配線も一見して問題なかったが、実際に端からコネクション部分を
引っ張りながら調べて行くと、最終的にコンデンサ部分の配線がグラス繊維で覆われた中で接続不完全な状態になっていた。
この部分を接続して完了となった。
緩みが原因
チルトのベルトが外れた。検証すると、チルト側のベルトが外れて内部にぶら下がっていたので装着。動作チェックしてみると、異様に緩く、
ギアの上で横方向に滑らせると軽く滑ってしまう。その為、パンとチルトが同時に動いているうちに滑り落ちてしまっていると判明。
ベルト調整後、動作チェックして完了となった。
ICに亀裂
DMX信号が出ていない。検証すると、DMX信号レベルが極端に低い状態だった。内部の電源基板に搭載されているドライバICを
調べてみると、ICの背中の中央を横断する形で亀裂が確認出来た。また、7番pin付近が黒く変色し、亀裂部分から煙が噴出した形跡がある
このICのみを交換して完了となったので、DMXケーブル等を伝わって外部から強い電気ショック等を受けてICが破壊された可能性が高いと
考えられる。
半田不完全
症状はプリズムエラーが出るというもの。検証すると、先ずは何も現象が現れず正常に動作していたので暫くランニングさせてみたが、
それでも問題は発生しなかった。前例ではプリズムの初期位置検出用センサーのズレが原因でエラーが出た事があるが、今回の物は
位置的な問題もなく、プリズム自体の動きにも問題ないということは、やはり問題はセンサー関連の不具合しか考えられない。そこで
センサー周辺の詳細チェックを行った所、センサー素子が装着されている小さな基板上のコネクタの半田が不完全で、3本あるピンの
内1本の半田の流れが悪く、若干はじけた形状になってピンに接触しているだけの状態が確認された。
この為こちらに運ばれる時の小さな振動で接触面が磨かれて現象が治まっていた模様。半田修正にて完了となった。
落下事故
物を落とした為のフェーダー破損。検証すると、メイン回路周辺のフェーダーが6個ほど、シャフトごと折れてノブが欠損した状態だった。
原因は物を落とした時の強い衝撃による物である事は報告内容からして明らかだが、状態を調べてみると、フェーダー内部のスライダーと
シャフトを結ぶ結合部が折れていた。勿論この状態では修復不能の為フェーダー交換となったが、幸い基板やフロントパネルには
ダメージはなかった為フェーダー交換のみで完了する事が出来た。
ネジ緩み。
シャッターが半分しか閉まらない。状態は良く外観も綺麗な為それほど酷使されていない状態だったが、原因を調べてみるとシャッターの
プレートのモーター軸固定ネジが緩んでいた為に正常に初期化が行われないばかりか、動作中に開閉具合が変化している事が
原因であった。その部分を増し締めした後、各部ネジの締め付け具合もチェックしてみたが異常無し。
結局この部分だけが元々締め付けが甘かった為に稼動中の振動により緩みが発生した物と思われる。
DCジャックの脱落。
コードが抜けてしまって電源が入らない。検証すると、ACアダプタを接続するジャックの内部が陥没してしまってDCプラグを接続出来ない
状態だった。内部がどういう状態なのかを調べる為シェルを外してみると、内部配線の先端にDCジャックの部分パーツが繋がったままの
状態で内部に落ちていた。調べた所破損はしておらず、単にDCジャックの外周のネジ側から内部パーツの樹脂部分のはめ込み部分が
抜け落ちていただけだった為、容易に接合修復する事が出来たが、念の為接合部分にエポキシ剤を塗布して抜け止め処置をして完了とした。
モーターギアの磨耗
ゴボが変わらなくなった。大分古い機種でかなり使い込まれている様子だったが、検証するとゴボホイールが全く回転していない。
他のミラーモーターは正常で電球も点灯しており、メインボードからも電圧が現れているのでモーター単体の故障と言う部分までは直ぐに
判明したので、モーターを調べてみた所、内部の減速ギアが磨耗してしまってシャフトが空回りしている状態だった。特殊な専用モーターの
為取り寄せに時間が掛かったが、何とか入手する事が出来、モーター交換にて無事完了となった。
異物の正体は小石
本体を動かすとカラカラ音がする、時々突然ブラックアウトになる。先ずはカラカラの正体を突き止める為筐体を外してみると、
直径3mm程の、紛れも無い砂岩のかけらが転がり出てきた。どのような経路で内部に混入したかは予測できないが、
可能性としては他の機材と一緒に車両等に積載する際に混入した事などが想定される。この異物に少々の発泡材のかけらなどが
見られたが、何れも導電性の無い物だったので突然ブラックアウトする現象とは無関係である事が確認された。ブラックアウトについても、
特に本体側から特定できる要因は得られなかった為、想定される原因としては、多くの灯体を一度に点灯させて大電力を使用した時に
電源タップ末端に発生する電圧降下の影響が考えられる。
住所不明?
ゴボがおかしい、DMX操作を受け付けない。長期に渡り営業稼動していた様で、内部には多量の埃が蓄積しており、FANも今にも埃が
挟まって失速しそうな状態だった。先ずはこの物凄い埃を綺麗に取り除いてからの作業になったが、調査の結果ゴボ・モーターの
ベアリングが油脂不足で固着、DMX動作については、恐らくアドレスが想定外の番地に不意に変更されていた為にコントロールを
受け付けなくなっていた物と考えられる。各部メンテナンスして無事完了
開かずのシャッター
電球は点灯している様だが光が出て来ない。検証すると、特にエラーのようなメッセージも無く一見問題無さそうな動作をしていたが、
テストモードにしてみてもシャッターが開かない為光が出てこなかった。モーターや配線、ボード各部を調べたが異常は無く、
モータードライバも正常動作しているのでシステムのバグを疑いメインボードを差し換えて見たが変わらず。色々調べているうちに結局
メインボード関連にはどうしても異常無しと言う結論になり、もう一度メカ部分の調査に掛かり、最終的にセンサーのリードの1本が微妙に
半田不良を起こしており、いわゆるイモ半田状態になっていた部分を発見。半田修正にて完了となった。
シンクロしない
動作がおかしい、ということで検証開始。オートモードでは電球は点灯し、カラーホイールの動作もスムーズ。特に異常は見られなかったが
他の灯体とリンクさせてDMXで動作させると動作が揃わないことが判明。調査の結果カラーホイールの回転位置のズレが原因と判明。
修正して完了となった。
スモークオイルと埃
途中で誤動作してしまう。検証すると特に問題が見られないため故障箇所を推理する事が出来ない。先ずは埃だらけの本体内部を
クリーニングしようとキャビを開けると結構な量の埃と、スモークオイルの湿り気があった。特にこの汚れはFAN周辺に集中して、
ハーネスのコネクタ部分にもこってりと付着していた。そこでコネクタを外して掃除するついでに内部の接点金具を外してみると割れ発見。
この部分はパン・モーターの回転検出を行うセンサーに繋がる部分なので回転精度と密接な関係を持つ場所だ。最終的に他には
特に問題なく故障の原因はやはり此処で、端子修正にて完了となった。
相互のギャップ
電源は入るがコントロールできない。検証すると、確かに動いてはいるが光が出ておらず動作不良を起こしている。数分動かしていたら
本体が温まって来たので電球は点灯しているようだがシャッターが開かない様子。調べてみるとゴボやカラーホイールとシャッターの
相互のギャップに乱れが生じ、一定の回転角の組合せで悪条件が重なるとホイールやシャッターが引っかかって動かなくなる事が判明。
一旦分解して各部ホイールの固定位置や反り、歪みを全て修正して完了となった。本体外部には結構使用感があり、頻繁に移動や設置を
繰り返すうちに歪みが発生してきた模様だった。
  当たり機種
全く動作しない。検証すると、電源を入れても全く反応しない状態であった。この状態で一番考えられるのはメインボードの不良だがかなり
古くその他パーツも傷んでいてもおかしく無いが現状では調べられないので先ずはギッシリ溜まった埃を全て取り除いてからメインボード
交換。その状態で仮組みして動作したところ問題なかった為細部を調整した後正式に組み立てて動作チェック異常無し。
これだけ酷使された後でモーターケーブル断線やFANの劣化もなく、ボード交換のみで復活するというのは有る意味当たり機種と言えよう。
ともかくしっかり作り込まれている為コストは掛かっているがそれだけ長寿命設計とも言える。
  ソケットの劣化
電球が点かなくなった。原因は電球切れやトランス不良ではなく、電球ソケットの接触不良。このソケットはワンタッチの差し込み式で
内部構造は小さなコイルスプリングと接点金具の組み合せになっているのだが、スプリング部分が腐食してボロボロになって接圧を
失っていた事が接触不良の原因であった。ソケット部分を新しい物と交換する事により完了。
  柳の下にドジョウはおらず
電球点灯せず。こちらは電球やソケットには異常はなく、電球の点灯をコントロールしている制御回路やリレーも正常に動作していたが
ソケットに電圧が現れない。そうなると配線のどこかに断線箇所でもあるのだろうかと思い配線を追っていったが、結局配線ではなく
点灯用電源トランスが断線している模様。トランスの結線を外して導通を調べてみると一次側コイルの断線が判明。パーツ価格は
少々張るが点灯用トロイダルトランスの交換が必用となった。
  過大負荷の疑いあり
動作不良。検証するとch-3が常時点灯でch-5が点灯せずと言う症状が出ていた。先ずはコントローラーから調査して、コントロール系に
異常が無い事を確認した上で出力回路を調査すると、出力のサイリスタが2本ショートしており、更に5chは抵抗素子とアイソレータも
不具合を起こしていた。パーツが異常をきたした原因が何であるかを断定する要素は無いので何とも言えないが、過大負荷による故障とも
考えられる状態だった。
  多量の埃によるオーバーヒート
時々電球が付かなくなる。こちらの検証では一向に現象は再現しないので先方に確認した所、実はこちらでも30分位点灯して試したが
現象は出なかったので、もしかしたら故障では無いのかもしれないと言う。また、エンドユーザーから引き受けた時点で埃の付着が
酷かったので少しクリーニングしてから試したと言う。結論から判断すればこのクリーニングで直ってしまっていたと言える。原因は多量の
埃による冷却効率低下によってランプ周辺に付いているサーマル・プロテクトが働いてしまった模様。内部クリーニング及び各部点検にて
完了とした。
  機材には飲み物を与えないで下さい
チャンネルのLEDが幾つか点滅、数字表示部も上部のみ点滅。動作状態としてはシステムが暴走しているか、電源電圧が著しく
不安定になっているような様子だった。基板を外して詳細を調べてみると、飲み物らしき液体が内部に入った痕跡があり、
部分的にプリント配線のレジスト材が激しく腐食していた。レジスト材をクリーニングした所、幸いな事に配線を形成している銅箔自体への
腐食によるダメージは予想以上に軽く、ICソケットの交換のみで完了させる事が出来た。
  コネクタの接触不良
「下がる」キーが働かない。この類の故障の原因として多いのは通常キースイッチ自体の接触不良か半田の不具合と言う場合が多いが、
今回は何れも問題なく、半田や各パーツの実装状況も良好だった。しかし再度仮組して動作テストを行っても動作しない状態なので
SW回路から別回路に渡った先にテストピンを当てて測定するとSW動作が反映されていない。間にはコネクタしかない。結局コネクタ内部の
接触金具の変形(開き)による接触不良。金具修正によりFIX。
  動作不安定の謎
時々電源が落ちたり動作不安定で操作パネルの中央を押すと状態が変化する。検証してみると確かにパネルを押すと変化がある。そこで
一旦キャビネットを開けた状態で電源を入れ、基板を撓ませたりしてみたが一向に変化しない。先ずは内部電源ラインの電圧を
調べてみるといきなり来ていない。そこで操作パネルと分離している小さめの電源基板を調べてみると、5VラインのレギュレータICの
リード部分で半田がクラックを起こして浮いていた。このICは基板に実装されているのだが、放熱板は筐体に直接ネジ止めされている為、
リードの曲げ寸法が若干狂っていて半田クラックを起こしやすい応力が掛かっていた事が判明。
  日日日とは一体
ディスプレイに「日日日」と表示され操作不能になる。検証するとディスプレイのみ全点灯して本体は全く動作していない様子だ。
電源は入るので先ずコントローラ・ボードとメインボードの接合部の導通を疑ったが特に問題なし。コントロ−ラー用5V電圧も正常に
印加されている様だ。とするとシステムICが動作していないのか。最終的にIC動作の基本となるクロックを刻むクリスタルが動作不良を
起こしており、クリスタルの交換によってFIXとなった。
  時々繋がるヒューズ
電源を入れて一定時間が経過すると動かなくなる。検証すると本体内部に綿埃が沢山積もっていた為、恐らくこれで熱が
こもってサーマル・プロテクタが働いてしまったに違いないと判断して分解掃除をする。掃除が完了して数時間の
エージングをして異常が無ければオーバーヒートと言う事で結論付ける所だったが、組み立て後起動した直後に
突然停止したので調べてみると、なんと制御ボード上のヒューズの芯がうっすらと折れかけていた。
  真実は現場に有り
8個繋いだ内の7番コンセントに繋いだ灯体(PL4450)だけ直ぐにヒューズが飛ぶ。こちらで点検した限り異常は全く無く、
また出力電圧を操作したりはしない機種なのでヒューズが切れるのは灯体側か電源電圧の問題ではないだろうかという事で
一旦返送して試してもらったが、どうしても7番だけおかしい、また8番もおかしくなったと言う事で再度の点検依頼となった。
もう一度詳細を調べたがこれと言った不具合は確認できず、ピンスポを8台接続して様々な条件で動作チェックを行った所、
電源電圧を120V以上に上げた時点で接続したピンスポが8台とも同時にヒューズが切れた。(LIGHTCOPILOTの電圧表示は
120Vだがピンスポの表示は115V)これはCOPILOTの出力電圧がピンスポの定格115Vを超えた為と思われるが、
先方に確認した所100Vで使っていると言う。電源配線や信号配線について詳しく尋ねた結果、オプション購入で現場に施設して
ある為こちらに返送しなかった15Mのコントロール用ロングケーブルに問題(断線気味)ありと断定。
ケーブルを交換する事によって解決となった。
  フェーダー導通不良
フェーダーの動作がおかしい。原因はフェーダー単体の導通不良の為、作業的にはフェーダー交換で対応出来たが、
導通不良を起こしたフェーダーを分解して検証した所、何故か躍動子(フェーダー内部の接点金具)がカーボン皮膜に
接触しなくなる所まで潰れてしまっていた。躍動子はバネ圧を持って接触しているので、上から押されて多少沈んでも
戻る様になっていると共に、必要以上には押せない様ストッパー構造も付いているので、フェーダー内部に異物でも混入しない
限り通常は躍動子が接触しない位置まで潰れてしまう事は無い筈なのだが、有力な証言は得られず真相は謎となってしまった。
  ギア・ボックスの不調
時々回転しない。検証してみるとギアが上手く噛み合っていない様子で、特に回り始めが重苦しく、電源電圧等の条件に
よっては始動不能となる状況も予測できる状態であった。回り出してしまえばさほど感じられないが、手で回してみても確かに
硬く感じる。H650は特殊なギアボックスがついていて、グリスまみれになりながら分解してみると別段何処かのギアが
割れているとか変形しているとか言う不具合は無かったが、円筒状のギアの中で3個の衛星状に回転する特殊なギアの相互の
組み合わせが1歯でもずれると遊びが無くなり、極端に動きが悪くなる事がわかった。特にマッチング・サインらしき物は
見当らないので、組み合わせを変えながら、一番しっくり噛み合う組み合わせを探して組み立てた所、適度の遊びとスムーズな
始動を確認することが出来た。
  電球を交換しても点灯しない
電球を交換しても全く点灯しない。今まで使えていた筈なのに電球を替えても点かないと言う事は、もしかしたら電球側に
何らかの問題が有る可能性が有るが、外観上の異常も無く、フィラメントが無い放電型なので初めから壊れている事は
考え難いのでボードの調査に入った。先ずディップ・スイッチの設定によってテスト・モードを選択し、点滅の速度や明るさも
大体中程度に設定して電源を入れるがやはり点かない。もう少し掘り下げて整流ダイオードからトランジスタ、
抵抗に至るまでの特性を一通り調べ、制御電圧も調べてみたが異常は認められない。勿論110V、120Vでも試してみたが状況は
変わらない。となると制御回路が起動していないと結論付けるしかないが、何のきっかけも無く突然コントローラ・チップが
死亡する事は考え難いので、制御回路の音頭取りとなるクロックを調べた所、どうやら正しい周波数で安定して発振していない
様子。此処まで来ると不具合は発振回路かクリスタル(水晶発振素子)のどちらかになるが、LSIに繋がる発振回路の
外部構成部品は故障する可能性が殆ど無い一般的なセラミック・コンデンサのみになるので傾向的にクリスタルの動作不良と
断定。交換して無事FIXとなった。
  フェーダーのハウジングが回路に接触
フェーダーが反応しないチャンネルが有る。検証してみると、どうも曖昧な動作をしている。ある時は正常に動作していると
思われたフェーダーが突然効かなくなったり、フェーダーを動かしていると違うチャンネルのLEDが点灯し始めたり消えたりと
暴走してしまったのかと思われるような動作をする事もある。確かにCPUを使用しているので条件によっては暴走する事も
有り得ると思うが、リセットしなくても直って正常に動いてしまうような事が有る状況から暴走は考え難い。良く見ると、
フェーダーのハウジング(フェーダーを形成する金具)の一部がICの根元のランドにギリギリまで接近しており、その付近で
不要なショートが発生して信号を乱していた可能性がある。また実際に接触不良を起こしているフェーダーも有った為、
該当フェーダーの交換とハウジング接近箇所を修正した所問題は発生しなくなった。
 

勝手に点滅
点滅してしまう。先ずはカバーを外して内部を見ると、2個有る内の電球点灯用給電ブラシの1個が極端に磨耗しており、
モーターを回転させると電球が付いている軸のブレに応じてブラシに触ったり離れたりしており、回転子の半周ほどが焼け
爛れたようになっている。電極が2個ある内のもう一個は殆ど磨耗していない事から、許容以上の軸ブレが発生した場合、
アークが発生しやすくなり、一旦アークが発生して導通しない部分が出来るとさらにアークの頻度が増えてどんどんブラシを
焼いていってしまったと考えられる。軸に関しては構造上全くブレを無くす事は出来ないが、問題ないレベルまで調整した後
ブラシを交換し、回転子を丹念に磨き、最後に油脂を馴染ませてFIXとした。

  ヒューズ
動作不良 動作検証では正常に動作してしまい、なかなか現象が再現しなかったが、最終的に内部制御回路用の
ヒューズホルダーの緩みが原因である事を突き止めた。接触不良によるトラブルの場合、使用現場では常に現象が出ていても
輸送時の小刻みな振動で磨かれてしまってサービスセンターに着いた時点では直ってしまっている為に
故障箇所が見付けにくい例は少なくない。
  モーター・シャフト折れ
検証すると小さく”ウーン”と回転音らしい音はするのだが確かに回っていない。裏側から覗くとモーターのシャフトが
ゆっくり回っているのが確認出来たので、シャフトの固定ネジ緩みかと思い、表側を覗くとこちら側はシャフトが回っていない。何とステップ・モーターのシャフトが折れてローター部分だけが回転していた。本体外部に傷は無く、
強い衝撃が加わった跡も無いので、余り考えられない事ながらステップ・モーターそのものの製造工程か何処かで
クラックが入っていて使用中にポッキリと折れてしまった物と推測される非常に珍しい例だ。
  ストロボ電球
点灯しない。この電球は放電型なので普通の電球の様にフィラメントに導通が無いからNGという判断が出来ないので単体では
点灯可否の判断が出来ない。今回のクレームは電球の劣化よる物と思われるが、冷えている時には若干放電する様子が伺えるが
点灯には至らず、やがて温まって来ると不安定に点き始め、完全に温まると正常に点灯する事がわかった。勿論新品の電球に
換えれば冷えている時から安定して点灯する。
  ステップ・モーターが原因でフリーズ
フリーズしてしまってDMXコントロールも効かない。本体は大量のフォグ・リキッドと思われる液体が付着して至る所ベタベタに
なっていた。直接それが原因しているとは断言できないが、モーター関係にはあまり良くないかも知れない。故障症状的には
プログラム・エラーの様だったが、最終的にはステップモーターの不具合が原因だった。
  ギア・ボックス破壊
回転しない。モーター周辺を調べた所ギアボックスのハウジングが膨らんだ様に変形しており、中の歯車の噛み合せに異常を
来たしていた。察するにギアを支えているシャフトが軸受けから外れ、ギアが無理をしながら斜めに回っているうちにだんだん
ハウジングの変形が酷くなって、ついには回転しなくなった物と思われる。







マイクロフォン
NEW 異物
RODE NTG2:音が出ない。ほぼ全く音が出ない状態だった為、カプセルからヘッドアンプに至るまで調べたが、断線や不具合らしき部分が見当たらない。ICの故障の場合は外観からは全く判断できない状態で故障している事も考えられるが、その可能性は低いと考え、更に配線から、XLRコネクタの部分まで調べていくと、XLRのピンの半田付け端子周辺に微細な細い異物が確認された。察するに真鍮ボディーのネジを切った時に発生する切りくずの一種と思えるが、明らかに導通性のあるもので、それが1番と3番ピンに掛かっていた。ファンタム電源は1番をGNDとして2番と3番に加わる為、その異物が原因で電圧がドロップしていた為と判明。取り除いたところ正常動作が得られた。
NEW ケーブル内断線
ANCHOR BP200:ノイズが出る。検証当初は異常無しの様に感じられたが、配線を色々動かしながら調べていると、ヘッドセット付近のケーブルの微妙な位置で時々音が出なくなる事があった。そこでヘッドセットの内部コネクタを中心に調べてみると、コネクタ関連には異常はなく、最終的にケーブルの引き出し部分で内部配線している事が判明。1年以上に渡り高い頻度で使用されている形跡が見られ、部分的な折り曲げの繰り返しによる金属疲労による破断であった。この部分を切り詰めて完了。
NEW 半田クラック
AMCRON PCC160:音が出ない。全く音が出ない状態で、ヘッドアンプが動作していない様子だった。構成パーツはオールチップパーツなのでパーツ故障が有った場合交換は困難だが、半田劣化の可能性も考えられるので、先ずはルーペで全体の様子を調べたところ、外観で判断出来る様なクラックや劣化の兆候は見受けられなかったが、全体に再半田を試みた所、無事機能が復活した。結果的に何処かのチップパーツの半田が劣化していたと言える。
GND不完全
RODE NT4:片側だけヒスノイズが大きい。電源投入直後は異常は感じられなかったが、そのまましばらく放置した後で集音状態を聴いてみると、L-chがゲイン落ちしてノイズが発生していた。一旦電源を切って左右のカプセルを入れ替えてみても状況は変化しない為、カプセルが原因では無い事が判明。そこでカプセルの直下に位置するヘッドアンプボードを外して調べてみたが此処も問題なし、しかし、このボードが取り付けられているベースの金属がややゆるい状態で付いていた為、再度正しい状態に組み込んで締め直すとゲインも正常でノイズも発生しなくなった。結果的にGND不完全が原因だった物と思われる。
断線
COUNTRYMAN ISOMAX4-18:音が出ない。検証すると、全く音が出ない状態だったが、本体を揺すってみると時々ボツッという音がする事があった。そこでカプセルを開けて調べてみると、内部で3本繋がっているはずの配線のうち2本が、半田付けしてあるターミナルから外れていた。このターミナル状の物が実は小さなチップ抵抗で、チップをコンデンサ素子の電極に直接立てて半田付けしてあるという、非常に合理的な構造だった。音が出ない原因はこの部分の断線の為、接続して完了となった。

RODE NT2:ノイズが発生する。環境ノイズを拾う音を聴く限りでは問題ないが、軽く息を吹きかけるとボツボツと言うノイズが発生する。湿度と言うよりも埃の影響を受けている可能性が考えられる為、グリル部分からフラムを抜き出して調べてみると、振動膜の表面に黒い繊維状の埃が沢山付着していた。これが原因で息を吹きかけた時に、帯電吸着したような状態で振動膜の表面を弾けたり動いたりする音が発生していた物と思われる。表面に傷が付かない様注意しながら埃を全て取り除くと正常動作が得られた。
真空管
RODE CLASSICII:ノイズが出る。しばらく検証していると、チリチリと線香花火のようなノイズが発生し始めた。ノイズの発生源は電源側ではなくマイク本体側のようなので、内部を調べたが、パーツの概観上からは不審点は見られず、特に半田や接続ポイントの怪しい所も無かった。そこで、真空管を交換してみるとノイズが治まり、意外に難なく完了となったが、あまり例を見ない内容であった。
コネクタ破損
AMCRON PCC160:コネクタが外れた。検証すると、専用マイクケーブルのミニXLR側コネクタのキャップが外れて装着出来ない状態だった。内部のピンも3極ある内の1極が折れかけており、内部の金具も変形してリング状のハウジングとも勘合出来なくなっていた為、プラグ交換にて対応したがピンの太さとピッチが非常に狭い為、半田付けも難しい物であった。この様な破損は初めてだったが余程強烈な外力が加わった物と思われる。
結果は導電性の異物
RODE NTK:音がない。専用ケーブルを動かすと時々出る事もある。検証すると、ケーブルを動かしてみても、しばらくの間、全く音出ずの状態が続いたが、何度か抜き差しをしているうちに時々音が出る事があった。切れる時はぷつんと切れるが、出る時はじわっと出て来るので真空管のヒーター回路にまつわる模様だったが、瞬間的な反応が得られない為、ケーブルのどの辺をどう動かしたら反応するのかを突き止める事が容易ではなかったが、やがてコネクタ付近で発生している事が判明。大体追い込んだ所でケーブルの同じ番号のPINのオスとメス間の導通をチェックしたが、何処も断線している箇所が見つからない。という事は短絡の可能性が高いので、隣り合ったピン同士を調べてみると、あるPIN間の短絡反応あり。そこでハウジング内部の半田付け状況をチェックしてみると、問題のPIN間に小さな半田屑状の、導電性の異物を発見。取り除いたところ正常動作が得られた。
単純に締めるだけ
SHURE BETA56:XLRのネジが緩んだ。確かにその通りで、細いマイナスドライバーで半回転程回して締めるだけで解決する物だったのだが、保障期間中とは言えPA機材を扱うだけのユーザーがマイナスドライバーさえ所有していないと言うのも考え難いし、何故それだけの事をせずに、わざわざ手間を掛けて送り付けて来るのか不思議。
固定金具
SHURE SM57:グリルが外れた。音は出るがビニールテープで巻かれた状態で入荷したので、テープを剥がして見ると、グリルの一部にクラックが入っており、クラック部分を接着剤で接着した痕が有ったが、全く引っ掛かりが無い為グリルを固定する事が出来ない状態だった。正常品と比較してみると、グリルの内側と本体の間にリングスプリング状の金具があり、その金具が欠損している為に固定できない事が判明。グリル交換と金具装着にて完了となった。
カプセルの配線
RODE CLASSICII:単一指向性のみ音が出ない。9つある指向パターンの切り替えのうち、他は拾うが単一指向性のポジションのみ音が出ない状態だった為、先ずは切替え用のロータリースイッチ及び周辺の配線を疑って調べたが問題なし。内部各部電圧も正常で、電源ユニットにはどうしても異常は認められない様子だった。再度音の出方を確認すると、無指向性のポジションや双指向性のポジションにした時に、裏側に向いた単一指向の様な動作をしている為、今度はマイク本体側のシェルを外して調べてみると、フラムに繋がる配線が1本断線していた。その為、指向性のコントロールが切れている方が単独に切り替わる単一指向性のみ音が出ないという現象が現れていた事になる。初めてのケースだったが、接続して完了となった。
内部断線
SHURE BETA52:音が出ない。検証すると、断線反応のような挙動が見られたので、内部を調べてみると、内部のサブボードからキャノンコネクタのピンに繋がる配線が断線していた。この部分を接続したところ完了となった。
  結局半田劣化
AKG B18:バッテリーを交換しても動作しない。その通りの現象が現れていたので基板を外して調べてみるとXLR入出力ジャックの端子の半田部分にクラックを発見。手直しして完了かと思いきや、バッテリー接続部の配線の断線もあり、その部分も手直し。組み込んで動作させたが、LEDも点灯せず電圧も現れない様子。電子パーツの特性を調べてみたが異常なし。両面基板ではなかったので半田劣化を疑い、最終的に全域の再半田を行ったところ機能回復、無事完了となった。
  マイクユニット
ANCHOR H200S:マイクNG。検証すると、感度も正常で音が途切れるような事もなく、問題無しのようだったが、暫くテストしていると、マイク部分をやや強く傾けたりひねったりすると接触不良のようなノイズが発生するようになった。丁度この部分がマイクとアームとの繋ぎ目になっていて、二本のネジで固定兼電気的な接続も行っている為、繋ぎ目の接触不良を疑って一旦外してクリーニング、増し締めを行ってみたが変わらず。結局マイクユニットそのものの内部、モールド内で断線しているらしい事が判明。これ以上は分解できない為マイクユニット交換にて完了となった。
  緩み
ANCHOR H200S:音が途切れる。纏めて3台の依頼が有り、ヘッドセットを装着して頭を振るとカタカタという音がスピーから聞こえてくる。この原因はマイク固定部分の緩みから来る振動音を拾っていた事が容易に判明。暫く試していると、音途切れの原因もマイク固定部分の緩みに因る物と判明。このマイクは2箇所のピンでアームに固定されているが、この2本のピンが電極にも併用されている為、緩みが発生すると接触不良になる。依頼された3台とも、緩み方はまちまちだが何れも緩い傾向にあった為増し締めして完了かと思ったが、それでも未だ、時々音が途切れる物があった。今度はマイク側ではなくスピーカー側の接触不良の模様。コネクタ側の配線や、コネクタ付近の断線を疑って調べたが異常無し。最終的にヘッドセット内部に有るコネクタが抜けかけていた事が原因と判明。3台ともチェック、接続し直した所OKとなった。
  原因はケーブル側
SHURE SM58S:音が出たり出なかったりと安定せず。検証すると、特に問題は無かったが、58シリーズでも、時々マイクヘッドのトラブルで暫くモニターしていると突然集音しなくなったりする事例もあるので、暫くモニターしてみたが問題なし。たまたま、使用していたマイクケーブルも同梱されていたので、今度はそのマイクケーブルを使用して暫くモニターしてみると、マイクを振った時に一瞬途切れる現象が確認出来た。最終的に問題はマイク側ではなくケーブル側で、コネクタ内のケーブル加工に問題が有り、必要以上に被覆を剥かれた信号線がGND端子に軽く接触している事が判明。接続部分を修正する事により問題は解決したが、マイクだけ送付されていたら原因が解明できない所だった。
  チップの半田剥れの疑い
AMCRON PCC160:ノイズが出て音を拾わない。検証すると、マイクレベルよりも遥かに大きいレベルでバリバリと言うノイズが入る。時々拾った音も聴こえる様だがすぐにノイズにかき消されてしまう。内部を空け、動作させたまま内部基板を触ってみると状態が大きく変化する為、チップパーツの半田付け状態を調べてみると、全体に薄く、盛り上がりが少なくなっていて、何処かで剥れていてもおかしくないような仕上がりだった為、端から全てのチップパーツに再半田をした後動作チェックすると異常無しとなった。
実は本体内
RODE CLASSICII:音出ず。検証すると、先ずは普通に音が出ていたが、専用ケーブルの外観が大分汚れており、そこそこ引き回されながら使用されていた形跡が伺えるので、ケーブル中心にチェックを行ったが、特に途切れる事もなかった。暫く日数を掛けて断続的に検証を続けた所、マイク側のコネクタ周辺に力を加えると時々音が途切れる現象を確認。その状態で一度ケーブルを差し替えて試した所、やはり同じ現象が再現した。と言う事は、原因はケーブルではなくマイク本体側の問題となった。やがてその症状は内部の結合トランスにショックを与えると顕著である事が判明し、トランス交換しなければならないかと思ったが、端子の半田付け部分を詳しく観察した所、1点だけ半田付け状況の怪しい部分が見つかった。そのポイントの半田を修正した所問題は解決した。
パーツ脱落
SHURE BETA91:中でカラカラ音がするということで、検証してみると、マイク本体側ではなくXLRタイプのヘッドアンプ側で異音を確認出来た。そこでヘッドアンプのシェルを外して調べてみると、セラミック状のケースに内蔵された形の小さなコイルが脱落して内部で踊っていた。どうやら半田が外れて脱落した様だが、同時にコイルの巻線の一部も断線して接続不能の状態だった為と、初期不良状態だった事から交換対応にて完了とした。
内部断線
AKG D409:音が出ない。検証すると、全く音が出ない状態。ケーブルのXLRキャノン端子の端から、マイク本体側の接合部の間の導通を調べてみるとHOTもCOLDも導通が無く断線症状だった。どちらの接続部も半田部分には異常は無く、ケーブル内部で断線している模様だった。まだあまり使用されていない様子で、ケーブルの被覆には外傷の痕も無かった為もしかしたら何かに引っ掛けてしまったなどで不意に強い張力が加わった可能性があるので、その場合何処が断線しているのが予測が付かないが、キャノン側の芯線を静かに引っ張って見るとゆっくりと抜けてきた。結局コネクタから5cm程言った所でHOT、COLDとも断線していて、やはり引きちぎれた様な形跡があった。その部分だけ5cm程切り詰めて完了となった。
無理に外してしまった様子。
AUDIX ADX51:断線している。検証すると、先ずは全く音が出ない状態であった。そこでグリルを外してみると。カプセルには何も配線されておらず、本体側にリードがぶら下がっている状態だった。1年以上使用している以上、勿論初めから何も繋がれていない筈はないので、使用中に断線した事は明らかだが、更に調べるとヘッドアンプ側にも1本断線している箇所が有った。この状態から推測すると、初めにヘッドアンプ側の配線の不具合が発生して動作が不安定になり、ユーザーがグリルを外してみたところ、勢い余って配線を引きちぎってしまった物と推測される。配線を正しく接続すると共に、念のため半田劣化の兆候がありそうなチップパーツ周辺の半田修正を行って組み上げた所正常動作が得られた。
チップパーツのいたずら
AMCRON PCC160:ファンタム電源を入れて暫くするとノイズが出る。検証すると、いきなり動作不安定でバリバリと言う大きなノイズが発生していた。その状態のまま天面の2本の固定ネジを外してトップシェルを外し、内部のパーツに静かに触れてみると、触り方によって正常に戻ったり異常になったりと言う状態だった為、パーツ単体の劣化等の不良ではなく単純に接触不良の可能性大である事が判明した。上から見える面には異常がなさそうだったので、一旦ケーブルを外して基板を裏返すとチップパーツが実装されている。この何処かにマイクロクラックが発生していて接触不良を起こしている可能性が高いが、ルーペで見ても容易に発見できる物ではない為、端から丹念に再半田を行った。やはり作業中に数箇所、半田が薄く怪しい部分が見られたので、その部分が原因していた物らしく、作業後は正常動作が得られ、無事完了となった。
チリチリノイズ
RODE CLASSIC II:時々ノイズが乗る。検証をはじめてしばらくは現象が出なかったが、ACインレットあたりにショックを与えるとチリチリとノイズが発生したので接触不良の疑い有りと判断。あちこちつついてみたところ、電源回路内の平滑コンデンサ周辺に問題がありそうな兆候が確認出来た。そこで基板を外して裏から覗いてみると、僅かな半田クラックを確認。修復にて完了。
踊るカプセル
AKG D112:音が出ないということなので検証してみると、カプセルが断線している症状で全く音が出ない状態だった。さらに向きを変えるとグリル内部でカプセルが踊っているのか、ゴトゴトと言う感触が伝わってくるのでグリルを外してみると、ホルダーからカプセルが外れて配線接合部が断線していた。これでは音など出る筈が無い。カプセルとホルダーは接着接合だった為接着修正と配線接続を行った所正常動作が得られ完了となった。
コンデンサ爆発
ART TUBEMPST:使用中に真空管が破裂し、使用不可となったという報告。この状態で電源を入れることは危険なのと、そもそも真空管が爆発したという話は殆ど聞いた事がないのでおかしいとおもいつつ先ずは恐る恐るシェルを外してみると真空管が割れたような形跡は無かったが、代わりに電源回路内の電解コンデンサの一つが爆発していた。恐らくこの爆発を真空管の爆発と考えたのだろう。他にダメージはなさそうなのでコンデンサを交換して動作させて見ると特に問題なく動作しており、爆発したコンデンサの端子電圧にも異常は見られなかったので完了としたが、推測としてコンデンサ破損の原因は電源電圧の異常が考えられる。
ダイナミックマイクの湿度によるダメージ
AUDIX OM5:音がおかしい。中高音だけの、いわゆるスカスカの音がしていた。外観はグリル全体に赤錆が発生しており、グリルを外して内部のマイクカプセルを調べてみると、カプセルの表面に張られているメッシュの一部に腐食の一部と思われる汚れが有り、内部を透かして見ると大分腐食が進んでいた。カプセルを破壊しない限りこれ以上分解して調査する事は出来ないが、状態から推測すると腐蝕によって錆の盛り上がりが発生し、僅かなギャップで形成されているコイルの稼動スペースが錆の盛り上がりによって閉ざされてしまったものと思われる。カプセル交換にて対応となった。
微細な半田クラック
AKG C747:ハイパス・スイッチを動かそうとするとバリッと言ったりジーッというノイズが発生する。如何にもスイッチ不良と言う感覚のノイズが発生しているので、取り敢えずスイッチ周辺を調べたが特に緩みや異常は見当らない為スイッチ以外の部分で接触不良を起こしているらしいと言う判断に至った。試しに本体内のヘッドアンプ基板を引き出した状態で動作させながら基板を僅かに撓ませてみると、スイッチ付近にショックを与えずとも現象が再現した。殆どのパーツがチップパーツで表面実装の為、半田の付き具合が甘い場合この様な状況になる事があるが、どのパーツの半田量や流れ具合とも正常で、クラックらしき痕跡は見当らないが、時として顕微鏡でも見分けが付かない様な微細なクラックが発生している事も考えられる為、全てのチップパーツに入念に再半田を施した所現象は現れなくなった。残念ながらクラックが発生していた場所を特定する事は出来なかったが、経緯から想定するとやはり何処かのチップ実装箇所で微細な半田クラックが発生していたという結論になる。
原因は此処だよ
AKG C480B/COMB61:接触不良。輸送中に症状が更に悪化したのか、こちらに到着した時点では音声を拾わず、常にガリガリと酷い接触不良状のノイズが入って来る。XLRコネクタやカプセルの接続箇所等には異常が見られない為、ヘッドアンプ内のチップ実装部品のマウント不良と判断して半田状態を調べてみたが特に半田が付いていない所は見当らない為、僅かなクラックにしても何処かで断線状態になっているとしか考えられないので、カプセル周辺から順に1点ずつ丁寧に再半田を進めて行った所、片面の1/3程度まで進んだ所で、あるチップコンデンサの片側の半田が溶解した瞬間にチップコンデンサがポコッと移動した。この現象は明らかに片側の半田が切れていた証拠で、これを付け直してFIXとなった。
  全く音出ず
AUDIX CD11:音出ず。先ずカプセル単品で調べると断線はしていないのだが、確かに全く音は出ない。スイッチの動作や、内部ケーブルの状態も見た所異常はないし別段切れている様子もない。しかしカプセルが断線していない以上何処かに断線箇所があるに違いないと判断し、カプセル、XLRプラグ、スイッチと、外しやすいパーツから順に外していった。最終的には一番奥に控えるスイッチ端子の半田付けが不完全である為にXLRからカプセルまで信号が行かない事が判明し、半田処理にて完了。
  カプセル内の緩み
RODE NT3:ノイズ有り。検証すると「ザザザー」と言う大きなノイズが確認できたが、軽いショックを与えると何故か様子が変わったり一瞬直ったりし、如何にも内部で接触不良を起こしていると言った症状だ。そこでXLRコネクタの接続ポイントやカプセル接続ポイントを始め、サーフェス・マウントのチップ部品が多数載ったヘッドアンプ・ユニットの実装状況に至るまで綿密に調べたが、それらしい半田不良や断線は見当たらない。再度組み込んで、もう一度検証してみたが、やはり状況は変わらないので僅かなショックや基板の反り等で症状が隠れてしまう程微細なマイクロ・クラックの類では無い筈なのだが、どう調べても目に見えた不具合箇所が見出せず、残すは接触不良などとはおよそ縁遠いカプセル単体だけとなってしまった。NT3のカプセル構造は大口径NTシリーズとは一味違う構造で、リング状の特殊ネジを外すとダイアフラムの張り具合に影響を与えない状態で幾つかの構成部品を外せる構造になっている為もう一歩突っ込んで調べてみると、ダイアフラムの静電容量に影響する可能性のあるインナー部品の一つに不自然な緩みを発見、この部分を慎重且つ適度に締めて組み込んだ所無事FIXとなった。この作業には高い精度を要する事と、ダイアフラムに肉薄した部分の金属パーツに直接アクセスする為、下手をすると特性を損ねるどころか、ダイアフラムに傷を付けて使い物にならなくしてしまう恐れさえある非常に危険な作業だったが、今回の様な事例は数多く販売された中でも勿論初めてであり、今後発生する可能性も非常に低いと思われる珍しい事例だった。
  ゴムワッシャの材質
SHURE BETA52:マイク本体が固定できない。卵形のマイク本体と角度可変のホルダーが一体になった形状なのだが、結合部を固定するゴムワッシャがボロボロになっていた。原因はゴムワッシャのゴム質が柔らか過ぎる為に、普通にネジを閉めた状態ではマイク本体の重さによって固定部分が動いてしまい、それに伴ってゴムがぐしゃっと変形してしまう様だ。少々固めのゴム材でワッシャを作って装着した所OKとなった。
  NT-4用アッテネーターケーブル 回路図


ミキサー
NEW ネジ仕様
CP PM802FX:異音がして正常動作しない。検証すると、レベルメーターの横にある2つの内部電源表示インジケータの内一つが点灯しておらず、内部直流電源ラインの-側がドロップしている様な動作状況が見受けられた。そこで内部電源回路を調べようとプリ部を固定しているネジを外すと、1本だけオリジナルではない、不自然に長いネジが使用されており、調べてみると先端が内部のプリント配線に接触していてシェルのGNDと短絡している可能性が疑われた。何故此処だけ長いネジが付いていたかは不明だが、仕様がオリジナルとは全く異なるタイプの木ネジだった為、ユーザーメンテナンス時にオリジナルのネジと入れ替わってしまった事が考えられるが、幸いダメージはなかった模様で、ネジを許容内の長さの物に変える事によって正常動作が得られ完了となった。
FAN交換
PEAVEY ESCORT:FANが回らない。検証すると、電源は入り、ミキサーの基本動作も特に異常は見られない為、電源回路は無事の様であった。そこでシェルを外しFANの配線を追って動作をチェックしてみると、やはりFANそのものの故障と判明。相当期間使用された模様で内部にも多量の埃が付着していた為、クリーニング後FAN交換した後仮組みして動作チェックに入る。各chの詳細動作をチェックしていくと、最後のステレオchでフェーダーのガリが発生。フェーダー交換にてようやく完了となったが、小型ながらもミキサーのchボードの着脱には相応の時間工数を要した。
  接着剤
PHONIC POWERPOD1062DELUXE:ch-3がLOW抜けする。検証しても現象が確認出来なかった為、問合せてみるとコンデンサマイクでその現象が出たというが、やはりこちらでは再現しなかった。そこでプリアンプ部を外してプリント配線を追っていくと、一部にアロンアルファ状の接着剤が付いている箇所があり、その部分はch-3のXLRコネクタの3番を半田付けしている部分なので、丁寧に剥がして見ると、やや不自然な半田修正跡が確認された為、一旦奇麗に半田を吸い取って調べてみると、その部分のプリント配線がやや浮き気味で、断線しかけている事が判明。どうやら工場で生産中にプリント配線が断線してしまい、不完全な半田修正を行って、その上を隠すように接着剤を垂らして固めてしまった物と思われる。その部分を補強修復後、完了とした。
コンタクト金具
PHONIC MU1202X:ch-1信号が通らない。検証すると、ch-1の入力のみ、XLRもTRSも入力しない。ジャックには異常は見当たらないので、シェルを外してOPアンプ回路周辺のパーツ状態や半田状態をくまなく調べてみたが異常なし。最終的に、I/Oボードからメインのchボードに繋がるフラットケーブルのコネクタのコンタクト金具の一つが緩んでいた為の接触不良と判明。金具修正にて完了となった。
スピコンコネクタ
PHONIC POWERPOD1860:PANを振るとスピーカーから音が出なくなる。検証すると特に異常はなく、接触不良や不安定な挙動もなかった為ユーザーに確認を入れてみると、スピーカーケーブルを反対側に差し込むと音が出なくなるという。この2つの状態から推測されるのはスピコンコネクタ内の配線の問題。通常は1+と1-に接続されるところ、2+、2-に接続された場合、この様な状態になる事を説明の上、本体は異常なし返却としてお試し頂く事になった。
ジャンパープラグの向き
UREI 1620LE:ヘッドホンからは音が出るがマスターとハウスから音が出ない。以前、同等の内容でエフェクトI/Oのジャンパーピンが外されていた例や、誤ってTAPE I/Oに差し替えられていた例があったので、背面を覗いてみると一応エフェクトI/Oに付いている。しかし、よく見ると、OUT-IN間ではなくL-RのIN-INとL-RのOUT-OUT間に接続されていた。これでは出る筈がないので正しい位置に差し替えると完了となった。
異物混入
PEAVEY ESCORT:マイクのXLR入力にするとフェーダーが効かなくなる。そんな筈はと思いながら、まずはL-chにSPを接続してch-1から順に検証していったが、マイク/ライン入力とも正常にコントロール出来た。次いで、SPをR-chに接続し直して再びch-1からチェックしていくと、ch-4に接続した時にいきなりレベルが上がって制御不能になった。おやっと思いch-3に接続を戻すと問題なし、やはりch-4がおかしい、更にch-4のラインに入力しても制御出来なかった。結局チャンネル入力の片chだけが制御不能のため、XLR入力の時だけおかしいとの錯覚を起こした模様だった。ともあれ、ch-4のR-chは明らかにおかしいのでフェーダーを調べてみると、内部に小さな異物が混入してスライド接点を浮かしていた事が判明。取り除いた所正常動作が得られ、無事完了となった。
chボード交換
PHONIC P260:エフェクトが効かない。検証すると、EFXのインジケーターは点灯するが、エフェクトつまみを操作しても全く効果が得られない状態であった。このような場合、このミキサーに限らず、EFXボード単体での動作不良による物が多いのだが、今回はエフェクトボードには問題なく、試しに交換しても改善されなかった。電源ラインも正常で、その他動作は問題なく、EFXのメインPOTにも異常は無かった。結局母体のchボード側のプリント配線の不具合である事が判明、その内部の何処が断線又は短絡しているかまでは突き止めるには至らなかったが、chボードをとり寄せて交換にて完了となった。
断線の原因は
ART 418:電源が入らない。検証すると、電源トランスの一次側が断線していた。ストックが無いのでパーツ手配し、程なくして入荷後、先ず交換した後、他に異常が無いかメインボード上を調べた所、DC電源ラインのノイズフィルター用コンデンサの一つが変質しており、触ってみると全体が極端にもろくなっていて、さほど力を加えずとも簡単に砕けてしまった。結果から判断して、コンデンサにリークが発生し、次第に電流が増し、やがて焼ける寸前にまで過熱した状態で暫く経過し、遂に電源トランスまで異常加熱を引き起こし、温度ヒューズ断線と言う結果に至った物と思われる。トランスとコンデンサ交換後、もうそれ以外には異常の無い事を確認した後動作チェックして完了となった。
内部コネクタ
UREI 1620LE:XLR出力から音が出ない。当初問題なかったが、検証を重ねるうちに一度だけ現象が確認出来たので、コネクタボードの半田付け等の不具合を疑ってコネクタボードの裏側が見える所まで外した所で現象が出なくなってしまった。XLRジャック周辺の半田状況を確認したが、特に怪しい部分は見当らなかった。そこで、メインボードに繋がるコネクタ関係を確認すると、他のコネクタと比較して若干浮いて傾いている。そのまま押してみたが入らないので、一旦外した後、ピンの曲がりがないかなど確認した上で、垂直に差し込み直してみると浮きも傾きも無い状態でキッチリ接続できた。どうやらこの接続部分で接触不良を起こしていた模様。動作チェックも異常無しで完了。
コンデンサの劣化
NUMARK PPD01:電源を入れると激しいノイズが入る。検証すると、信号無入力の状態でも出力から大きなハムノイズ状のノイズが発生していた。このノイズはジャックの抜きさしやツマミの操作でも変化していて、挙動の因果関係が全くつかめなかったが、現象的にはGND浮きのような音なので、GND関連の半田不良やコネクタの接続具合を調べたが異常は見当らなかった。とすると、電源回路に何か問題があるのかも知れないので、周辺パーツを調べてみると。平滑回路内のリップルフィルター用電解コンデンサの一つに若干頭部が盛り上がっている物を発見。早速外して容量をチェックしてみると明らかに容量抜けを起こしていた。最終的にこのコンデンサのみの交換で他には異常はなく、無事完了となった。
半田クラック
RODEC MX180MKV:電源は入るが音が出ない。検証すると、出力に信号コネクタを差し込んだ瞬間だけレベルメーターが反応するが、どのチャンネルからも音が出ない。しかしパーツの状態を見る限りチャンネルボードもマスターボードも全く異常は見られない。ICや抵抗など、パーツ単体での不良は考え難いので、コネクション関係を中心に調べて行くと、最終的に電源ボードのコネクタを触ると状態が変わる事が判明。ボードを外して裏返してみると、電源ラインに繋がるコネクタの半田付け部分にクラックが入っていた。結局半田修正で完了。
やっと現れた症状。
RODEC MX240MKIII:音出ず。当初、音が出なくなった、内部のヒューズ抵抗が断線したと言う症状で預り、ヒューズ抵抗交換後、動作チェックすると正常になったが、どうもヒューズ抵抗が切れる事だけが問題ではない様なので、数日間傍らで信号を繋ぎっ放しでランニングしていた所、いつの間にかレベルメーターが振れていない状態に陥っていた。一旦電源を切って入れ直しても回復しないので、もしかしたらヒューズ抵抗が切れたのかもしれないと思い内部を調べたが抵抗は異常無し、パネル上の+と-の電源ラインの正常動作を示すインジケーターも点灯しているので電源は生きている模様。また、どのchも入力しなくなっているので、単独chの故障ではなく、メインアウト系の不具合らしい。しかし、メインアウトのボードを調べても異常は見当らないが、何故か-電圧が無くなっていた。そこで-の直流ラインを追っていくと、電源基板のコネクタから出ていないことが判明。基板を外して裏返してみるとコネクタピンの半田付け部分に微妙なクラックあり。修復して無事完了となった。
フェーダー交換
PHONIC MU1822X:R-chフェーダーが時々接触不良を起こす。検証すると、なかなか現象が現れ難い症状だったが、0dBより上のレベルまで上げてフェーダーを微妙に揺らすと時々レベル落ちすることが確認出来た。そこでフェーダー交換する事になったが、まともに掛かれば全てのツマミやフェーダーノブを外した後、チャンネルボード全体を外さなければならないと言う大掛かりな手段になってしまう為、別の手段をとる事にした。勿論中央のフェーダー交換の場合は諦めて全てを外さなければならないが、幸いマスターのR-chは一番端に位置している為、若干のノブと固定ネジを外した状態で、ボードを若干撓ませる事により、何とか隙間から引き出して交換することが出来た。
POT破損
CP PM602FX:片ch音出ず。検証すると、指摘の通り片chのみしか出力が得られなかった。レベルメーターは振れ、ヘッドフォンOUTからも音が出ていたので、出力アンプモジュール側の問題と判明、シェルを開けて調べてみると、背面のボリュームPOTが内側に傾いており、POTの基板が2枚とも折れていた。音が出ていた方の基板はかろうじてカーボン皮膜が繋がっていて信号が流れていた模様。原因は使用中にPOTのツマミ部分を強くぶつけたか、背面から落下した物と思われる。POT交換にて完了。
半田浮き
RODEC MIXBOXMKIIDG:フェーダーを絞っても音が残る:検証すると、ch-1のフェーダーのみ絞ってもR-chの音が残ってしまうと言う症状が出ていた。先ずパーツの実装状況やコネクションをチェックしたが異常無し。半田状態も一見問題なさそうだったが、信号を入力してモニターしながら基板を動かしてみると正常になる事があったので、やはり何処かの接触不良らしいことが分かった。最終的にフェーダー端子のGNDポイントの半田が、見た目上は付いているのだがパターン面で剥れて浮いている事が原因と判明。再半田して完了となった。
トランジスタのリード断線
PHONIC POWERPOD740DELUXE:少し音量を上げただけでリミッターが働いてしまう。検証すると、正常動作していて現象が再現しないので、コネクション関係を一通りチェックした後、メインボードの半田面をチェックすべく、大きなヒートシンクから基板を外して裏返し、半田面の詳細チェックを行った所、トランジスタの1つのリードが折れていた。今回は原因から先に見つかってしまった感じだが、プリドライブ関連のトランジスタなのでほぼこれが原因と断定できた。幸い半田付けにて修復可能な箇所だった為半田修正して、再度動作チェックして異常無き事を確認した。
GNDターミナルがただの飾り
RODEC MIXBOXMKIIDG:ターンテーブルを繋ぐとノイズが酷い。検証すると、明らかにGND浮きの症状で大きなハムノイズが発生する。勿論ターンテーブル側のGNDケーブルをミキサー側に接続した上での事で、ピンケーブルのGNDの導通も含め、ケーブル上の断線はなく、PHONO入力側のピンジャックにも異常は無い。どうもGNDターミナル自身が筐体GNDに落ちていない様子なので導通を調べてみると、筐体の塗装に絶縁されていて電気的に接続されていない状態だった。原因は、外歯ワッシャが装着されていたが締めが甘かった為か塗装をつき抜けていなかった事。そこで一旦ターミナルを外した後、ワッシャ部分の塗装を削ってターミナルが金属部分に接触する状態にして組み上げると正常動作が得られるようになった。
メンテナンス性の高い構造
RANE TTM56:クロスフェーダーの動きが重くなった。検証すると、確かに他のフェーダーと比較すると重さを感じる。そこで幾つかのツマミを引き抜いてTOPパネルを外すとフェーダーが容易に外せる構造だった為フェーダーを調査。原因はフェーダーのスライドシャフトに絡みついた細かい埃がフェーダー側の穴とシャフトの間に詰まっていた為であった。フェーダーそのものもネジ止めで比較的容易に分解メンテナンス出来る構造だった為、一旦本体から外して各構成パーツ単位に分解、クリーニング後、少量の潤滑油を塗布して仕上げた所正常動作が蘇った。
衝撃あり?
PHONIC POWERPOD1860:電源SWが入ったまま切れない。検証すると、SWが機械的に固着してしまっていて動作しない。同時に背面パネルの一部が変形してコード巻き兼脚部が内側に傾いている。パネルを開いて内部を調べてみると、この曲がりが原因でSWが動かなくなっていた事が判明。この部分は相応の手当てをして回復出来たが、動作チェックするとch-1のヘッドアンプ周辺に不具合が有り、時折バツンバツンと言うノイズが発生しているので、改めて調べると、最終的に数箇所の半田クラックが確認出来たので、この部分を修正した所異常無しとなったが、やはり何らかの落下に近い衝撃による外的要因が原因と思われた。
強引はいけません
PHONIC POWERPOD2280:スピコンが抜けない、片チャンネル音出ず。L、R両方のスピーカーアウトにスピコンが上下逆に差し込まれていて抜けなくなっていた。スピコンはオス、メスのキーの上下の大小によって逆接続出来ない形状に設計されているので通常は差し込めない筈なのだが、完全に逆向きに接続されている為、結線は1+、1-なのだが逆の2+、2-結線と同じ状態に切り替わって繋がっていた。その為R側はNC端子に当たっている為音出ず、L側は4極接続の際2+、2-からR出力が取り出せる仕組みの為R側の音が出ていた。問題はこのジャックからスピコンプラグを抜く事だが、構造上分解しても裏側から抜くと言う事は出来ない為、キーの引っ掛かりが一番軽減する位置になる様に少しだけ回転させ、後は壊さない範囲で強い力を加えてゆっくり引き抜く事により無事外す事が出来たが、オス・メスとも樹脂構造の為、強引に押し込んだ場合は互いに歪みながら接続出来てしまう様なので注意が必要だ。
開けてみたら何てことない
PHONIC POWERPOD620:リバーブが効かない、LEDも点灯しないと言うもの。検証すると、その他動作は全て問題ないがリバーブのみ全く効かない。リバーブON/OFFのSWを操作してもLEDが点灯せず、リバーブ回路だけが死んでいると言う状態だった。外部からはこれ以上得られる情報はないので、フロント側のプリアンプ・モジュールを外してみると、先端にコネクタが付いた2本線のハーネスが無造作に転がっていた。このハーネスはリバーブモジュールの方面に繋がっていた為、容易にこれが原因と言う判断が付いた、さらに繋がっていたと思われるジャックも、背面の電源と出力回路が一体になったモジュール上に2ピンの空き端子が1つだけ有ったので紛れもなくそこから外れた物と判明。接続してあっけなく完了となった。
微妙な半田クラック
PHONIC POWERPOD1860:電源が入らない。当初の状態は、一部電源は入っているようでリレーのみ反応している音はするが、各部インジケーターが点灯せず音も出ない。そこで先ずはシェルを開いて内部を調べる為一旦電源を落として、ハーネスが繋がったまま内部を覗ける状態にして電源を入れると、今度はインジケーターも点灯して普通に信号が入り、スピーカー出力も正常に出る様になってしまった。いわゆる症状が隠れると言う現象に陥ってしまった為、あちこちのハーネスやコネクタ関係を少しずつ動かしてみたりしたが再現せず。一応各部コネクタをクリーニングしてから一旦組込み、時間を置いた後暫く動作チェックしていた所フッと音が出なくなり、インジケーターも消灯した。今度はそのまま電源を落とさずに、そーっとシェルを開いて内部の電源関係を調べて廻ると、電源基板上の+15Vの内部電源ラインの1つがダウンしていた。この為プリアンプ関係のICが停止してしまったと言う事になる。さてこの+15Vの停電の原因はと追いかけている内にまた直ってしまったが、此処まで来たら追い詰めた鼠の様な物なので、やや手間が掛かるが基板を外し、裏側の半田面の+15Vラインの元を探っていくと、ジャンパー線の半田付けの一部に微妙なクラックを発見。半田修正にて完了となった。
辿っていくと
PHONIC POWERPOD1062:音出ず。検証すると、電源は入るのだが全く音が出ない。パワーアンプ・インに入力すると両chとも正常にスピーカー出力が得られるのでパワーアンプは正常と判明。問題はプリアンプだがch入力もマスター回路も全く反応がないので、オシロスコープで信号をたどるとOPアンプICの前までは信号が有るが出て来ない。そこでOPアンプの電源回路を調べるとどうやら+電圧がきていない為に動作しない模様。-電圧は正常で、パーツの状態も良好で焼けや断線なども無い。当初はプリアンプの故障に間違いないと踏んでいたのだが、プリアンプには全く問題なさそうと言う読みから電源と出力回路が組み込まれているパワー基板の調査に移り、+15V電源ラインにスポットを当て調査を進めた。この電源ラインを含む集合コネクタを抜くと正常に+15Vが発生するが挿すと、つまり負荷が掛かると0Vに落ちてしまう、しかし負荷側にも異常は無い。最終的にレギュレータICそのものの誤動作が判明、IC交換にてようやく完了となった。
接触不良の罠
CP PM802FX:R-ch側のスピコン出力が接触不良で音が歪む。検証すると、スピコン内部の接点金具が接触不良を起こしている模様で、プラグを動かすと指摘の症状が現れた。そこで接点活性化をして動作チェックしたところ、今度はL-chのレベルが下がってしまい、結局もう一つの不具合が現れた。原因を探っていると、マスターリュームPOTの接触不良が発覚。POT交換にて今度こそ完了。
つまみが割れた。
RANE TTM56:つまみが割れた、ということで検証したが何処にも割れている様子なし。そこで動作チェックしてみたところ、出力が全く出て来ないので内部コネクタか何かが抜けているのかと思い、シェルを外しに掛かったが構造が見ため以上に厄介。あちこちのネジやナットを外してようやく内部にたどり着いた。コネクション関係は異常無し。ところがマスターのPOTのカシメ金具のみ妙に浮いており、そのPOTを調べてみると内部の躍動子が破損していた。どうやら一旦強い衝撃が加わって引っこ抜けてしまった躍動子を元通り組み込む作業を試みた形跡が有ったが、残念ながら細かい樹脂の一部が破損欠落してしまっている為修復不可能な状態。POT交換となった。
PAセットの原因絞込み
PHONIC P260:接触不良を起こしている。検証すると、普通に音は出ていて、一体何処が接触不良を起こしていたのか見当が付かなかったが、もう一度不具合内容を尋ねてみた所、ミキサー側の何処かが接触不良を起こしていたらしい所まで確認出来た、ともあれ、これでスピーカーは調査対象から除して、ミキサーを調べてみた。このままでは現象が出ないので一旦出力モジュールにアクセスできる状態にして音を出しながら各部をつついてみると、基板の端を持ち上げた時に限ってブツンと言って音が途切れるという現象が確認出来た。此処からが大変。非常に微妙な追いかけっこで、何度も基板を外したり測定プローブを当てたりの調査となったが、最終的にトランジスタの1つのリードがトランジスタ本体側で割れていた為、僅かな基板のたわみで接触不良を起こしていた。トランジスタ交換にて完了。
内部を不用意にいじらぬようお願いします。
RODEC MX180MKIII:症状はヒューズが飛んだらしく電源が入らないというもの。検証すると、先ずメインヒューズが抜かれていたので装着して導通を測ると正常なので、そのまま電源を入れた瞬間、SW付近から小さくパツンと言う音がした感じがしたが電源入らず、ヒューズを調べたが切れていない。電源トランスの一次側、二次側とも調べたがこちらも異常無し。しかし、どうもSW配線が不自然で、SWの極性と向き、配線の関係がおかしい。
様子から判断してユーザーがSWを外してしまって間違えて接続した物と判明。しかるべき回路になる様に接続して電源を入れると、今度は正常に起動した。その後信号を入力して動作を調べると、ch-2のみフェーダーを絞っても可変範囲が少なく絞りきれない。今度はフェーダー回路を調査するとまたもや接続ミス。今度はコネクタの接続がずれたまま装着してあった為ピン配列が狂ってしまっていた。これも挿し直して無事完了となったが、やはり不用意に中身をいじられた物は本来の実装状態が判らない為いたずらに難しい内容になってしまった。
プチプチノイズ
PHONIC POWERPOD740:プチプチノイズ、音量上がらない。検証すると、いつもの様に全く正常に動作していて普通に音量も上がっているので、色々パラメータを変えたりしながらテストしてみたがやはり問題なし。暫く試していたが、やがてメイン側の出力だけ音質が変化し初め、そのうち歪が発生し、指摘の通り音量が上がらなくなって来た。調査の結果出力モジュール出力段付近にあるセメント抵抗のリードがスルーホールの中の半田面内側で断線していた。半田の内側に隠れて外から判別しにくい断線だったが、動作させた状態でこの抵抗に振れると出力が変化する症状がはっきり現れた為この断線が原因と断定。リードには未だ充分な余裕が有った為切れた部分を詰めて接続しなおして完了。正常動作を確認した。
コンデンサのひとりごと
PEAVEY XR886:フェーダーに関係なくボソボソとノイズが出る。検証した限りではフルフェーダーでも通常のヒスノイズ以外には異常らしき音は出ていなかった。ボソボソノイズはトランジスタやFETが劣化してくると発生し易くなる類のノイズだが半導体が劣化を招く程古くはないので可能性は低い。ともあれ現場では現象は出ていた筈と思われるので、基板全体のパーツの実装状態を端から調べてみると、電源部の平滑回路内の整流コンデンサが不安定である事に気付いた。そのコンデンサを手で動かしてみると片方のリードの半田が劣化してしまってフリーの状態である事が判った。その為内部電源電圧が不安定になってノイズを発生させていた訳だ。半田修正後その他のパーツの実装状態も一通り調べたが特に問題無いので全チャンネルの信号状態をチェックしてFIXとした。
プリアンプから煙
PEAVEY XR886:R-ch音出ず、煙が出た。このような症状の大半は過負荷や電源事情のトラブル等の原因でパワーアンプ側の抵抗やトランジスタが焼けている場合が多いのだが、今回はパワーアンプは無傷。最終的にプリアンプの一部のプリント配線が1本焼損、その他焼損部位に繋がる回路上のコンデンサショート、ダイオードショート、IC動作不良とかなり難易度の高い故障内容であったが各部交換、動作チェックして無事完了となった。
DCラインとその他回路の接触
PHONIC MR3243:11chフェーダー横の1-2バス、3-4バス、2MIX、SOLOの各スイッチのON/OFF時に大きなノイズが乗る。検証すると、確かにSWを操作する度に、如何にもDCもれと言った感じのブツンと言う大きなノイズが発生した。この症状だけでは発生箇所を特定する事は出来ない事と、特定のチャンネルだけ症状が出ている事から、先ず最寄りのバッファICから順に調べてみたが、結局ICでは無い様子だったので、周辺の電子パーツを押さえてみたりフェーダーを傾けたり押さえたりしている内に圧力によって状態が変化する事が判った。最終的にこれだと言う目に見えた箇所を特定するには至らなかったが、フェーダーのハウジング又は電解コンデンサのリードがDCラインに接触していた模様で、パーツのリード先端と他のプリント配線が接近していて怪しい部分を全て修正した後動作チェックを行った所問題なく動作する様になった。
0電位が浮遊
PHONIC POWERPOD1860:5chのピークランプが点灯しっぱなし、MUTEボタンを押すとノイズが出る、レベルメーターがPFLを押した時にしか動かない。この合併的な症状はどれも全く関連性が無く、何が原因なのか全く見当が付かない。また初期不良ではないので暫くは正常に使えていた事になる。先ずは基板裏面の半田状況のチェック、追って一旦プリ関係の基板を全て外し、パーツの実装状況を入念にチェックしたが怪しい所は全く見当らない。しかし不具合は出ていると言う奇怪な状況だったが、最終的には天面の操作パネル全体と各部フォン・ジャック個々のGNDの接触不良が原因で0Vが何処に有るか基準を失った表示回路等が意味不明な動作をしていた事が判明。フォンジャックとパネルが接する部位を磨いた後活性化処理を施してFIXとなった。
簡単解決
PEAVEY UNITY300:ヘッドホン出力が無い。UNITY300では初めてのケースで、検証するとその他動作は全て正常でヘッドホン出力のみ死んでいた。原因はドライブICの動作不良でソケット装着タイプの為、IC交換は簡単な抜き差し作業のみで完了した。
スルーホールでも発生する半田クラック
PHONIC MM1805:マイク入力の1ch、2ch、6chが不調。検証した所、恐らく輸送の振動で接触箇所が磨かれた物と思われるが現象は治まっていた。底板を開けて調べた所XLRジャックの半田付け部分が怪しい。ピンの周囲に微かに筋が入っている様に見える。クリーニング及びその他点検の目的も含めて基板を外し、問題の箇所にXLRコネクタを差し込んで撓ませてみるとピンのみ半田と独立して僅かに動く事が確認出来、俗に言う芋半田状態であった。マイクジャックは筐体に固定されており、基板もスルーホールなので条件的には良いのだがDIP時の温度等の関係で基板とジャックのピンの接合部の合金化が不完全だった物と思われる。半田修正にてFIX。
敏感な場所を発見
PEAVEY SRC4026:メイン出力のL-chに時々バリバリノイズが出る。検証初期にはなかなか現象が出ず、キャビから外して端から基板を撓ませたりするうちにようやく現象が出る様になった。現象的に何処かの導通不良には間違いなく、半径5cm程度の範囲まで追い込んだ所で、なかなかこれと言った不具合箇所が見付からない。ケミコンやコネクタの疑いはなくなり、残るは平面実装のチップコンか抵抗しかなくなったが、どれも外観上の半田の乗りは上々で綺麗なフィレット(適度な半田溜まり)が形成されている。しかし状況的には必ずチップのどれかが当りの筈なので、歯科医が虫歯の痛む箇所を探るように小さな調整用ドライバーの先で端からチップの上を微かな力加減でコンコンと叩いていく内に明らかに敏感な箇所を発見。綺麗にディップされたチップ抵抗の片側の半田に微細なクラックがあり、半田修正でFIXとなった。
内部コネクタの接触不良
PHONIC MM1202:ヘッドホン・ジャックの片ch音出ず。検証した所ヘッドホンのL-chから音が出ず、ケースを開けてヘッドホンジャックの基板周辺を調査しているうちに回復してしまって現象が出にくくなってしまったが、最終的に原因はヘッドホンジャックの基板と本体間を繋ぐコネクタ(メス)の接点金具の緩みに因る接触不良と判明、金具修正でFIXとなった。
  パワード・ミキサー電源入らず
PEAVEY XR886:電源入らず。パワーアンプ系はうかつに電源を投入すると、予期せぬ被害拡大に繋がる可能性が有るので、取り敢えずヒューズの状態や電源周りのコネクションを確認した後、パワーアンプではヒューズ切れの次に有りがちな出力トランジスタのショートをチェックしたが異常無し。次にサーマル・プロテクト・スイッチや出力回路に多数使われているセメント抵抗を計測するがどれも異常無しで、取り敢えず回路上に大きなダメージは受けておらず電源を投入しても安全な状態だったので、おもむろにパワースイッチをONにするが、なるほど全く反応が無い。今度は電源を投入した状態でトランスの二次側をチェックした所、既にこの段階で電圧が無い。もしやトランスの断線かと思いきや、一次側もチェックした所こちらも無い。先程のチェックでヒューズ迄は来ていたのに、すぐ後のトランスの一次側に電圧が掛っていないと言う事は、もう網に掛った魚同然で単なる配線トラブルと容易に判断出来る。最終的にヒューズホルダーの基板裏に半田クラックを発見、FIXとなった。
  チップIC交換
PEAVEY XR886:チャンネル動作不良。サーフェス・マウントなのでサクッとボード交換で対応しようと思ったが交換用ボードが無かった為どうしても直すか新規ボードを手配するしかなくなってしまい、じっくりと不良箇所を追いかけた結果チップICの不良を見つけたが、チップは接着剤でしっかり固定された状態で半田付けされている為、リードを固定している半田を溶かしても接着剤が効いて外れない。更に過熱してチップを回転させる様にやや力を加える事でやっと外れ、交換して無事FIXに至った。
  半田は見掛けによらない物
ADJ XDM3633:時々動作不良。何処かの配線か回路の導通不良とまでは判ってはいる物の調べている内に直ってしまったり、暫くするとまた出て来たりと、どうにもつかみ所のない一物だ。最終的に到達した問題はやはり非常に見つけ難い半田不良で、外観上は艶やかで綺麗に盛り上っていて部品のリードに馴染んでいるかの如く見えるが、実は微かに剥がれて導通不良を起こしていた。
  レギュレータICの不調
PHONIC MM1705:電源が急に落ちる。当初は現象が出ず、暫く使っていると急に信号が通らなくなって電源ランプも消えている状態だというので熱暴走を仮定して暫く通風状態を悪くして通電しておいて1時間程度経過した所、電源のインジケーターが消えていた。電源を入れ直すと一瞬点いて消えるので電線関係の断線や接触不良ではない事がわかった。電源トランスから順を追って電圧を調べるとレギュレータICが過負荷の如く過熱して、そこから先が電圧降下を起こしている。しかし負荷側の抵抗値を調べても特に異常は無いのでICを交換して動作チェックした所問題は解消した。やはりレギュレータIC自身の不具合が原因で異常過熱を引き起こしていたらしい。
  トランジスタのばらつき
PEAVEY XR2012:パチパチノイズあり。通常に接続して小出力で聞いた限りではパチパチノイズは確認できなかったが、ダミー負荷をかけてMAX状態で暫く動作させてみると症状が数回確認された。症状的にはパワーアンプの不具合によるプロテクト回路の誤動作のようだ。基板を外して調べてみたがそれらしい箇所はやはりあらわれないので出力トランジスタと周辺のトランジスタを幾つか同時に交換してテストした所異常は現れなくなった。原因としては出力トランジスタの特性にばらつきが有り、部分的にオーバーロードを起こしていたと思われる。
  ヘッドアンプICの初期不良
ADJ XDM2221:PHONO入力で音出ず。現象は明らかにPHONO入力のうちPHONO1のLのみおかしく、他の入力ではPINジャックを差し込む時PINコネクタのHOT側のみが接触した状態にするとブーンとハムノイズを拾う筈が何故か拾わない。カップリング回路等を追ってみてもおかしい所は見当たらず、これはヘッドアンプ自身の不具合と判断してICを交換した所OKとなった。この機種では珍しい例だが結局IC不良であった。
  チップコンのリーク
PEAVEY XR684:ガサガサノイズ有り。良く聞いてみるとR-CHのスピーカー出力から微かにカサカサと言うノイズが聞こえる。このノイズはボリュームをMINにしても出ており、症状的にはパワーアンプに原因がありそうだが、パワーアンプに不具合箇所は見当たらず、接続を絶つと現象も消えるのでプリアンプの最終出力回路近辺から出ている様子だ。そこでフラットケーブルのPINを端からオシロで当たると信号は元より内部電源ラインにも不安定な信号が現れているのでアース絡みのチップコンデンサが怪しいと見た。しかし電源ラインからアース回路に繋がるチップ・コンデンサは沢山有るし、どれもパラレルに繋がっているので何らかの外観上の差異が無い限り見分ける事は出来ない。非常に原始的では有るが最終的手段として端からチップを交換して言った所、数ヶ所交換した後遂にリークしていたチップコンを発見した。
  フラックスの変質
PEAVEY XR560:バリバリノイズ発生。ボリュームで変化するので発生源がプリアンプである事まではすぐに判り、先ずICを端から調べてみたがなかなか姿を現さない。ICではなくコンデンサのリークによって発生する場合も有るので、もしかしたらICを全て当たっても駄目かも知れないと思う所まで調査しつつ、あるICを外した所、ICの裏に隠れる回路の一つのパターンが異様に浮いていた。断線はしていなかったが、フラックスが変質した様な形跡が有るのでその部分を取り去って接続し直した所FIXとなった。
  ファンタム回路の異常
PEAVEY UNITY2002-16RQ:コンデンサ破裂。調べてみるとファンタム電源の回路に異常があり、定格値48Vの所75V近くまで上がっていた。電源トランスは中間タップ付き20V+20VACで正常に動作しており、回路を追って見るとファンタム電源用にはタップの両端から取って40VACを整流した後トランジスタによって制御している筈だが、実際には全く制御されておらず整流されたままの75V近い電圧がそのまま出てしまっている様だ。各部のトランジスタやダイオード、抵抗値まで測定したがこれといった異常はなかった。結局GNDパターンの半田付けにやや怪しい部分があり、その部分を再半田した所復活した。結果から判断する事になるが、察するにGNDラインが導通不良で浮いた事により制御回路が電圧を落とせずに異常電圧が出てしまってコンデンサを破裂させる結果となった様だ。
  ネジ仕様にご注意
PHONIC MM1805:音出ず。原因はメインボードのパターン切れだったが、パターンが切れた原因は樹脂製のサイドパネルを外して付属のスチール製ラックマウント・キットを装着する際に、(ラックマウントキットには専用ネジが付属しているのだが)肉厚の厚いサイドパネルを止めていたネジをそのまま流用して薄いラックマウント金具を取付けた為に、内部に突き出たネジの先端で基板を傷めてしまっていた。


DI/パッチベイ

  ジャック位置修正
COUNTRYMAN TYPE85:音が出ないがジャックを動かすと時々音の出る事があるということで、検証してみると、入力部で信号が落ちているようで、フォンジャックを挿した状態で信号側とGND間の導通を測定するとショート反応が現れた。内部を調べてみると、接点金具が隣のフォンジャックのGND端子に続く金具に接触している事が判明。ジャックの回転方向の取り付け角度を調整し完了となった。

  ジャックの腐食
COUNTRYMAN TYPE85:バツバツとノイズがする。検証すると、どうも入力部の接触がよろしくなく、プラグを動かすとノイズが発生する。このモデルは長い事業務用に使い込まれている様子で、シェルの傷やジャック関連のメッキ表面の腐食が目立った。今回のノイズの原因もメッキ表面の腐食が原因で、錆と言う程には進行していなかったがクリーニング程度では改善が見られない様なので金属磨きで研磨した後、活性化材でクリーニングした所ノイズは発生しなくなった。

エフェクター
  ピンジャック
BBE 482I:ピンジャック破損。破損の原因は何らかの強い衝撃による物と思われるが、ジャックの部分が完全に無くなって土台部分のみが残っている状態だった。このジャックは特殊形状の為オリジナルパーツを取り寄せての対応となったが、入荷したパーツを良く見るとSW構造付きの3極構造になっていて、ピンプラグを差し込むと内部のSW接点が離れて信号の流れを変えられる仕組みになっていた。フォンジャックの場合はSW式は一般的に見かけるが、ピンジャックでSW式のものは滅多に見られない。
  ない・・・
JIM DUNLOP TS-1:初めからバッテリー用のターミナルがない。シェルを開けて調べてみたが、内部に9V用のターミナルがあるはずだが見当らない。ターミナルのリードは基板上に半田付けされているものが多いのだが、半田付けすべきリード穴も見当らない。唯一、DCジャックの近くに3ピンのコネクタージャックがあったので、回路を追っていくと、このピンがDCジャックと繋がっている事が判明。汎用の9V電池ターミナルに適合するコネクタを装着して完了となった。どうやら工場の製造工程で装着を忘れた模様。
  断線
SNARLING DOGS WHINEO:エフェクトは掛かるがLEDが点灯しない。本体からペダルに繋がる部分の連絡部で赤色のリード線が断線している所までは直ぐに把握できた。リード線はペダルの裏の、目に見えて露出された部分に有り、内部を調べるとリード長も充分な余裕があるので、断線個所を詰めて半田付けし直せば完了する事も分かったが、場所的にどう直すかが問題となった。組み立てられた構造から判断して逆の製造工程を辿れば可能な訳だが、そうなると分解が必要な個所も多く、ピンも圧入されている様なので、出来ればなるべく分解せずに修復することを考えた。最終的に先の細い半田ごてで、ペダル裏の隙間から断線した先の破片リードを外し、数回トライするうちに何とかそのままの状態で、伸ばしたリード線をピンセットでホールに通して元通りにハンダ付けする事が出来、無事正常動作を確認することが出来た。
  POTの緩み
BUDDA BUDWAH:ギアがすぐに外れてしまう。検証すると、既にPOTが本体から外れて内部に脱落している状態だった。原因は固定しているネジが緩んで外れている物だったが、説明内容から察するに、使用しているうちに緩みが発生してギアが外れやすくなり、多分POTの位置修正とネジ締めを試みた物と思われるが、締まり切れずに緩みが再発していた物と思われる。固定してきつく増し締めして完了とした。

ケーブル
抜け落ち
CLASSIC PRO MULTILINK24/4-40:ケーブルがグラグラになった。販売後数年経過している割には綺麗な状態だったが、ボックスのケーブル引き出し口に大量のビニールテープ巻きが施されていた。しかしそれでも間に合わず異様にぐらつきが大きいので、端からビニールテープを剥がしてみると、外周のゴムの被覆が固定パーツから外れて抜け落ちていた。その他に破損や欠損パーツは無かった為、一旦ビニールテープを全て解いた後、ケーブルを定位置まで差し込んで固定パーツを締め直して完了となった。

アクセサリ
  パーツの実装寸法
LINE6 FLOORBOARD:ペダルでボリュームがコントロールできない。原因は基板に取り付けられているトランジスタの実装時のエラーで、基板表面の位置からトランジスタの頭までの高さがマウントされるボスの高さより僅かに高い為に、常に半田付け部分に必要以上の応力が掛かるようになってしまい、使用しているうちに徐々にクラックが入って来て、やがては導通不良を引き起こした物と推測される。






プロセッサー
NEW カップリングコンデンサ
TL AUDIO 5013:L-chの音が、EQをOFFにした時だけ異常に小さい。小さいながらも音は出ているので、接触不良関連を疑ってジャックやSW、POT、真空管ソケット等を調べてみたが特に問題なく、試しに真空管も入れ替えてみたが改善せず。再度パーツの状態を詳しく調べてみると、カップリングコンデンサらしき電解コンデンサの頭部中央に微かに穴が開いている物があった。特に過熱や破裂等の形跡もなく、何故穴が開いていたかは定かではないが、此処から電解液が蒸発して容量抜けを起こしている事が考えられる為、このコンデンサを交換してみると正常な出力レベルを得る事が出来た。
LED
CREST PERFORMANCE CPC1223:電源LEDが点灯しない。確かに回路は動作しているがLEDが点灯しないので、天板を外してLEDが実装された状態で基板の裏面からLEDのリードの電圧を測ると出ていなかったので、LEDに繋がるプリント配線の断線を疑って回路を調べてみたが特に断線は無く、むしろショート状態だった為LEDを外してLED単体の導通を調べてみると、短絡反応が現れたが、もう一度測定すると正常に戻って、電圧を掛けると点灯するようにもなったが、リードに当てたテスター棒の押さえ方によって短絡したり離れたりと言う珍しい症状が確認された。いずれにしても不安定なのでLEDは交換にて対応したが、原因はLED製造時の単体不良で樹脂に封入されている内部金具の電極のギャップが異常に狭過ぎていたものと思われる。
入力回路
BBE 882I:片方のchから音が出ない。検証すると、WET時もバイパス時も全く音が出ない状態だった。シェルを外して内部を見たが部品面からでは判断出来ないため、ボードを外して半田面から調査していくと、INPUTジャック付近の半田面で導通不良箇所が確認された。その部分を修正して完了となった。
1本の抵抗
SUMMIT AUDIO DCL200:L-chのみノイズが出る。検証すると、まずは時々ヒスノイズが増大する事と、筐体に振動を与えるとショックノイズが聞こえると言う症状が確認された。R-chは問題無い事と、機械的な振動の影響を受けると言う事は真空管に問題がある可能性が高い為、真空管を交換してみた。やはりショックノイズは真空管交換で解決したが、時々増大するヒスノイズの現象は治まらなかった。ただ、真空管を押さえたり離したりすると状況が変化するので、如何にも真空管周辺が怪しいのだが、ソケットの接触不良でもなかった。最終的に信号回路上の抵抗の1本の、片方のリードに半田が馴染んでおらず、芋半田に近い状態になっていた。その部分を再半田する事により無事完了となった。
半田クラック
KT DN360:大分使い込まれた様子の物であったが、当初現象が現れず、暫く検証を繰り返した結果、I/Oボードの、入出力コネクタ周辺の接触不良らしき、僅かな音の途切れを確認。故障箇所の予想範囲が絞られた所でI/Oボードを外して裏面から半田面を良く調べてみると、やや劣化している傾向が見られた。そこで端から半田ポイントを修正していくと、リレーのリード部分の半田を修正する瞬間に一瞬半田が弾けてリング状の影が確認できる箇所が幾つか確認された。ルーペで見ても判別が難しい物であったが、結果的に半田クラックがあった事が判明。問題と思われる範囲全てを半田修正して完了となった。
熱暴走の疑い
SUMMIT AUDIO DCL200:5分位で音が出なくなる。検証した所、5分では症状は再現しなかったが、10分を過ぎた頃に突然出力がダウンした。その状態で天板を開けて内部を調べてみると、ch-2のみ、chあたり2個装着されている純正のOPアンプICが2個とも異常過熱し、レベルメーターは触れていたが、DC漏れと共に出力が途絶えていた。OPアンプ交換後、状態を観察した所、異常過熱は無く、出力も安定して、無事完了となった。
モジュールの構成パーツが脱落
NEVE 33609:中でカラカラ音がする。この状態では電源も投入できないので、まずは天板を開けて内部を調べてみると、内部に金属製の大きな異物が転がっていた。まさかこんな物が外部から紛れ込む筈が無いので、内部のパーツの状態を調べてみると、左右のモジュールの形状の違いを発見。最終的にこの異物はモジュール上のトランジスタの放熱パネルと判明。このパネルはネジ止めではなく、丸いトランジスタの外形に合わせた、嵌め込み式のアルミパーツで作られた物だった為、逆さ方向にやや大きな衝撃が加わって外れたものと推測される。幸いにも衝撃によるその他ダメージは無く、装着後は正常動作が得られ、完了となった。
実はヒューズ脱落
AMEK 9098CL:中でカラカラ音がして動作しない。内部を調べてみると、電源モジュールのケース内で差し込み式の小型ヒューズがソケットから外れて転がっていた。このヒューズは直径約8mm、高さ約5mm程度の円柱形の特殊ヒューズで、電源モジュール内に4個、ソケット装着されている内の1個が外れた物であった。他の3個は正常に装着されており、正しく装着されていれば余程の衝撃でも加わらない限り外れない状態だった為、この1個のみが初めから差込みがあまく、浮いていた物と思われる。
  POTの固定位置調整
BBE SONICSTOMP:ツマミの調子が悪いと言うもの。検証すると、PROCESSのツマミを回すと一部重くなるという症状が出ていた。このエフェクターはツマミがアルミダイキャスト本体のざぐり部分にやや沈み込む構造になっており、ツマミの僅かな芯ブレの影響で特定位置まで回した時に本体のざぐりの内側に接触して引っ掛っていた事が原因で有った。そこで一旦ツマミを抜いて、POTを固定している六角ナットを緩めてガタ分の許す限り当たる部分と逆方向に寄せて締めなおした所正常となった。
  物音
PHONIC T8300:ステレオで出力されない。検証する以前に、送付された箱から出す時点で、内部から小さくコトッと言う音が聞こえた。傾けたり戻したりすると、やはり時々同じ音がする。このままで迂闊に電源を入れるのは危険な行為なので、天板を外して内部を覗いてみると、ch-2側の内部コネクタがソケットから外れていた。コトッと言う物音はこのコネクタに因る物と判明。コネクタ接続してあっさり完了となった。
  プリント配線の断線
BSS FDS388:電源が入らない。先ずは電源SWをONにしておいてACコードの先端から導通を測定すると断線症状が確認出来たので、先ずはヒューズ、ヒューズホルダー、電源SW、配線接続、電圧セレクトSWと、各部パーツ単体で調べていったが異常無し。と言う事は電源トランスの断線しかないと思ったが、電圧セレクタの回路を辿りながらトランスの電極を調べて導通を調べると、何とこちらも異常無し。当然トランスの二次側もその先の回路も異常無し。もう一度仕切り直しで、今度はテスターリードの一端をACプラグの先端に固定して、端から順々に通電範囲を伸ばしていくと、電圧セレクタのターミナルからトランスに繋がるプリント配線で導通が途絶えた。この回路はプリント配線にターミナルが半田付けされているだけで、裏側から見ると確実に半田されていてスルーホール内にも染み渡っていたのだが、結果的に表側のランドとスルーホールの接合面で微細に断線している事が判明。表側のランドとターミナル金具を半田で結合する事で完了となった。
  意外な盲点
KLARK TEKNIK DN360:チャンネル間のレベル差が6dB位有る。検証すると、指摘の様にレベル差が確認出来た為、天板を外して内部を調べて見ると、先ず目に付いたのがI/Oボード上の仕様外の配線とプリント配線のパターンカット痕。接続先を見ると入出力、chA,BそれぞれXLRジャックの2番と3番にクロス接続されていた為、容易にユーザーによる3HOTから2HOTへの変更痕と言う事は分かったが、特に見たところ半田不良や断線と言った疑いも無かった。しかし、何故か入力の2番の線材を微妙に動かすとレベル差が無くなったり出たりと言う変動が見られた為、I/Oボードを外して基板のB面も調べてみたが、パターン切れや半田浮きなどは全く見られなかった。唯一、他のポイントと比較すると、この1箇所のみ裏側の半田面の盛り上がりが少ない。
此処に原因がありそうなので一旦半田を綺麗に吸い取ってみると、小さなリード片がでて来た、その他には問題なかったが、このホールは通常の両面基板の様に表と裏のランド間を結ぶ為の銅箔の筒がホール内部に形成されておらず、代りにリード片で裏表を接続してあった。たまたま此処に極性変換時の半田作業を施した時に、このリード片が外れてしまったか折れて短くなってしまって、リードがホールの裏まで届く為の長さを失ってしまって半田に微かに接触するに止まってしまった様だ。その為この部分で接触不良を起こし、バランスで接続されるべき信号配線がアンバランスになってしまった為に6dBのダウンに繋がっていたと言える。リードを確実に裏まで通して配線し直して無事完了となった。
  微妙な接触
ARX 8PRE:症状はノイズが乗るということ。検証すると、何も接続しない状態で各chから若干のハムノイズが確認出来た。暫く調べているうちに天板を押すと状態が変化する事が判明。調査の結果フロントパネルの内側に張り出した造型部分に3端子レギュレーターのリード1つが微妙に接触している事が原因であった。この為電圧不足が発生してリップルを招き、ハムノイズの発生に繋がっていた事が判明。リード修正にて完了。
  真空管によるGAIN不足
HHB RADIAS20:L-chだけノイズが目立つ。残留ノイズについて異常は感じられず測定値でも-71dBと良好だったが、左右のGAINに若干のばらつきがあり、GAINが低い分GAIN POTで感度を上げる事になり、その結果ノイズフロアが上がってしまった物と思われる。最終的に原因は真空管のGAIN不足と判明、真空管交換にてFIXとなった。
  片chだけ電源ダウン
DBX 2231:電源を入れて暫くするとch-1が上がらなくなる。初回の検証では現象が出ず、ランニングテストしようとして一旦場所を変えて電源を入れた所片chのみ電源が入っていない様子。このモデルはトランスが独立しているので、どちらかのchの電源だけ落ちると言う事も考えられる。その為ch-1出力リレーのみがOFFになって信号はBYPASSと同じスルー回路からそのまま出て行く事になる。最終的に整流回路直後で電圧が出なくなる事があると言うことが判明。調査の結果トランス二次側のコネクタの内部金具の接触不良によって、中点付き2極のHOTがあるうちの1極側の二次電圧しか加わっていなかった為に整流回路への供給電力が半減し、レギュレータICが時々動作しないと言う現象が発生していた。コネクタ内のコンタクト金具のバネ圧調整によって改善する事が出来た。
  トランジスタの特性不良
DBX 165A:GAINが上がらない、上げても音が歪む。モノトーンの信号を入力して検証すると、0dB未満ではさほどではないが0dB以上になると急にクリップする状態だった。パーツの実装状況や半田付け状態は良好だった為、信号を入力して動作させた状態でオシロスコープで波形を観測しながら入力回路から順を追って信号を追いかけていくと言う地道な作業によって歪みが発生するポイントを追い込んで行き、最終的にトランジスタ2個の特性不良を発見。その為有るGAIN以上になると動作電圧不足を起こしてクリップを発生させていた。トランジスタ交換後GAIN及びメーター指示等の調整をして完了。
  沈黙の断線
HHB RADIUS10:4chのみ信号が出て来ない。入力は正常に動作している様で、INPUTゲイン調整に応じてシグナルやクリップインジケーターは変化するが、出力が全く出ていなかった。先ずは出力回路周辺の主なパーツの実装状況をチェックしたが特に異常無し、真空管チェック、ICチェックも全て異常無し。となると残るはCR(最小単位の抵抗とコンデンサ)しかないので地道に信号を端から追いかけた末に突き止めた原因は、抵抗素子のカーボン皮膜又はリード接合部の劣化が原因と思われる自然断線。RADIUSシリーズで真空管以外の素子不良は滅多にお目にかからない事例で、難易度の高い一例である。
  親切設計
KT DN405:3HOTを2HOTに変更依頼。本体背面の表示は3HOT/2COLDとなっていてデフォルトでは3HOT設定になっている事が判るが、このセットは極性設定について親切な設計になっており、天板を開けるとXLRコネクタの付近に設定用ジャンパーピンがあり、2HOT/3HOTの他にBAL/UNBALも表示印刷があってユーザーが任意に設定し易い構造になっていた。作業はピンセットでジャンパーピンを抜いて差し替えるだけなのでそれこそ1分で完了してしまう作業だった。
  フリーズしまくり
DBX QUANTUM:CHKSUM ERRが頻発する。今迄の例ではCHKSUM ERRは滅多に出るものではなく、発生した場合でも殆どはハードリセットによって回避出来ているが、今回の物は十数分検証した時点でも何度も発生しており、時には電源投入直後からフリーズ状態でリセットさえ効かないケースも確認された。勿論初めての症例だが、内部電源ケーブルのコネクタ周辺を動かしてみると微妙に様子が変わる事が判った。結局内部電源ケーブルのコネクタ部分で接触不良が起きていた為にインターフェースが正常に動作していなかった事が判明。コネクション部分を念入りに活性化した後は1度も現象が出なくなりFIXとなった。
  小さな不具合大きなトラブル
DBX QUANTUMII:入力に何も接続しない状態でジーッというノイズが出力される。初回の検証ではノイズは確認出来なかったが、ディスプレイ内のディジタルI/Oのレベルメーターがフワフワと変動したり不規則な動作をしていた。当然電源は正常に入って起動も正常に行われているのだが信号を入力してみると何も出力されない。コネクタやPOT関連の接触不良もなし、そのままの状態で試しにリセットしてみた所今度は無入力状態でピーっと言う発信音が鳴る様になった。こうなると症状的にはディジタル処理を行っているCPUボードの問題と思われる状況だったが、一通り全てのパーツの状況を確認すると、電源基板内の幾つかの電解コンデンサの頭部が若干膨らんでいる様子。CPUボード内部には15Vや+5Vの内部電圧が正常に掛っているかどうかを示す表示LEDがあり、何れも正常に点灯しているので電圧関係に異常は無い様子で電源ボードの不具合は疑い難いが、どうしてもコンデンサの若干の膨らみが気になるので怪しいコンデンサを全て交換してみた所正常動作する様になった。結果から推測すると、電解コンデンサの容量低下が原因でスイッチング電源からの発振ノイズが高いレベルで漏れ、データバスやアドレスバスに侵入して思いも寄らない誤動作を招いていた物と思われる。
  高周波発振
DBX 566:ch-2が発振する。オシロスコープで波形を観測しながらチェックした所、僅かなレベルだが拡大すると6〜7MHz位の高周波が出力信号に重乗している事が判った。動作上は特に不審な点は見つからず各回路は正常動作している様だが電源回路を含む至る所で高周波が確認出来た為電源部の整流回路を調べた所、発振防止用と思われる小容量のコンデンサが動作不良を起こしていた模様で、電解コンデンサとチップセラコンを交換してFIXとなった。
  電解コンデンサの劣化
BSS FDS318:煙が出た、その後ノイズしか出ない。内容的にはかなり厳しそうな状況が推測されたが、先ず天板を外して焼け跡を探してみると電源回路内の平滑コンデンサに被っているフィルムが変形している箇所を発見。そのコンデンサ周辺には電解液が漏れた形跡と過熱した形跡が伺われた。コンデンサの特性をチェックすると半ばショート状態になっていた。この為に内部電源電圧がドロップして動作不良を起こしていたと推測されるが、その他回路には異常はなく、該当コンデンサの交換で解決。
  センタータップ断線
DBX 160A:信号が出力されない。電源を入れてみると各ランプは点灯して一見正常の様子だが、実際音を入れてみると電源を入れた直後だけ一瞬出てすぐにブンと言って出なくなってしまうという珍しい現象。原因は電源トランス二次側のコモンに当たるセンタータップが内部で断線していた。
  グリスが導体に変化
AMEK 9098DMA:L-chのゲインが異常に高い。パーツの外観上に異常は無い為トランジスタ周辺から調査し始め、ICも調査したがどれも異常は無かった。最終的にゲイン調整のロータリースイッチ内で信号がリークしている事が判明した。SWを分解して調査した所、長年の操作で僅かな磨耗によって発生した微量の金属粉がグリスに混入して導電塗料状に変質した為に信号がSW内の微細なプリント端子間をリークしていた。
  温まると不調
DBX 786:数時間使用すると片chプツプツノイズ。エージング後検証すると数秒間隔でプツ、プツという。内部は電源ユニットを中心に結構温度上昇しており、更に704Xデジタルボードがプリアンプ・モジュールの上部を覆う形で装着されている為大分熱くなっているが、触れない程ではないので熱暴走の可能性は低く、何らかの不具合による動作不良を起こしていると言える状態だ。アッテネーター回路や入出力回路の可能性も低い為プリアンプ・モジュールの故障と断定して交換、エージングを行って異常無き事を確認。
  コンデンサ破裂
LINE6 POD2:電源を入れるとPの文字が点滅してどのボタンを押しても反応せず、PHONEからはブツ、ブツと言うノイズが出る。内部を調べてみるとDC5Vラインのレギュレータに入る前の電源ラインに装着された電解コンデンサが破損していた。外観は過電圧が印加されて破裂したような状況で、上部が割れて内部の絶縁紙が飛び散っていた。コンデンサ交換にて問題はFIXしたが、コンデンサが破裂した原因は判断できなかった。
  真空管の特性落ち
HHB RADIUS40:シンバルなどの音で歪む。10KHzの周波数を入れてオシロスコープで観測した所、高調波歪みの様な信号の乱れが確認された。原因は3本装着されている真空管の特性不良で、3本全てを交換する事により良好な状態を得る事が出来た。結果から推測すると真空管1本1本の僅かな歪成分が加算増幅された結果大きな歪となって現れていたものと思われる。
  信号経路の短絡
ART DIO:10分位使用したら右チャンネルの出力が極端に小さくなる。DBX QUANTUMを使用して検証した所電源投入直後から症状が出ており、情況はすぐに把握する事が出来たが予測がつかない。先ずアナログ入力を疑ってフォン・コネクタに挿したプラグを動かしてみた所一瞬音が出始めた。紛れもない接触関係だったがキャビを開けてみると現象は出なくなってしまった。半田関係をよく確認したが異常は無い。とするとフラットケーブルに異常ありと仮定して調べてみるとフラットケーブルの被覆を形成している紙状の絶縁被覆に僅かな傷があり、それがI/Oボードに接触していた。その部分を絶縁処置してOKとなった。
  真空管内の接触不良
SUMMIT TLA100A:ノイズが乗る。検証してみるとハムやヒスノイズと言う大人しい物ではなく、時々バリバリッとメーターが振り切るレベルで出てくる。筐体を振動させると振動に従って出るので現象的には半田関係のクラックや接触不良と言った所だったが、真空管に触るだけで現象が激しく発生する事が判った。こうなるとソケットの接触不良と言うのが一番考え易く、その場合数回抜き差しするだけで大分状況は変わる物だが今回は違った。真空管の内部回路が接触不良を起こしていて、その部分がコネクトピンに加わる微妙な応力に反応していた様だ。真空管を交換して解決。
  キャノンが抜けない
DBX MINIPRE:XLRコネクタが抜けない。MINIPRE本体に装着されているコネクタ単体の問題で、PUSHノブ金具の成型不良の為にノブを押してもロックが開かない状態になっていた。先ず本体のキャビネットを外してコネクタの裏からロックを開けてケーブルを外し、後は正しく成型されたPUSHノブと交換して完了。
  メーター動作が不安定
DBX 160S:メーターの動作がおかしい。既にメーターは全く振れない状態になっていた。仮に良品のメーターを端子に当てて見ると反応するのでメーター単体の故障であることはすぐに判明した。そのままメーター不良と言う事で交換してしまえば即座に完了だが、何故動かないかが判明しないまま廃棄処分するのも心許無いので分解して調べてみる事にした。見た所スプリングその他に異常は見られないが、センターバランスが不安定なので軸受け部分周辺を良く見ると、針に近い位置の半田接合部で明らかに半田が効かずに当たっているだけの状況を発見。デリケートなメーターを壊さないように慎重に半田付けした所復活。直ったメーターはテスト用に保管する事にした。
  VCAがショート
DBX 160S:電源を入れてもすぐにヒューズが切れる。取り敢えず容量の高いヒューズを装着する事によって動作状況を見る事が出来たが、各部のLED等も正常に点灯しておらず、何処かのパーツの不具合によって電源が過負荷になって各部が動作不良を起こしている様な状態が見受けられ、当然信号も通らなかった。過負荷状態のまま通電チェックする事はその他の回路にも悪影響を与える危険性が有る為、速やかに電源を落として静特性で調査する事にした。先ず電源部そのものに異常が無い事を確認した上で、メインボード上の何処に不具合が潜んでいるか判定する事になるが、回路中で一番複雑且つ電力消費量が多い中心格のVCAを交換してみた所あっさりと全ての回路動作が正常に復帰した。VCAはパッケージになってダイキャスト・ケースの中に樹脂封入されている為それ以上調べる事は出来ないが、何らかのきっかけで暴走した結果内部がショート状態になった物と思われる。
  ネジ1本困ったオマケ
DBX 166XL:ch-2ピーク・リミットが消えない。音も歪む。ツマミを動かしたりすると時々消える事もあるという。症状は出ていたが、パーツの状況や基板を動かしてみたりしても変化せず、何処が原因で不具合を起こしているのかさっぱり予測がつかない現象だ。表面に異常は確認されない為、裏面から状況を探るべく基板を外してみた所、XLRコネクタを固定してある物と同じ形状のビスがコロリと出てきた。結果的にそのネジが信号経路を短絡して誤動作を引き起こしていたという事が判明したが、ネジが異物として基板の裏に挟まっていた例は非常に稀である。
  大元の原因は如何に
SUMMIT TLA100A:電源入らず。メインヒューズが飛んだらしく付いていない。そして内部を開けてみるとICが一つ焼け爛れて割れている。先ずはそのICを交換した後、電源を入れる前にトランジスタや整流ダイオードのショートが無いかどうか一通りチェック。電源が過負荷にならない事を確認した後に電源を入れると、メーターランプが点かない。調べるとランプが断線していたので交換して再度電源ON。ランプは点いたが音が出て来ない。続いて数種類ある内部電源の各電圧を測定すると、不自然な電圧変化が目立つ。最終的に複数のレギュレータICやオペアンプICの動作不良を発見したが、一連の不具合のきっかけになった大元の原因を特定するには至らなかった。
  コンプが酒浸り
DBX 160A:ビールをこぼして電源が入らなくなった。最初に電源が入らなくなった原因は漏電による電源トランスの断線と思われるが、内部に液体が侵入してからそのままの状態で相当期間放置されていたらしく、基板もケースも至る所激しく腐食して膨れ上がっていた為、完全にお手上げ状態で修理不能となってしまった。この例では直後にケースを開けて、手の届く範囲だけでも中に溜まった液体を拭いて乾かし、2〜3日以内にサービスを依頼されればトランス交換だけで復活させられた可能性が高いと思うと残念だ。精々緑茶程度までの添加物の少ない液体であれば十分乾燥させるだけで腐食を食い止められる可能性が高いが、特にアルコール等の酸の強い液体は数日間で致命的な腐食が発生する可能性が高いので、直ぐにサポートを受けられない場合は、過激な方法だが再び真水で注意深く洗い流してから乾燥させた方が好結果に繋がる可能性が高い。しかしこの様な作業は内部に溜まった電荷による感電や新たな破損に繋がる可能性があり、非常に危険な行為の為推奨する訳には行かないので、あくまで自己責任で安全に処理できる条件と再起不能の覚悟が前提となる。
  真空管装着ミス
DBX MINIPRE:全く音出ず。OEMではないがARTのTUBE MPと非常に良く似たモデルで、今回初の受付け。原因は情け無い程単純な製造ミスで、真空管がソケットに良く入っていないまま組み立てられていた。真空管ソケットを調べると、ピンがズレたまま強引に押さえつけられと思われるピンの曲がりや、ソケット内のコンタクト金具の変形が見られた。故障箇所を見つける時間よりも真空管を正しく装着する為にその変形した金具を修正する方が時間が掛かってしまった。
  フラットケーブル加工ミス
ART TUBE MP:時々しか音が出ない。新品にありがちなこの手の症状は時々音が出なくなるのが一般的だが、今回の症例ではボリュームを動かすと時々音が出る事が有るが、終始殆ど音が出ないという明らかな接触不良箇所を秘めた内容だった。カバーを外して動作させ、信号を入れた状態でコントロール・ボードにそっと触れただけではっきりした症状で信号がON/OFFする為メイン・ボードとコントロール・ボードを結ぶフラットケーブルに問題が有ることがすぐに判明した。先ずは問題のフラットケーブルの半田付け部分に異常無き事を確認した後、一旦基板からケーブルを外し、更に基板に挿す為に使用されている先端のハウジング部分を分解すると、1本の配線の芯線が先端でUの字に折れ曲がっていてコンタクト金具に正しく挟まっておらず、この部分で接触不良を起こしていた。
  真空管不良
HHB RADIUS20:ch-2レベルが小さく音が痩せている。検証すると10dB程のレベル低下があり、波形を観測すると歪も発生していた。原因は真空管の特性不良で、真空管交換によって現象は出なくなった。使用してあった真空管はソブテックの金印刷で、HHBで何時も搭載している物であった。他のメーカーのエフェクタでもソブ金を使っている機種は多いのだが、何故かゲインが低いとか音が歪むと言う現象はHHB以外のチューブ・エフェクターではあまりお目にかからない故障となっているが、逆に考えれば、それだけこの機種は真空管の特性をストレートに活かしていると言える。
  無接続時にノイズが出る
DBX MINIPRE:何も繋がない時にチリチリというノイズが出る。ユーザー自身も故障ではないと思うが一寸気になるので一応検査してくださいと言う要望だったが、確かに何も繋がない状態でゲインを上げるとサーッと言うヒスノイズに混じってチリチリというノイズも不定期に聞こえる。この類のノイズは時々ICやダイオード、時にはコ
ンデンサの特性不良等で実際に故障箇所が存在していて発生する場合も有るが、今回の場合は故障ではなく、入力端子に何も繋がない状態では端子自体がアンテナ状態になってノイズを拾うという現象が出ていると言う物だった。
  往年の名機未だ現役
DBX 160:SN劣化。初期型の2Uハーフラック・サイズの160が6台纏めてのメンテナンス依頼だった。どれも致命的な動作不良は起こしていなかったが、ケミコンの劣化を始めアースレールの曲がりや破損があり、電源のリップル増加やアース不完全にまつわるSN低下が見られた。今回は老朽化した該当部品を交換した所全てのセットで問題ないレベルまで回復したが、もし現在入手不能のVCAやIC等の専用部品が死亡してしまっていた場合はその時点で修理不能になってしまう可能性を秘めている。しかしこのモデルは殆どの回路がディスクリートで組まれており、汎用性の高い電子パーツの使用比率が高い為、故障内容によっては少々金額が張る場合は有るものの、水害や落下等による破損以外では修理不能と言うケースが殆ど無い珍しい機種と言える。初代160特有の「カパッ」と効くと言われるコンプレッションは長年愛用しているエンジニアの方々にとってはどうしても掛替えの無い機種の様で、余程の劣化が無い限り未だに依頼を承る事がある。
  電子パーツは煙に弱い
DBX 160S:両chノイズ。検証してみるとゲインやリダクションのボリュームを操作する度に信号にノイズが乗る、いわゆる「ガリ」であった。機種的にも比較的新しい為POTの劣化と言うのはあまり考えられない筈なのだが、このセットはあまり空気の良くない場所で長時間使い込まれていた為か、機器の内部全体に煤煙が原因と思われる薄褐色の汚れがあり、ノイズの原因はPOTの内部にあるカーボン皮膜の表面に汚れが付着した物と推定出来る。このガリオームに関してはそれ程重症ではなかったので接点復活材によるトリートメントで完全に回復させる事が出来たが、もっと進行してしまった場合には要交換という可能性も出て来る。
  真実は小説よりも・・・
DBX 2231:時々歪む。特性を調べてみると、指摘されたチャンネルで+15/+6モード切替を行っても正常に切り替っていない事が判った。SWの導通状態は元より、半田不良やコネクション状況、プリント配線の状態までも綿密に調べたが異常なし。結局回路を端から追いかけていって、最終的に見つけたのはモード切替回路中にある小容量コンデンサの特性不良に因るリークが原因であった。しかもリークの仕方が不安定な為、その後のICに続く入力信号ラインのレベルを不定期に変動させていた為、ロジックのスレッシに時々引っ掛かったり外れたりと言う、如何にも接触不良の様な曖昧な動作を作り出していた。
  瀕死の旧モデル復活
DBX 166:ch-2ピーク・ストップランプが点灯しっぱなし。依頼を受けたモデルは相応の年期に加え輸送頻度も多いようで、カップリング・スイッチの破損、LED断線、スイッチ周りに付いているモールド部品の剥がれ、キャップ欠損、電源回路内の平滑コンデンサの劣化、基板止めネジ緩みと、電子部品に留まらず各部機構部品を含めた多くの構成部品に対してオーバーホールの必要が有り、費用もかなりな物になったが、幸いディスコンで入手不能なオリジナル・パーツは無事だったので無事完治するに至った。
  難解な症状
DBX 576:動作不良。原因は-15Vラインのダウン。そのラインに繋がっている何処かのチップ・コンデンサかICがショートしているに違いないと見たが、フラットケーブルが直付けだったり基板を外し難い構造なので故障箇所を探し当てるのに時間が掛かりそう。腰を据えて基板を全て外した後プリント配線を頼りに端から追って行き、最終的にはやはりチップ・コンデンサのショートを発見。
  Cソケット
LINE6 POD2:動作しない。ACアダプターは勿論正常、内部電源回路も正常の様で各レギュレーションICの出力電圧もきっちりと出ているのだが肝心のデジタル回路がまるで立ち上がっていない様子。最終的にROMチップを搭載しているICソケットの接触が良くなかった様で、一旦ROMを抜いて接点をクリーニングした後装着してリセットしたら難なく直ってしまった。
  電源トランス
DBX DDP:高域発振及びノイズ大。結局不具合はI/O回路とは全然離れた電源トランスと基板間のコネクタの不具合で、電源トランス二次側に出ているコモン(0電位端子)を含む3ピン中の1ピンが接触しておらず、コモンと片側出力のみの接続となっていた為、動作はする物のトランスが過負荷状態になって異常にうなっていた。
  3番ホットの落とし穴
SUMMIT EQP200:旧機種のEQP200の出力はキャノンのみだが、3番ホットでしかも内部で1と2が
短絡されていてアンバランスとなっている。(古いモデルだからかも知れないが)リアパネルにはその旨明記されていないので2番ホットのキャノンを使用した為全く音が出ずに故障と判断されてしまった。
  プロセッサーが火事
DBX 576:火を噴いて動かなくなったと通報あり。送ってもらった所、焼損箇所は基板の電源回路の一番入り口にある高周波ノイズ対策用のチップ・コンデンサだった。
正常なチップ・コンデンサが焼損する条件としては耐圧を超える電圧が掛かるか、MHz帯の高周波が高いレベルで掛かるかの何れかになるが、100V電源電圧に異常は無いと言う証言と、同じコンセントから使用している他の機器は正常であったという経緯から判断すると何れも当てはまらない様なので残る可能性として考えられる事はたまたまこのチップ・コンデンサが規格通りの耐圧を持っていなかったか、チップ・コンと基板との隙間に異物等が混入していて絶縁性が落ちていた?という薄い可能性になって来てしまうがやはり不思議。その後のメーカー・モディファイでこのチップコンは実装廃止になっていた。
  ドライブラックは使いやすい
DBX 480:ドライブラック店頭展示完了。いきなり開梱して慌てて繋ごうとしてもさっぱり判らないが、日本語マニュアルを参照して理解しながらセットアップすればリモートのリンクに行き着くまでさほど難しくは無い。使い勝手も思ったほど煩雑ではなく、色々操作している内に色々なパラメーターにアクセスして設定を変えられる様になる。
  製造工程ミス
DOD SR460H:ヘッドフォンアンプ ボリューム・ノブに触るとハムが出る。原因はボリューム回路の不良ではなくボリュームPOT本体が筐体のGNDに良く接地されていない事が原因だった。フロントパネルの塗装のボリュームが当たる部分を磨いた所解決。
  ディスコン機種の限界
DBX2015(1U15バンド2CHの古いEQ):ゴソゴソノイズ有り。ICやトランジスタを調査した所、最終的に故障の原因は専用ICで有ることが判明。明らかに国産のディスコンモデルである2015に使われている専用ICなので入手不可に付き、やむなく修理対応不可として返却。
  QUANTUMのガリ
DBX QUANTUM:IN/OUTボリュームのガリ。POTの接触不良以外に内部の電源ラインの接続ケーブルのコネクタが至る所接触が怪しくなっていた。ハーネスやPOT内部の接点金具の活性化で問題は解決する事が出来たが、接触不良の発生要因としてタバコのばい煙と思われる汚れが内部各所にあり、この汚れが悪影響を及ぼしていた物と思われる。
  片ch音が出ない
PEAVEY Q231FX:片チャンネル音出ず。原因は内部電源コネクタの接触不良で、コネクタの加工が悪く、メス側金具の一部が変形していてしっかり接触していなかった。恐らく工場出荷時の完成検査時には金属の表面が真新しい為僅かに接触している程度でもパスしたのであろう。
  EQが効かない
DBX 2231:EQ効かず。到着した時点では現象は出なかったが暫くランニングテストを行なった所EQがバイパスされた状態になった。原因はリレードライバ回路内の一部のコンデンサのリーク(特性不良)による物だった。
  音は出るがコンプが効かない。
DBX 166A:片chコンプ効かず。一見コンプ回路不良の様子で色々追っていく事になったが最終的には単にサイドチェイン・インサート・ジャックの接触不良で、ジャックに何も接続されていない時にはショートしているべき接点が導通不良を起こしており、その部分を磨く事でFIXした。
  トランス断線
DBX 160A:電源入らず。内部+15V電源ラインの小さなノイズ・フィルター用タンタル・コンデンサが焼損した為に電源トランスに異常な負荷が掛かり、トランスの一次側が断線していた。コンデンサの焼損で考えられるのは耐圧オーバーによる焼損だが、耐圧が規定通りなくて焼けたのか不意に異常な電圧が掛かったかは不明。
  チェックサム・エラー頻発
DBX DDP:チェックサム・エラーが頻繁に出たり誤動作する。調べてみるとデータ・バックアップ用バッテリー・ホルダに緩みあり。ホルダの金具を締めた所問題は無くなったが、バッテリーが正常に装着されていないと誤動作を起こす事がある様だ。
  ハムノイズ
DBX 160XT:ハムノイズ。古い機種の割に綺麗で状態は良かったが、ハムが乗るとのクレーム。なかなか掴み所が無く、あちこち調べる度に状態が変化して良くなったり悪くなったり。GND端子をフレームに落とすとハムは無くなるのだが本来はそんな事はしなくても出ない筈なのでグランド配線周りを中心によくよく調べた所、結局ボードやパーツにはなんら異常は無く、フレームの一部の出っ張りと基板の信号回路の一部が触ったり離れたりしている箇所を見つけて無事FIXに至った。
  ヒューズが飛ぶ
DBX 1066:ヒューズ切れで交換してもすぐ飛ぶ。以前ノイズフィルター用のタンタルコンデンサがショートして電源が過負荷になる例があったが、今回はICの1個がショート状態になって電源に過負荷をもたらす原因になっていた。IC交換後は暫くの時間ランニングテストを行っていたが問題なく動いていたのでICそのものに不具合の要因があった物と思われる。
  隠れた接触不良
DBX 2231:片チャンネルで時々音が出なくなる。検品当初はなかなか現象が出ず、信号を通してモニターしながらそっと基板をたわませたり、内部のコネクタを少しづつ揺すったりしているうちに一瞬だけLチャンネル側から音が出なくなった。明らかにケーブルに触れた事によるごく僅かな応力で再現した為コネクタのオス、メス間の導通不良が原因であると断定。コネクタの接点部に活性化処理を施し、再度現象が再現しない事を確認した後ランニング・テストを行って終了とした。
  顕微鏡なら見えたかも
DBX DDP:アナログボード不良。測定器で端から丹念に導通を調べていった所偶然にも目に見えないプリントパターンの形成不良を見つけた。場所は基板の表と裏に印刷されているプリント配線の表側と裏側を結ぶ為のスルーホール部位の断線で、肉眼では確認できないレベルの微かな断線が潜んでいると判断して修正した所、無事解決となった。
  V8 VCAのトラブル
DBX 160SL:片方のチャンネルがNG。現象はch-2でレベルを上げていくと時々チャリチャリと断続的なノイズを発するようになっていた。入出力回路に異常は無く、ヘッドアンプからも同等のノイズは発生していなかったがVCAを過ぎると出てくる。最終的に原因は160SLのみに搭載される超高級V8 VCAだった。
  高域発振
HHB LADIUS20:ガサガサノイズ。チェックすると無入力状態でボリュームを上げるとミキサーのVUメーターが極端に上がった。これは発振かと思いオシロで調べた所、両チャンネルとも可聴帯域を越えた高域で見事に発振していた。内部を覗いて見ると、GEの真空管(SOVTEKよりグレードが高い筈)が装着されていたので標準グレードのSOVTEKと交換した所解決した。結論から察するに超高域迄特性が伸びた真空管を使用すると回路内部でフィードバックを起こしてしまう傾向が有るのかも知れない。
  クリック位置の精度とLED表示
DBX 166A:THRESHOLDの位置を同じにした時にCH-1とCH-2で効き方が違う。検証した所コンプの動作に問題はなかった。先方様に詳細確認した所ゲート側の動作を指摘している様だったので再度チェックしたが特に異常は無かった。ゲートはカットオフのカーブが急峻な為、一定の基準信号等でチェックした場合ツマミのクリック位置の微妙な違いから左右のLEDレベルメーターの点灯数が異なり、効き方が大きく違うように感じて故障と勘違いされてしまった様だ。
  VCAが過電流
SUMMIT DCL200(旧タイプ):突然全く音が出なくなって操作不能になった。それまでにも少しづつ音質が劣化して来ていたとの証言も加えられていた。調査したところ内部ヒューズが2本とも断線していたので試しにヒューズを装着して電源を投入した所数秒で飛んでしまった。電源回路は正常に動作しているので何処かで過電流を起こしている様だ。ヒューズが飛んだ直後にあちこちの部品を触ってみると4個ある内の1個のVCAが他の3個と比べるとほんのり暖かい。そのVCAが不具合を起こして過電流を起こしていると判断して交換したところFIXとなった。
  フラット・パッケージの半田
LEXICON MPX500:時々オーバーロードして歪む。時々現象は出るが後は正常に戻ってしまってなかなか原因を特定出来ない。この機種はサーフェス・マウント基板で殆どチップ部品で構成されている為、時々現象が現れるという場合は半田不良の可能性が非常に高いのだが、明らかに半田が付いていない場合はともかく、ピッチも線幅も非常に狭く密集しているLSIリードの半田不完全を見つけるのは難しい。念の為全てのフラットIC周辺の半田を修正した所FIXとなった。
  半田クラック
DBX 160SL:コンプ掛かりっ放し。最初の1度だけ現象が出て、VCAを上から軽く押してみた所現象が出なくなってしまった。基板を外して問題のVCA周辺を重点的に調べた所VCAのリードの半田付け部分に僅かなクラックが入って導通不良を起こしていた様だ。念の為その部分以外のリードの半田を吸い取っておいてVCAを手で動かして見るとリードが僅かにスライドしている事が確認出来た。
  解析までの長い道のり
SUMMIT TPA-200B:片チャンネルMIC信号通らず。波はあるが必ず現象が出るので、兎に角現象が出るまでテストして欲しいという依頼。見た所半田付け情況に怪しい部分は無く、基板を撓ませてみたり軽いショックを与えてみても症状は出て来ないので時々様子を伺いながら数週間に渡り毎日通電するという地道なテストを続けていたのだが、遂にある朝電源を入れたところ僅かしか音が出ないという現象が現れた。この状態が回復してしまわない内に出来るだけ多くの手掛かりを掴まなければならないので慎重に調査に入った。なにしろ基板に触れただけで回復してしまいそうな様相なのでうかつにオシロのプローブなど当てられない。先ず途中のHI-Z INからは正常に通るので、それより前段である事が判明、次にLINE/MIC切り換えやPAD SWは正常に切り換わり、正常動作していた為SWによる接触不良を起こしていない事も判った。
PHASESWも異常なし。切り換えリレーも問題なしで機械的接点を持つ可動部は全て異常無しという所まで確認して、後はオシロでそーっと信号を追ってみるしかないと思い、場所を移動する為電源を切った瞬間の電圧変動で一瞬フッと音が出て回復してしまい、そのまま現象は消えてしまった。状況から唯一JENSENのカップリング・トランスが最有力候補として残った為、トランスの不具合と断定、交換して暫くランニングテストを行った後先方様に納品。その後数ヶ月経過するが異常は発生していない。
  POTの特性差
DBX 234:左右のレベルが違う。始めはモノトーンでテストした為左右のレベル差は見られなかった。次にスイープ信号で周波数特性を調べてみると左右でロール・オフの特性に違いが見られた。しかしロー、ミッド、ハイのどのレンジも同じ様な特性差を持っているので何処かの回路が壊れているという様子ではない。何処かの抵抗値を変更するとか方法が無かろうかと思ってメーカーに問い合せて見ると、以外にもPOT(ボリューム素子)のばらつきが原因との事なのでPOTを交換してみると僅かな差はあるものの実用上問題ないレベルに収まった。結果から判断するとPOTが4連になっていて相互の回転角度に対する特性カーブの組み合わせがそのままロール・オフ特性に影響する為左右のPOTの特性差がそのまま現れてしまっていた事になる。
  供給部品の初期不良
PEAVEY TUBEFEX:故障交換用ボードが入荷したので早速交換した所動作せず。リセットを繰り返してもDSP INITIALIZE ERRORのメッセージを繰り返すばかりで反応なし。
ソケットに装着されているICを交換してリセットした所どうやら動くようにはなったが、チューブMODEのLED表示が一箇所も点灯しない。リレーは切り換わって音も変わるので表示回路の不具合という所まではすぐに行き着いたがどうも信号がおかしい。
さらに調べた所コネクタの中のあるべき筈のPINが14本中2本も不足していてLEDを光らせる事が出来ないでいた。意外にも新品のボードの修理の為に時間を費やす事になってしまった。
  POT破損
DBX 166A:ステレオ・カップルにすると音が出て2MONOにすると音が出ない。DBX機はステレオ・カップルにするとコントロールがch-1のマスターに移る為、ch-2が壊れていてもマスター側から制御されてしまうのでわからなくなってしまう。結局故障箇所はアウトプット・ゲインとピーク・ストップ・コントロールのPOTが割れていた。
  ディスコンのアナログメーター
DBX 初期型160:動作不良に付きオーバーホール。一番困ったのはメーター不良だった。最終的にメーターそのものの故障と判明したが、このメーターは165A用と良く似ているが互換性がなく、交換で対応する事が出来ないのでメーターを分解した所、メーターの可動部を支えているコイル・スプリングが半田付け部分で折れて外れていた。このコイル・スプリングはコイルに続く導線の役目も兼ねているので折れてしまうと通電しなくなってしまう。微細なスプリングなので下手をするとぐちゃぐちゃになってしまうので慎重に分解し、しっかり半田付けして修復完了。
  POTの特性カーブ
DBX 586:CLIPが頻繁に点灯。そのクレーム自体はICのPINの間に余分な半田が付いてショートしているのを見つけてすぐに直ったが、POTのガリも調べてほしいというので念のため交換して、いざ動作チェックに掛かると、何故かCH-Aだけ規定のツマミの位置でドライブのゲインが低い。原因は交換したPOTの可変率のカーブが違う事が解った。勿論POTに刻印されている5KΩのCカーブという特性表示を確認した上で交換したのだが、正確には05KCという刻印の最初の0にカーブに関わる深い関係があり、同じ表示の05KCのPOTと交換した所OKとなった。
  電源回路のトラブル
DBX 160SL:両チャンネルともゲインリダクションがかかりっぱなし。検証してみるとTHRESHOLDツマミの上にある緑/黄/赤のLEDの内、赤が点いたままでゲインリダクションが常に効いているという表示になっていた。それでも各パラメーターの操作は可能で、出力もそれに応じて変化はするものの、全てのパラメータの動作はどれも異常なのだが何故かL,Rとも症状や狂い方が全く同じという共通点が有った。結局信号回路に異常は無く、内部電源ユニットから供給されている数種類の電圧に分かれた直流ラインの内の一つが死んでいる事が判った。調査は電源回路に移行し、最終的にはレギュレータICの放熱板をヒートシンクに固定している部分の絶縁材に金属異物が混入して絶縁破壊を起こしていた。
  エンコーダの不具合
LEXICON MPX500:プログラム選択困難。検証した所ジョグ・ダイアルを回した時にプログラムがスムーズに切り換わっていかなかったり、ツマミに一寸触れるとプログラムが落ち着き無く変わってしまったりという使用に耐えない誤動作を発生していた。
原因はロータリー・エンコーダ単体の不具合で、接点部の接触は良好だったのだがクリックの精度が落ちていたと思われるタイミング不良を起こしていた。

パワーアンプ/プリアンプ
  NEW プリント配線
CP KOK500:ノイズ。故障内容の表示は音が出なくなったと言う物だったが、実際には音が出るがL-chのみ残留ノイズが非常に大きい状態だった。このモデルには何枚ものボードが搭載されていてデジタル制御部分が多い為、どのボードが問題かを確かめる所から始まったが、幾つかのボードを調べていくうち、マイク入力回路が載っているボードのGND回路のプリント配線の一部が断線していた事が判明。電源又は出力配線などの大電力が流れる回路とGND間を誤って接触させてしまった様な形跡があり、基板内のGND間を結ぶ細いプリント配線の一部が焼け切れた様な状態になっていた。幸い断線部分の接続だけで済む内容で他の回路にはダメージはなく、切れた部分を接続したところノイズも出なくなり完了となった。
  NEW 内部ヒューズ
CP KOK500:音が出ない。検証すると、内部の電源ラインに装着されているプロテクトヒューズが断線している事が判明。交換後は問題なく動作する事が確認出来た為、原因は不意な出力ショート或いはオーバーロードに類するものと想定される。
  NEW 入力ジャック
PEAVEY GPS2600:片ch音が途切れる。検証すると、L-chのみ、音が途切れると言うより全く出ない状態だった為、先ずは内部のパーツの状況やコネクタの接続状況をチェックしたが目に見えた異常は見つからない為、暫くあれこれと試すうちに、入力ジャックに差し込んだフォンプラグにやや力を加え、色々な向きに押さえてみると、特定の位置に傾けた時に時々正常に戻る事が判明。そこで固定しておくと、他の部分に力を加えたりしてみても途切れる事がない為、原因は入力ジャックである事が判明。ところがこのアンプは全体が1枚基板で、全てをそっくり外さないと半田面にアクセスできない事と、平滑コンデンサに暫くの間高い電圧が残っている為、下手に扱うと回路をスパークさせてしまう。それを防ぐ為の為放電処置を施しながら1時間半強の交換作業の後、無事正常動作を取り戻して完了となった。
  NEW 配線断線
ART TUBEMPSTV3:音が出ない。シェルを開けて内部を調べてみると、メインボードとボリューム関連のボードを結ぶフラットケーブルの一部がボリュームボード側の半田付け部分で断線していた。何故断線したかは不明だが、過去に工場或いは何処かのサービスセンターで内部を調べる必要が生じ、その時にケーブルの接続部に複数回の曲げストレスが加わって断線し易くなっていた物と思われる。幸いケーブル長には充分な余裕があるため、断線部分を切り揃えて接続する事により完了となったが、集合ケーブルの為やや手間の掛かる作業となった。
  チップコンデンサのリーク
CP CP1400:片chからブーンと言う大きなノイズが出る。検証すると、無信号でL-chのみGND浮きの様な大きなノイズが発生し、レベルメーターも振れていたが、GND浮きにしては異常な音量だった為、それ以外の可能性が高いと考えながらも、一応GND周りから調べ始め、やはりGND浮きではなくプリアンプがノイズ源になっている事が判明。プリアンプはシールド板で囲われており、更に部品面は基板を外さなければ調べられない構造の為、やや手間が掛かったが、最終的に低圧電源ラインにあるノイズフィルター用の小さなチップコンデンサの一つがリークし、DC電源の電圧不足を引き起こし、大きなリップルを発生させていた。問題のコンデンサを交換する事により完了となったが、チップコンデンサのリークはブランドを問わず稀に発生する事がある。
  半田クラック
PEAVEY CS800S:片ch音出ず。検証すると、電源は入り、リレーもONになっている音がするが、ch-1のみアクティブインジケーターが点灯せず、音も出ない。またch-2側は音は出るが残留ノイズが大きい。大分古いモデルの割には奇麗だったが、天板を開けてみると内部に大分埃が蓄積していて歳月を物語っていた。パーツの外観は問題無かったが、基板の半田面を調べてみると、振動による物と思われるクラックが数箇所確認された。特にch-1側は信号経路にクラックが現れていた為、それが原因で音が出なかったことが判明。GND回路の一部にも半田クラックが見られたので、それが残留ノイズの原因になっていた可能性も高い。最終的に怪しい部分の半田を全て修正したところ問題は解決して完了となった。
  リンクジャック
FURMAN HR6:ステレオ、サブミックス共にL-chが出ない。シェルを開けて各部POTの状態を調べてみたが、特にガリも無く良好だった。その他回路も問題無い様なので、リンク回路を疑ってジャックを調べてみると、複数のジャックで、内部に8本ある接点ピンのうちの1本が曲がっていた。それが原因で正常にリンク信号が流れて来なかった物と思われる。ジャック交換にて完了。
  リモコンの不具合
CP KOK500用リモコン:反応しない。確かに反応せず、LEDも点灯していない様子だった為、内部を調べてみると、基板上のチップICが装着された小さなサブボードと基板間を繋ぐ半田部分に怪しい箇所があったため、その部分を中心に再半田を行った所、正常動作する様になったが、かなりの販売数の中でも初めてのケースだった。
  バッテリーホルダー
LRBAGGS PARADI:ファンタムではOKだがバッテリーで音が出ない。確かにファンタム駆動では問題なく機能するので、アンプ回路は正常の模様。そこで内部を調べてみると、バッテリーホルダーの配線が怪しいのでホルダーを外してみると、バッテリーホルダーからメインボードに繋がる配線の一つが断線していた。もう1本の配線も切れかけていた為、2本とも一旦外して繋ぎ直したところあっさり完了となった。
  コンデンサの劣化の疑い
SUMMIT TPA200:ノイズが入る。検証すると、音は正常に出るが、残留ノイズの中でハム成分が目立つ。真空管その他は問題なかったが、全体的に大分使い込まれているので、電源回路の平滑コンデンサが劣化して容量低下をきたしている可能性が高い。このモデルは1個のコンデンサの中に複数の電極を持つ専用のコンデンサを使用している為、メーカーにパーツ依頼となった。
  トランス
PEAVEY CS200X:電源を入れたら本体がブーンと振動して音が出なくなった。状態的には出力モジュールがリークして電源トランスに負荷が掛かっているような状態だったが、出力ボードは両chとも問題なかった。そこで電源ボードの整流回路周辺も念入りに調べたが、特にショートしている部署は無かった。最終的に、トランスを固定している金具のエッジがトロイダルトランスの絶縁フィルムを突き破って巻き線の一部に接触していた事が判明。要所に絶縁材をはさんで完了となった。
 

スピーカー配線が怪しい
CP KOK500BK:音が出なくなった。内部ヒューズが断線していて、他にはダメージが無かった為、物自体はヒューズ交換で完了したが、ヒューズが飛んだ原因がオーバーロードの可能性が考えられる為、所有者に連絡してお伺いすると、どうやらスピーカー配線を延長した繋ぎ目で短絡している可能性が考えられる為、配線の交換をお勧めして完了とした。

 

半田クラック
PEAVEY CS800:片方のch電源入らず。初期型の重量級アンプで、結構な年月稼動して来た模様で、内部には多量の埃が蓄積していた為、先ずはクリーニングからとなったが、一通りクリーニングをした所で動作チェックすると、最初は問題なく両方のchとも稼動し、普通に音が出ていたが、何度か試すうちにR-chのグリーンのスタンバイLEDが点灯しなくなった。このLEDは、プロテクト回路が何らかの異常を検知して回路が起動しないと点灯しない筈なのだが、リレーは両chともONになっているような音がするので、試しに信号を入力してみると正常に音が出ていた。今度はLEDのディスプレイボード付近を動かしてみると付いたり消えたりする事が判明。結局ディスプレイ上のLEDの半田部分にクラックが入っていた事が原因で、半田修正にて完了となった。

 

ご確認下さい
CP KOK500:音が出ない。検証すると、確かに届けられた状態では音は出なかったが、実際は故障ではなく、ボリュームの最大レベルを設定するミュージック・ロックと言うトリムが絞りきってあった。その他のトリムもデフォルトと違うポイントに調整されていた為、全てデフォルトに戻した後動作チェックすると完了となった。

  埃の影響
CP KOK500:音がプツンと切れてしまう。検証した限りでは症状の確認はされなかったが、内部を調べてみると、FANを中心に多量の埃が付着し、冷却効率に影響しそうな状態だった。恐らくこの状態で出力レベルを上げて長時間営業使用していた為にヒートシンクがオーバーヒートし、サーマルプロテクトが働いた模様。内部クリーニングして完了となった。
  出力不全の原因
CP KOK500BK:片側音が出ない。L-chが、全く出ない訳ではなかったが、ゲインが極端に落ちていて、R-chもややゲイン落ちしていた。この機種はキーコンの回路やマイクミキシング、その他セレクト回路等、ライン信号が何種類ものボードを渡り歩いている為原因を突き止めるまでが困難な場合がある。今回もその部類に属する物で、SP端子や内部コネクタ、POTの接触不良などの有りがちな故障箇所は一切無く、接触不良の挙動も無く、一貫して故障症状が現れていた。そのため、数種のボードを入れ替えながら最終的に行き着いた所が背面のI/Oボード。そのボード内のセレクトICと対になっているバッファICの動作不良と思われるが、I/Oボード交換にて完了となった。
  オーバーロード
CP KOK500:大きなハウリングが発生してから音が出なくなった。電源は入るが音が出ないという状態で、プリアンプやコントロール関連は正常らしい。そこまで確認した時点で一旦電源を落として内部を調べてみると、電源ボード上の内部ヒューズが2本あり、いずれも断線していた。このヒューズはパワーアンプの出力トランジスタに掛かる電源ラインに直結しているので、当然これでは音は出ない。周辺回路に異常がないか確認した上でヒューズ交換したところ正常動作が得られたので、やはりハウリングに伴う連続的な電流増加でヒューズの断線と判断できる。
  基板ズレ
FOCUSRITE MH410:ツマミが引っ掛る。検証すると、左側のアッテネート・ツマミのみ、12時の位置よりも左に回そうとすると、急に引っ掛って動き難くなる。フロントパネルは物凄く高い加工精度で仕上げてあるのでパネルの穴がいびつになっていると言う事は考え難いが、原因はツマミがパネルに引っかかっている為であることは明らかであった。色々調べていった結果、最終的に、内部の基板が、フロント、両サイド、リアのパネルの溝にはめ込まれて装着されているのだが、電源トランスがある部分だけが溝から脱落して下方に下がっていた為、アッテネータのシャフトが斜めになってしまい、その為にツマミがフロントパネルに接触していたことが判明。基板を正しく装着し直したところ異常無しとなった。
  電源トランス
AVOLON U5:ヒューズが直ぐに飛ぶ。検証すると、メインヒューズが一瞬で飛んでしまって電源が入らない。原因は電源トランス内でのリーク(レアショート)の模様。その他パーツの状態は、特に変色や焼け跡等も見つからず、整流回路の静特性にも問題ないので、何故そうなったかは不明だが、電源トランス交換で完了の見込みでパーツオーダーし、入荷待ちとなった。
  ジャック内のSW接点
SUMMIT TPA200A:片ch音出ず。マイクジャックに-20dBの信号を入力して出力レベルを調べてみると、ch-2の出力レベルが極端に低下していたので、先ずは真空管を差し替えて試してみたが変化なし、次にSW関連やワイヤリングも調べてみたが異常無し。パーツの状態にも異常は無く、異常過熱等も見受けられなかった。となると半導体関連の劣化なのだろうかと考えながら、一旦入力レベルを上げてオーバー気味にしてみると、急にレベルが上がり、一時的に正常に戻ったが、暫くしているうちにまた低下して元に戻ってしまった。この大入力を入力すると一時的に回復すると言う挙動は機械的な接触不良の初期状態に似ているので、機械接点の経路を探して探ってみた。最悪は封印されたリレー接点に及ぶが、その前に、信号線を追って行くとHI-Z INPUTジャックを経由している、またこのジャックはプラグを接続するとマイク入力回路から切り離すSW構造が組み込まれているので、そのジャックにプラグを抜き挿ししてみると、やはり状況が変化し、このSW接点の接触不良が原因と判明。幸い重症な接触不良ではなかった為、接点をメンテナンスして完了となった。
  半田不完全
SUMMIT AUDIO TLA50:不定期にノイズが入る。検証したが現象が再現しなかったので、天板を外してパーツの実装状況を調べつつ出力をモニターしていた所、小さなカード状のパーツに触れた所パリパリと言う異音が確認出来た。原因はメインボードとカードを結合している接続部分の集合ピンのうち1箇所の半田が不完全で、接触しているだけの状態だった事。半田修正にて完了となった。
  内部コネクタのカシメ不良。
CP KOK500:右側だけ音が出ない。検証すると、どの入力ポイントに入力してもR-ch出力が得られない。そこで後ろから信号を追っていくと、ボリュームコントロールボード付近で音が途切れている模様。結線や基板上のパーツの実装状態を調べても異常は無いので、取り敢えずハーネスを動かしたりしながら状態を調べていた所、突然音が出たり消えたりするポイントが有った。少しずつ追い込んでいくと、一部の信号線のコネクタ部分に接触不良があった。しかしコネクトピンとコンタクト金具の勘合に異常は無く、更に調べて行くと、ハーネスのワイヤーとコンタクト金具の接合部のカシメが不完全である事が判明。修復して完了となった。
  ネジ1本がアンプを破壊
PEAVEY GPS3400:電源を入れると火花が出て直ぐに切れてしまう。この状態で不用意に電源を投入すると更に酷い状態になる可能性がある為、先ずは天板を外して基板の状態を目視してみるとAC電源の入り口に付いているサーミスタが2個焼損していた。此処が発火ポイントと判断出来る。この様な状態となる原因は幾つか考えられるが、先ずは極端な過負荷による出力トランジスタの内部短絡が想定されるので一旦基板を外した処、電極がネジ止めタイプの平滑コンデンサが複数装着されている内の一つの片方の極の固定ネジの欠損を発見したが、その欠損が招く症状は別の問題でショートには直結しない為さておき、トランジスタの特性をチェックしたが問題なし、次に怪しいのは電源回路の不具合となるので整流回路を中心にチェックした所低電圧回路内のブリッジダイオードがショート状態となっていた。この回路は出力段で過負荷が発生してもダメージは及び難い部分なので、低電圧整流回路と出力段の間で何らかの問題が発生した事になる。となると基板を外した時に発見したネジ欠損との因果関係が浮上して来た。初めから平滑コンデンサの固定ネジが欠損していた場合は整流回路に異常を来たし、強大なハムノイズが出て使用に耐えられなくなり、電源が入らなくなる以前にノイズ大で修理依頼される筈だ。となると初めは付いていた物が使用中に外れたと考える方が妥当なのでアンプのフレーム内を探すと、案の定フレーム内部の隅にネジが一本転がっていた。そのネジを拾って観察するとネジの頭に数箇所のスパーク痕が確認され、一連の原因がネジ抜け時の電源ショートであった事が判明した。
  コイルの半田不完全
PEAVEY CS800S:微かにしか音が出ない。先ずはざっと各部パーツの状態からチェック。特に目立った焼損等はない。続いて信号を入れて入力端子から信号経路をチェックするが、回路的には入出力回路とも正常の様だが出力が無い。問題は2階建て構造の共通基板の下側の基板にあたるので一旦上下の基板を入れ換えて信号を観測できる状態にして電源を入れ、今度はチャンネルのメインボード上をチェックした所、出力トランジスタを経由して出力端直前で信号が消滅している事が判った。原因はインピーダンス整合用のコイルの半田付け不完全によりパラ抵抗が過電流によって断線していた。半田修正及び抵抗交換でFIX。
  有力な証言が解決の糸口に
PEAVEY DPC1400X:時々両チャンネルからバチバチノイズが出る。検証した時点では現象は出なくなってしまっていたが、ボリュームに反応してノイズ・レベルも変化すると言う証言によりプリアンプの動作不良と断定して裏表のチップ部品の実装状況を端から丹念に調べた所、一箇所のチップ抵抗の片方の半田が極端に薄く、恐らくリフロー(ペースト状に練った半田に熱を加えてチップ部品を固定する工程)の時点で半田が乗っていなかったであろう箇所を発見した。その回路は両チャンネルに影響している回路だったので、その部分を完全に半田付けしてFIXとした。
  新品なのに容量抜け
ADJ V3000:ブーンというノイズ発生。原因は出力電源部に使われている平滑コンデンサの容量抜けによるノイズであった。意外な事に4個付いているコンデンサの内2個は全く容量がなくなってしまっており、内部電源ラインに通常では存在しない大きなリップル(整流後に取り切れなかったAC成分)が乗っていた。メーカーのアナウンスによるとコンデンサ自体の初期不良品が混入したとの事だが、通常なら10年は楽に使える筈のデバイスが数ヶ月で死亡した例は長年の経験の中でも初体験だ。
  出力回路の破壊
PEAVEY CS800S:電源入らず。片方のアンプ基板の内部電源コネクタを抜いて片チャンのみを接続して電源を入れると立ち上がるので電源自身の不良ではなく、出力アンプ側の不具合によって電源回路のプロテクトが働いてしまっている様だ。調査した所出力トランジスタショート及び他のトランジスタ焼損等があり、最終的に幾つもの部品交換が必要な状態だった。パワーアンプにはしっかりした出力保護や温度保護等のプロテクト回路が装着されているので通常では幾つものデバイスが破壊される前に回路が遮断される筈なのだが、万一プロテクト回路自身が故障して反応しなくなってしまった場合には考えられる事なのだろう。

スピーカー
NEW 異物?
EV SX300:ウーハーがビビる。この様な症状の場合、大半はオーバーロードによる断線寸前の状態でコイルが過熱変形してボイスタッチを起こしている例が多いのだが、今回の場合は購入したばかりで一度も大入力でドライブした事が無いと言うので、ウーハーユニットよりもネットワークの半田不全等を想定して調査に掛かったが、結局ネットワークには異常は無く、問題はウーハー側に有った。音を出さずにコーン紙を押さえて動かしてみる限りではボイスタッチ特有のゴソゴソ言う違和感は全く無かったが、低域の信号を入力しておいてコーン紙を押さえてみると、突然ガリガリと酷いノイズが発生したり正常に戻ったりと言う現象が発生した。このウーハーはマグネットが外せないタイプの為推測となってしまうが、製造工程の中でボイスコイルとマグネットのギャップの間に硬質な異物が入ってしまった可能性が高い。
ダクト
EVENT ASP6:ダクトが破損している。珍しい報告だと思いながら現物を見てみると、前面下方に2個ある丸いダクトの片方のダクトホースが内側に抜け落ちていた。この部分はホットボンドで接着されているのだが、片方だけやや接着が甘かった為に輸送中の振動で外れたものと思われる。接着し直した後、動作チェックして完了となった。
トランスリーク
PA12/6:ヒューズが飛ぶ。電源を入れたとたんにメインヒューズが飛んでしまう状態だった為、まず電源回路を含む出力モジュールを調べてみたが異常なし。電源トランスは外観上は過熱跡などの痕跡はなかったが、特性を調べてみると、内部でレアショートしている様で一時側の巻線側に短絡反応が出た為トランス交換対応となった。
半田剥離
IMPULSE1012:音が出ない。バイアンプコネクタからは正常に信号が流れて音が出るが、フルレンジ入力からだと全く音が出ない状態なので、バイアンプ入力のSW機構の接触不良を疑って調べてみたが異常なし、その他ネットワーク回路内に若干怪しい部分があったが、音が出ないという症状とは直結していなかった為、修正後も状況は変わらなかった。そこで、今度は入力に信号を入れておいて、出力側から順に回路を追いながら信号が出てくるポイントを探していくと、最終的に、やはり最初に疑ったバイアンプ入力用のスピコンジャックの一端で信号を捉える事が出来、結果的にはSW機構の接触不良ではなく、リードの半田付け部分の半田剥離が原因である事が判明。一端半田を外して調べてみると、始めから半田付けが不完全であった訳ではなく、金属疲労的な熱衝撃や振動、経年変化との複合的要因で徐々にクラックが広がって剥離に至った物と思われる。
中間接続
EVENT TR5:高域が出ない。当初、異常は確認されなかったが、やがて高域の低下が確認出来た。ツイーターやアンプの出力を調べたが異常なしなので暫く様子を伺っていた所、どうやらツイーター配線の接続部が原因と判明。アンプ側はコネクト金具が絶縁ブーツで覆われていたが、スピーカー側から伸びている配線のコネクト金具には絶縁ブーツがなかった。そこで、+極と-極のリードの長さが同じ為、ある一定の角度で両方の端子間が接触すると、絶縁されていない金具同士が微妙に接触し得ると言う事実が明らかになった。対策として、端子に絶縁チューブをかぶせて完了とした。
チップコンデンサ
EVENT TR5:ブーンと言うノイズが出て音が出ない。SWを入れると大きめなハムノイズのみ鳴り響き、入力した信号は一切出て来ない状態だった。まずはコンデンサや整流回路などを疑ったが特に異常は無い事と、整流コンデンサの容量抜けの場合にはノイズは乗りながらも音は出る筈、整流ダイオードがリークしていた場合には電流が極端に増大してヒューズが切れる筈なので、原因は整流回路意外であることはほぼ明白となったため、次はヘッドアンプIC等の低圧電源ラインを調べると短絡反応が見られた。ICやその他パーツの静特性を端から調べていく地道な作業となったが、最終的に電源ライン内のノイズフィルタ用チップコンデンサのリークが原因と判明。コンデンサ交換にて完了となった。
原因は意外な場所
PHONIC P260:エフェクトが効かない。音は正常に出ているがエフェクトのみ動作せず、EFX SWをONにしてもインジケーターが点灯せず、エフェクトも掛からない。この様な場合、EFXモジュールが動作不良を起こしているケースが殆どなのでモジュールを交換してみたが変化無し。プリアンプボードを調べてみたが何処にも異常は見当らず、埒があかないので諦めてプリアンプボード一式を入れ換えてみたがそれでも変わらず。一寸考えられない事態に直面してしまったが、これでは幾らプリ関係やEFXボードを調べても故障は見つからない。
此処で仕切り直して、今度は電源回路を持つ出力モジュールを調べに掛かる。部品面から調べても不審点は見当らないので、一旦ボードを外して半田面を端から調べて行くと、最終的に+15VのレギュレータICのリードの1本に微かな割れを発見。ICを交換した所、ようやく完了にたどり着いたが、どうやらこのICが作り出す電源の供給先は殆どEFXモジュールのみだった物と思われる。
原因はIC
CLASSIC PRO CSP12P:低域が割れる。検証すると、低音の割れと言うよりも、殆ど音が出ていない状態だった。先ずはSPユニットを疑って調べたがウーファーもツィーターも異常無し、次にアンプモジュールのコネクタ関連の結線状態を調べた後、電源トランス、電源回路、整流回路、ブリッジダーオード、平滑コンデンサと調べて行ったが何れも異常無し。もう一度動作させながら様子を伺うと、信号の入力を示すシグナルLEDは点灯しているので、プリアンプまでは来ている様で、故障個所はほぼ出力モジュールに限定されて来たが、前述の通り大まかな部分は異常無しで、パーツの外観にも時に焼けやリードの破損、半田不完全等も無く、主要トランジスタやダイオードの静特性も問題なし。
後は抵抗とコンデンサを調べるしかないかと思ったが、その前に、パワーアンプ内で唯一使われているICを交換してみたところ機能回復、意外にもこれが動作不良を起こしていた事が判明。プリアンプには幾つもICを使用していて、そのICはダメージを受けていないので、異常電力等の誤入力がプリアンプのICを通過してパワーアンプ内のICを破壊する事や、電源回路から異常パルスが浸入して整流回路をすり抜けてICを破壊する事も考え難く、ICの外観そのものにもダメージの形跡は見受けられない為、なぜIC1個だけが動作しなくなったかは不明だが、推測としてはIC単体に潜在的な不具合が潜んでいたのではないかと思われる。
内部コネクタ
HHB CIRCLE5A:音がある程度の音量で入力しないと反応しない、低音が反応しない。先ずは信号レベルを絞った状態で入力したのだが、音は普通に出てしまっている。この内容的に何処かの接触不良の可能性が高いので、背面のアンプモジュールを外してボード上のコネクタ関連や入力コネクタの半田部分を中心に調べたが、XLRジャックのリードの半田部分がやや頼りない感じがしたが、音を出しながら動かしてみても途切れるような事は無かった。また、ボード上の各コネクタや、ボードそのものを動かしてみても不安定な挙動は無かったので、現状では正常な状態に戻っている。 恐らく、コネクタ関連の接点の僅かな汚れなどが作用していた物が輸送中に磨かれて現象が隠れてしまっているのではないかと思われる。一応各部コネクタを調べ、見た所状態は良かったが念の為クリーニング、半田の怪しい部分を再半田して暫くランニングテストして異常が無い事を確認して完了とした。
セラコンのショート
HHB CIRCLE3:直ぐヒューズが飛ぶ。検証すると、メインヒューズが尋常ではない飛び方で内部が真っ黒になっていたので電源回路付近のショート又は出力回路のショートが疑われた。そのまま電源を入れるのは危険なので、内部を調べてみると、整流回路のブリッジダイオードの隣に付いているセラミックコンデンサが茶色に変色していて、更に片方のリードの半田が劣化して浮いていた状態だった。そのコンデンサを外して調べてみるとショート反応が出たため、ヒューズが切れた原因はこのコンデンサと判明。交換して動作チェックしたところ異常無しで完了となった。
合併症
PEAVEY ESCORT:電源が入らない。検証すると、アンプ側が全く電源が入らない状態だった。調べてみるとスイッチング電源モジュールが動作していない状態だった為、モジュールを交換したが未だおかしい。電源モジュールと出力ボードのみの接続の時はFANが回転して電源が供給されている状態だが、プリアンプを繋ぐと何故かDCラインが死んでしまってFANが回らなくなる。色々調べた結果、プリアンプ側のパーツ不良の類ではなく、ユーザーが直そうとしてピンを外して、装着時に間違えてしまった物と思われるが、内部DC電源配線のコネクタの+と-が入れ替わっていた。その部分を元に戻すとプリも正常に動作する様になったので、仮組して動作チェックすると、今度はリバーブが働いていない事が判明。また内部を開いてEFXボードを調べたが目に見えた故障個所はなし。結局LSIのリードのマイクロクラックが原因で、半田修正にて完了。やっと正常動作が得られた。
実はウーハーの断線
PEAVEY IMPULSE1012P:アンプが壊れて音が出なくなった。検証すると、ツィーターからは正常に音が出ていたが、ウーハーからは全く音が出ていない。調べてみると、アンプ側には問題なく、ウーハー側のボイスコイルが焼損断線していた。原因はオーバーロードに因る物と思われるが、幸いリコーンバスケットタイプのウーハーだった為、リコーンバスケットを交換して完了となった。ユーザーが何故アンプ側が壊れたと思ったかは定かではないが、オーバーロード気味の状態で、ある程度の時間稼動させていて、自然空冷のヒートシンクが背面パネルとなっていて、その部分が相応の温度に達していた為にアンプが焼けてしまったと勘違いしてしまった可能性が高い。
ダイオードの異常過熱
EVENT 20/20BASV2:症状は発煙した、というもの。この状態で電源を入れると危険なので、先ずはメインボードを外して実装パーツを調べてみたが、ざっと見た限り焼け焦げた様な様子なし。暫く調べてみると電源回路内の整流用ブリッジダイオード上に微かに、斜めに黒く細い線が入っていた。拡大してみるとフェライト状のハウジングの亀裂であり、少し力を加えて見たところ、その部分からハウジングが2つに割れてポロッと外れてしまった。冷えた状態では正常な特性を示しているので過電流による焼損ではない模様だった。結果から判断して、パーツの段階からハウジングの密着性が悪く、内部に薄い空気層が発生して放熱効率が低下し、異常過熱と共に発煙した物と考えられる。
LED単独断線
EVENT TR5:電源は入り音も出るがパワーランプが点灯しない。検証すると、当然電源回路やアンプ回路は正常、おまけにLEDの配線も正常であった為、LEDを外して単独で特性を調べると、LED素子そのものに断線反応が見られ、その為に点灯しない事が判明。LED交換にて完了となった。原因は、LEDの潜在的な自然断線と思われる。
何と・・
EVENT PS6:ジャックが外れない。ジャックを挿したまま外れなくなってしまっている物と思って検証すると、何も刺さっておらず、XLRプラグを接続しても普通に音が出たが、標準フォンプラグを接続しようとすると、途中までしか刺さらないのでフォンジャックを調べてみると内部に異物が確認出来た。この狭いジャックの中から至難の業で異物を取り除いた所、何とフォンジャックの先端のTIP端子が外れて混入した物だった。その後動作チェックして完了。
小さな欠片
PEAVEY ESCORT:片ch音出ず。検証するとL-chの出力が全く出ていない。どの入力chでも状態が変わらない為故障箇所はマスター回路以降と言う事になるがプリとメインのどちらかを棲み分ける必要がある。先ずはフェーダーの接触不良を疑って数回スライドさせてみたが一向に出る気配がない為、TOPを外して基板の裏面の状態をチェックしたが特に異常無し。続いてメインボード上の出力IC付近の様子を調べたがこちらも異常無し。 これだけでは棲み分けできないので、力技でメインに接続している信号ケーブルのLとRを逆にしてみると、今度は故障箇所が逆のchに移動した。と言う事は原因はプリのメイン回路と判明。プリ基板の裏からフェーダーの端子を当たって見るとL-chのみ導通なし。この時点から、やや面倒な作業になるがプリモジュールから基板を外し、フェーダーを外して分解調査してみるとフェーダー内に小さな木片の様な異物が混入してブラシの間に挟まり、接点を浮かせてしまっただけでなくブラシそのものの破損に至っていた為、フェーダー交換にて完了となった。
出力ICの昇天
EVENT 20/20BASV2:ボコボコとした音がでてやがて出なくなった。この状態で電源を入れる事は危険なので、先ず基板を外してパーツの状態を見ると、低域出力ICの一つが昇天していてリードの一部が黒く変色していた。ICを外してみるとリード側の一部に小さな穴が開き、そこから煙が噴出したと思われる痕跡が確認された。ICを交換して動作させて見ると、特に問題なく動作していた。何故ICが壊れたのかは不明だが、潜在的に何らかの不具合要因が潜んでいて、何らかのきっかけでIC内部で小さなリーク等が発生して、それが広がって内部焼損に至った可能性も考えられる。
小さなことからボコボコと
EVENT TR8:電源を入れるとウーハーよりブーノイズが発生、振動音あり。検証すると、ウーハーが激しく振動する様な低いノイズが発生していた。ノイズはハムノイズの類ではなく、もっと低い周期で発振している様子なので、まずは出力ICを交換してみたが変わらず。但しノイズの種類が若干変わり、今度はハムノイズとボコボコ振動を加えたようなノイズに変わったが、基本的には電源が揺さぶられているような振動ノイズであった。パーツの外観上からは判断できる兆候は見られなかった為一旦メインボードを外して特性チェックを行った所、ボード上の電源ラインの一部がリークしている様であった。そこで電解コンデンサ、ダイオードとチェックしたが異常無し。最終的にはごく小さいノイズフィルター様チップコンデンサのリークを発見、コンデンサ交換にて完了となった。
片チャンネル音出ずの原因は
PEAVEY ESCORT:症状は片ch音出ず。検証するとL-chの出力が全く出ていない。どの入力chでも状態が変わらない為故障箇所はマスター回路以降と言う事になるが、プリとメインのどちらかを棲み分ける必要がある。先ずはフェーダーの接触不良を疑って数回スライドさせてみたが一向に音が出る気配がない為、TOPを外して基板の裏面の状態をチェックしたが特に異常無し。続いてメインボード上の出力IC付近の様子を調べたがこちらも異常無し。
これだけでは棲み分けできないので、力技でメインに接続している信号ケーブルのLとRを逆にしてみると、今度は故障箇所が逆のchに移動した。と言う事は原因はプリのメイン回路と判明。プリ基板の裏からフェーダーの端子を当たって見るとL-chのみ導通なし。この時点から、やや面倒な作業になるがプリモジュールから基板を外し、フェーダーを外して分解調査してみると、フェーダー内に小さな木片の様な異物が混入してブラシの間に挟まり、接点を浮かせてしまっただけでなくブラシそのものの破損に至っていた為、フェーダー交換にて完了となった。
再半田で復活
EVENT 20/20BAS:パツンと言って音が出なくなった。検証すると、見事にウーハーとツイーターが飛んでいた。アンプを調べると特にDC漏れ等は起こしておらず普通に動作していたのでユニットを交換して動作させて見ると、先ず電源を投入して入力ジャックにフォンプラグを差し込む時に大きなパツン音が発生、その後は普通に動作しているのでそのままランニングしていると時々パツンと大きな音がする。これは危険なので一旦電源を落としてもう一度パワーアンプを調べたが特に半田外れやリード折れは確認できなかったが、取り敢えず振動の影響を受けそうな大形パーツのリードに再半田をして見たところ正常に動作するようになり、ジャックを差し込む時にもパツンと言わなくなったので元の原因が解消された模様。結果と経緯的に電源と出力回路を結ぶセメント抵抗のリードがスルーホール内で接触不良を起こしていた物と判断できる。
原因はブリッジ整流素子
EVENT PS/5:電源入らず。電源をONにしても電源トランスの一次側に導通が全く無い状態だった。リアパネルを開けて見ると内部にヒューズが装着されており、やや激しく断線していた。ヒューズを交換して試験的に一瞬電源を入れてみると、スピーカーから大きく「ブーン」という大きな異音がした。小型パワードSPの大半のアンプ回路は1パッケージタイプの出力ICが装着されており、そのICがトラブルを起こして音が出なくなるケースが時々見られるが、音が出ると言う事はICは生きている事になる。あとヒューズを飛ばす可能性があるのは、可能性としては低いが電源回路内で交流を直流に変換する為の整流に使用しているブリッジダイオードが疑わしい。外さないと調べられないので少々厄介だが、特性を調べてみると、内部的にダイオード4素子で構成されているブリッジ素子中のダイオードの1素子がショート状態だった。全てショートならアンプは働かずにヒューズが一瞬で飛んでしまうが、1素子のみがショートして大きくリップルを発生した状態でアンプが働いていた状態と言える。不具合はブリッジ交換にてFIX。
  スルーホールの落とし穴
JBL M552:ch-2にガサガサと言うノイズが乗る。チェック当初は症状が出ず、念の為出力ICと周辺直流電源ラインのノイズフィルター用コンデンサを交換した所、何故か突然音が出なくなってしまった。意表を突かれ、色々調べてみたがICやコンデンサを換えた為に音が出なくなったと言う根拠が無いので暫く色んな角度から調べる事になったが、最終的にはプリント基板そのものの不具合で、スルーホール(表と裏の配線を接続している穴)の縁の断線を突き止めた。結果は単に断線だが、スルーホール不良は顕微鏡でも見分けが付かない程の微細な断線の為発見が難しい。
  アンプのDC漏れ
EVENT 20/20BAS:ツィーターから音が出ない。調べるとボイスコイルが断線していて導通が無い。念の為アンプ出力リードの電圧を測って見るとツィーター側パワーアンプの出力がDC漏れを起こしていて30V以上の直流電圧が掛かっており、この状態でツイーターを交換したら一瞬の内に飛ばしてしまう所だった。パワーアンプICを交換して正常動作を確認した後暫くランニングテストを行って完了。
  ハムノイズ発生
MEYER MSL4:キャノンプラグを挿す角度によりノイズ発生。ジャックを端に寄せたり振動でも鳴ると言う物で、調べてみるとキャノンコネクタの付いている基板の半田付けがやや薄く、クラックが入っていてコネクタを動かすとHOT側の端子がオープンになってしまう状況だった。半田修正にて処理。
  コーン紙が未接着
HHB CIRCLE5P:ウーハービビリ。ユニット単体の状態にしてモノトーンで低域からゆっくりスイープさせていくと一定の周波数でビビリが発生したが、ウーハーの破れや変形は見付からない。各部の接合面を良く調べるとセンターキャップとコイルはつながっているのだが肝心のウーハーのコーン紙とボビンの接着が不完全で、特に共振点付近になるとコーンとボビンが別々に暴れている事が判った。接着して確認した所正常になったが、工場で仮止めのまま本接着し忘れた物と思われる。
  センターキャップの剥離
PEAVEY 112TLM:音が割れる。検証すると一定の周波数で激しい異音が発生した。原因はウーハーのセンターキャップの接着が5割近く剥がれていて、剥がれた部分がコーン紙を叩いて異音を発生させていた。完全に貼り直した所問題はなくなったが、通常の使用状況と思われる状態でこの様な不具合が出ると言う事は製造工程で接着材がコーン紙に良く馴染んでいなかったといえる。

テルミン
  再調整
MOOG THEREMIN:チューニングがきかなくなった。検証すると、全く音が出なくなっていたので、カバーを外すと、内部の調整ポイントを操作した形跡が有り、コアの1つの端の方がやや欠けてしまっていて、3個あるチョークコイルのフェライトコアの位置も全て不自然な位置になってしまっていたので、先ずは欠けている部分のあるコアを、調整時の回転頻度の低いコイルの物と入れ換えた後、一から調整し直した所、最終的に正常動作が得られる所まで漕ぎ付けたが、一見単純そうだが、一旦調整を乱してしまうと、なかなか元の状態に戻す事が難しい楽器であった。
 
  コイル断線
MOOG ETHERWAVEPRO:アンテナが接触不良を起こして時々音程が変わらなくなる。当初はアンテナの木部を動かすと音程が変わったり一瞬途切れたりしたが、触らなければ普通に反応して音程も変化していた。しかし、やがて自然に音程が上がった所で止まったと思ったら、その後変化しなくなり、ピッチコントロールの調整範囲から外れてしまった。そこでアンテナの端子接合面やリードなどを疑って調べたが異常無し。最終的に木製アーム内のコイルの一つの断線を発見。コイル交換にて完了となった。
 
  木工作業
MOOG MUSIC THEREMIN:金具か何かが引っかかってケースが外れないので外れるようにして欲しいというもの。検証すると、固定ネジを外しても木製シェルが外れない。一体何が引っかかっているのだろうと隙間から覗き込んだが基板やアンテナなどの電子部品は正常にマウントされていて特に引っかかっている様子はなかったが、何と固定ネジを締めてあったネジ穴から何かが突き出て引っかかっていた。調べると本体側に埋め込んである雌ネジのカラーが浮き出てきてシェルに引っかかっていた。もう一度ネジを締めてみると、閉めた時は微妙に引っ込むがネジを取り外そうとするとまた浮いてきてしまう。そこで一旦ネジを外しておいて表から細いドライバーで押しながら巧く引っ掛けて右方向に回してやるとやっと沈み、何とかシェルを外す事が出来た。やっと原因を垣間見る事が出来たが、要はカラーを埋め込んである木の穴が緩んでしまっている事が原因であった。しかし幾つか接着材を試してみたがあまり効果的ではなく、最終的にホットボンドと収縮チューブ、瞬間ボンドの複合固定によって修復痕を残さずに完了させる事が出来た。

電源/UPS
内部ヒューズ
ETA PD8:電源を入れると内部でブザーが鳴る。検証すると警告ブザーの音だったので、内部を調べてみると、フィルターボード上の内部ヒューズが断線していた。それ以外のパーツにはダメージが無かった為、ヒューズ交換で完了したが、原因は外部から規定以上の高い電圧が突入してサージキラー回路が働いた物と思われる。
カシメ加工
FURMAN HDS6:電源が入らない時がある。先ずは電源スイッチをONにしておいてACプラグの両端の導通チェックを行うと反応がなかった。天板を外して端から追いかけていくと、電源スイッチ周辺に問題がありそうなので、今度はスイッチやヒューズホルダーなどのコネクタを外しながら調査。しかし、配線ポイント個々で測定すると、何処も異常なしなので、元通り接続してみると、今度は正常な導通反応が現れ、正常に作動するようになってしまった。しかし、スイッチや接点の不完全箇所など、思い当たる節が無い為、逆に困ってしまった。そのままの状態で配線を動かしてみると、配線をある位置に寄せた時に限り、断線反応が現れる事が判明した。最終的にスイッチ端子に接続する部分のカシメ端子が問題で、カシメ工具の締め方が強過ぎたのか、カシメポイントから少し奥の被覆内で芯線が破断しており、動かす度に接触したり離れたりする事が判明。端子を付け直して無事完了となった。
ヒューズ仕様
ETA PD10VRSJ100V:リアから出力しない。電源は入り、一見正常に動作しているが、背面のアウトレットから出力したりしなかったりと、安定しない。コンセント周辺を動かしてみても、基板や、筐体を動かしてみても、何かアクションを加える度に繋がったり切れたりする不可解な症状が現れていた。暫く調べていくうちに、フロント側のメインヒューズが接触不良を起こしていて、キャップに触るとはっきりとした現象が現れ、キャップ自体も節度ない付き方をしていたので、外して調べてみると、何故か異変は見受けられない、最終的に、装着されているヒューズ自身の長さがオリジナルの物よりも数ミリ短い事が判明。その為にヒューズホルダー内で正常な接圧が得られず、接触不良を引き起こし、キャップの締まり方も節度がない状態になっていた事が判明。オリジナルのヒューズと交換して完了となった。
内部コネクタ外れ
ETA PD10VRSJ:電源は入るが出力しない。検証すると、シーケンスやレギュレーション動作は正常に働いていて、LEDも順次点灯していき、一見何の問題もなさそうだが、背面のコンセントに電圧が現れていなかった。天板を開けてコンセント周辺の配線をチェックしたが異常無し。最終的に変換トランスのコモン側の接続不完全が原因と判明。接続して完了となった。
バッテリー劣化
CP UPS2000:電源が入らない。検証すると、バックアップ動作はおろか通常モードで電源も入らず、充電もされていない様子だったため、シェルを外して先ずはACプラグを接続した状態、充電状態でバッテリーの端子電圧を測定すると両端で満充電以上の電圧が発生していた。そんな筈は無いので、今度はACプラグを抜いた状態、電源SWもOFFの保管時の状態で測定すると、今度は殆ど0Vだった。と言う事は、メインボードは正常でバッテリーの劣化しか考えられないので、バッテリーを外してみると2個ともバッテリー本体に亀裂が入る程の完全な劣化状態だった為、バッテリー交換にて完了となった。
電池も確認して下さい。
AKG B18:電源入らず。報告内容は、A48Vと6P電池を繋いだが動作せずLEDも点灯しない、6P電池2個なら点灯する、A48は正常な事を確認したのでB18本体が故障していると言うもの。検証すると、確かにその通りの挙動を示してはいるが、006Pが2個で正常動作するという事は本体側の異常も考え難い。そこで同梱されていた6P電池の無負荷電圧を測定すると6.2Vしかない。これでは消耗しているので動作しないのも無理が無く、新しい電池で試してみると正常に動作した。結局本体も異常無しで、原因は単純な電池切れであった。
サージキラー破損
ETA PD8L:ブザーが鳴ると言うもの。検証すると、内部フィルターボード上の保護ヒューズが断線、サージキラー素子の一つが破損していた。その為警告ブザーが鳴っていた物だった。対応としてはヒューズとサージキラーを交換して完了となったが、状態から判断すると、比較的近い位置で落雷があったり、電源ライン上で大きなスパークが発生した場合などに発生しやすい強大なスパイク電圧が通過した物と思われる。サージキラーはある程度までのスパイクは吸収してくれるが、許容値を越えると放電エネルギーによって破損してしまう事があるが、今回はその例と思われる。
フィードバックは危険です。
CLASSIC PRO UPS1400:内容はUPSのACプラグを本体のコンセントに挿してしまって基板が焼けてしまったというもの。初めてのケースだが、当然フィードバックを起こして、許容量を遥かに超える大電流が流れた為に素子破壊、抵抗焼損と言う結果になっていた。幸いバッテリーは生きていたのでボード交換にて完了となった。
  漏電の疑い
ETA PD8L:漏電。検証した所実際には全く異常なし。前例も有るが恐らく3P-2Pアダプターを使用して筐体アースを落とさなかった為にGNDが浮いて電位差が発生していた物と思われる。また漏電テスターで測定した場合は、テスターのプローブから発生する測定用高電圧をフィルターが異常電圧としてGNDに落としてしまう為、当然漏電判定となる。
  スイッチが固まった
ETA PD8:パワースイッチが動かない。原因は内部の接点金具がスパークによって焼き付きを起していた。SWの定格は15Aなので仕様が甘い訳でもなく、接点に15A以上の電流が流れた事も考え難いが、金具の様子を見ると接点が溶着するだけのスパークが発生した事は明らかだった。
  電源モジュールから発煙
ETA PD11LP:電源入れたとたん発煙。フィルターに付いているセラミック・コンデンサ状のフィルター素子が焼損しており、更に内部のヒューズが飛んでセカンド・ステージのLEDが消灯していた。何故そうなったかは定かではなく、購入後1年以上経っているので素子の特性不良でもなさそうだ。


ヘッドホン/イヤホン
  NEW 半田
AKG K240ST:片側音が出なくなった。確かにR-chが出ない状態だったが、着脱式の専用ケーブルの導通を調べても断線や短絡はなく、ドライバにも異常はなく、内部配線の断線もなかった。色々調べている内に不意に音が出るようになったが、専用ケーブルの本体側コネクタ付近に力を加えると時々音が途切れる症状が確認出来た。そこで今度はコネクタを中心に導通状態を調べても直ぐに回復してしまってなかなか原因が突き止めらない状態が続いたが、どうもR-chの-極に繋がるヘッドバンドの金具と信号線の半田部分が怪しい。見る限り半田は正常に付いている様で、線を引っ張っても動かない。しかし実際には樹脂と、ヘッドバンドに盛られた半田の間に線の先端に固まっている半田が融合せずに挟まっているだけと言う珍しい状態で落ち着いていた事が判明。一旦外して再半田する事により完了。
  ヘッドホン・ディストリビューター
FURMAN HDS16×1、HR6×5:各部メンテナンス。親機1台+子機5台、症状はPOTのガリからリンクケーブルの接触不良まで色々だが、まとめてメンテナンス依頼となり、1個1個各部検証を行いながら磨耗や劣化パーツを特定していく地道な作業からとなった。最終的に多数のリンクジャック及びPOTの劣化が確認され、必要パーツをオーダー。しばらく待って入荷後、至急の対応となったが、両面スルーホールで特にピン数の多いリンクジャックの交換が複数あった為、見た目の割に手間の掛かる大きな作業となった。
  SPは生きていた
SENNHEISER HD650:片側音が出ない。検証すると、L-chから全く音が出ない状態だった。このモデルはケーブルが着脱式なので、ケーブルの接続を左右逆にしてみると今度はR-chが出なくなった。ここでケーブル断線の疑いは無くなり、SPユニットの断線の疑いが濃厚になったので、ハウジングを外してみると、更に内部にコネクションの接点金具となるスプリングと、SPから伸びた配線のターミナルとが接触する別の接点が存在していた。そこで直に内部の配線ターミナルに信号配線を当ててみると音が鳴り出し、SPユニットの生存は確認された。最終的に内部のスプリングとターミナルの接点を磨いた所で機能が回復、無事完了となった。
  接点部分の汚れ
SENNHEISER HD25:音が途切れる。ケーブルを動かすと、一瞬音が途切れる事があるので、ケーブルの内部断線を疑い、SPユニットからケーブルを外した状態で導通を調べると全く問題は無かった。そこで着脱式の端子部分を調べてみると、小さい黒点が確認出来た。どうもこの黒点が怪しいので、磨いてみると問題解決。この汚れが絶縁体となって接触不良を起こしていた模様。
  断線
AKG K501:音が出ない。検証すると全く音が出ないので、グリルを外してみると、内部の配線が2本とも端子部分で断線している。ユーザーが何らかのメンテナンス目的で外した時に不用意に引きちぎってしまったと思われるが、線は2本、端子は3極で、どの線がどの端子に繋がれていたかを調べるしかなかった。手がかりは端子側の破断部分とケーブル側の芯線の状態の照合だけだったが、幸いルーペで入念に観察するとほぼ特定する事が出来、接続したところ無事正常動作が得られた。
   コネクション
SENNHEISER HD25:R-ch音が途切れる。確かにそのような現象が確認されたが、このモデルはケーブルとユニット間が抜き差し可能なコネクタ形式になっており、L側とR側を比較した所、R側のコネクタが若干浮き上がっていた。このまま無理に押し込んで、不用意にダメージを与えてしまっては困るので、一旦抜いてオスメス両端子に異常が無いことを確認した上で、再度差し込み、やや強めに押し込むとL側と同じ位置まで入り込み、接触不良も無くなり完了となった。
  ジャック交換
FURMAN HR-6:音が出ない。ヘッドホンターミナルのみの依頼の為、マスターステーションが無いと検証出来ず、直ぐにステーションの手配が出来なかった為、パーツの実装状況を中心にチェックしたが特に異常は認められなかった。やがてステーションの手配がつき、改めて検証。当初はその様な現象は現れなかったが、リンクケーブルの付け根辺りに力を加えるとゲインが変化したので、再度リンクジャック周辺を調べてみたが特に半田割れや目立った不具合は見当らず、原因はリンクジャック内のピンの表面の劣化による接触不良が疑われた為、ジャックを交換してみると現象は現れなくなり、完了となった。
  変換プラグ
SENNHEISER HD650:変換プラグを使用すると片ch接触不良。検証すると、確かに変換プラグを使用した時のみL-chの音が途切れた。原因は接続部のジャック側の問題で、内部を覗くと、L側の端子金具の出っ張りがやや浅い感じがする。在庫を調べてみると、やはり出っ張り具合が異なる為、変換プラグ交換にて完了とした。
  ケーブル断線
SENNHEISER HD650:片側音出ず。検証すると、L-chユニットから音が出ていない。一瞬ユニットの断線を疑ったが、このヘッドフォンはケーブルが差し込み式で簡単に着脱出来る構造だったので、ケーブルを抜いてフォンプラグとユニット側の接点間で導通チェックを行った。するとL-chのGND極の断線が判明。ケーブル交換にて完了となった。因みに、この症状の場合、テスターが無くてもケーブルを左右逆に差し替えるだけでも確認出来る内容であった。


ピアノ/キーボード
  電源電圧の低下
GEM PRO2:時々ノイズが出る。内容は鍵盤を強めに叩いてから音が消える頃PCMの電子ノイズが時々聞こえると言う物で、ヘッドホンで聞かないと現象は再現しないと言う物だった。こちらでテストした所全く現象は出なかったが、電圧を85V付近まで落とすと確かにジッという音が出る電圧ポイントが有り、その音はライン出力からは出ないので、依頼内容がそのノイズである様だったが、85Vでは動作保証範囲を大きく外れてしまうので故障とは言えず、使用環境の電圧低下が原因であったと判断できる。

ギター/ベース
  異物混入か
GALLIEN-KRUEGER 800RB:音が歪む。この症状の場合、すぐに電源を入れては危険な場合が考えられるので、先ずは天板を開けて内部を調べると、電源回路内にブリッジダイオードが大小2個有り、小さい方のブリッジ周辺に黒変個所が確認された。一見、内部でリークして此処から煙が出た様な様子だったが、よく見ると中心に小さな点が有り、スパークした様な痕なので、周辺を調べてみると、最寄りのリード線上にもスパークの痕跡が有り、一時的に小さな金属片のような物が混入してスパークしたものと思われる。
1本の抵抗
PEAVEY BACKSTAGE:音が出ない。検証すると、電源は入るが音が出ない。しかしTAPE INから入力すると正常に音が出るので、入力回路のトラブルらしき所までは直ぐに判断がついたが、そこからが曲者だった。一通り半田チェック、パーツチェックを行うが、外観上特に異常は見られなかったので、トランジスタやダイオードに異常は無し、続いてコンデンサまで調べたが何れも問題なし。そこで今度は、回路を動作させておいて半田面を調べられる状態に仮組みし、信号を入力して端からオシロで追っていくと、何故か初段のトランジスタの出力が無い。
先のチェックでトランジスタに異常が無い事は調べがついているため、余計不可解であったが、バイアス電圧がおかしい様なので、周辺の抵抗不良を疑い端から抵抗値を測っていくと、遂に1本の抵抗の断線を発見した。普通は抵抗断線の原因は過大電流が流れたり破損したりという場合が多く、良く見ると異変が現れている場合が多い物だが、今回の場合は、ごく稀に見る全くの初期断線の模様で、外観上の変化は全くなかった。ともあれ、この抵抗を交換した所全機能が回復した。
セメント抵抗
EDEN WT600:音が出ない。電源は入る物の、入力しても全く音が出ない状態だった為、調査していくと、パワーアンプの直前に信号を入力すると出力され、2つあるパワーアンプモジュールはどちらも問題ないことが判明した。原因はプリアンプに有るようだが、真空管も動作している様だし、ICも壊れている様子は見受けられない、そこで入力から信号を追っていくと、真空管付近で信号が途絶えている。どうもプリアンプに掛かる電源電圧が落ちているようだが、特にショートなどで負荷が増大している気配も無いが、プリに入る所で電圧が途絶えている模様だった。今度は電源ラインを中心に追っていくと、電源モジュールの裏に忍ばせてあった大型のセメント抵抗が断線していた。特に電流が流れ過ぎたような形跡も無いので、何故切れたかは不明だが、この抵抗を交換したところ正常動作が得られ、完了となった。
内部コネクタ
ACOUSTIC IMAGE 411AA:電源入らず。検証すると、電源を入れてもパワーLEDが点灯せず音も出ないが、スピーカーからは微かに残留ノイズが聞こえるのでパワーアンプは動作している模様。そこでシェルを固定しているネジを外してアンプモジュールをそっくり外して調べようとした所、電源トランスが本体側に固定してあった為、本体からそっくり分離する事は出来なかった。少し持ち上げた状態で横から指を伸ばしてコネクタを外そうと思ったが、構造的に先ずはプリとメインを分離した方が良さそうだった為一旦メイン部を固定してプリ部のみ外しに掛かると、何の抵抗も無く外れてしまった。基板が存在する以上何も繋がっていない筈は無いので確認すると、基板上のコネクタ同士がスライド式に直接結合できる構造になっていたが、その部分が全く合わさっていなかった。ある程度使用されている物なので初めから接合されていなかった物ではなく、ユーザーが何らかの理由でメンテナンスを加えた時に接合せずに組み込んでしまった物と思われる。
問題はSP配線にあり
HARTKE HA3500:電源入らず。検証すると、先ずメインヒューズが真っ黒に断線している。この状態は非常に大きな過電流による事から、出力モジュールのショート又は電源回路の整流回路付近のショートが疑われるので、先ずはボードに実装されたままの状態でブリッジダイオードを調べてみると短絡反応が見られた為、ダイオードのリードを外して調べると、単体では正常であった。そこでプリント配線側を調べてみるとそちらがショートしていた。既にパーツを外す為にトランスのコネクタ等は抜かれていて、ショート反応を示す可能性がある回路は遮断されている為、残った回路にぶら下がっているパーツが不良と言う事になる。そこで配線を追っていくと、トランス配線から基板に入った直後にあるノイズフィルター用コンデンサを測定するとショートに近いリークが確認され、このコンデンサが犯人であった。コンデンサ交換にて完了。
コンデンサのリーク
GK BACKLINE110:クリーンチャンネルでも歪んでしまう。検証すると、確かにクリーンでも歪感があったが、何故か歪チャンネルとは異なる歪み具合で、共通した感じがある。しかもその異様な歪感は歪チャンネルにも感じられたが、ヘッドフォンで確認した所歪は感じられなかった。同じくLINE出力からも歪は発生していないので、どうやら出力以降が原因、しかもパワーアンプの出力の一部を使用するヘッドフォン出力からも出ていないと言う事は、SP出力以降の問題と考えられるので、今度はスピーカー単体でチェックしようとしてアンプ背面のSPプラグから信号を入力してみると、同様の歪音が確認された。そこで今度はスピーカーそのものの劣化を疑ってチェックしたが、こちらも異常無し。最終的にSPターミナルに接続してあるSPケーブルのコネクタのカシメ部分の緩みが原因で振動と共に接触不良ノイズが発生していた事が判明。カシメ部分を修復して完了となった。
ただの電球切れ
CRATE V58:パイロットランプが点かない又は点滅する。検証すると、電源は入って音は普通に出ているがパイロットランプに少しショックを与えると点いたり消えたりする。未だ殆ど使用していない新品同様のもので、不具合はパイロットランプ周辺のみと言う事までは直ぐに判明したが、電球を回したり傾けてみたり、兎に角何かすると点灯したりソケットの配線なのかソケットそのものの接触不良なのか分かり難い。結局配線状態からソケットの接点金具には異常無し、電球のフィラメントが微妙に断線していて電球の中でつながったり離れたりしている事が判明、遠回りした後電球交換にてあっさり完了となった。
2階建て基盤 その1
PEAVEY TMAX:レベルが変動して安定しない。検証すると不安定な症状は確認できたが、パツンパツンとハッキリした変化のある接触不良の症状ではなく、何となくゲインが上がったり下がったりと言う不安定な症状だった。TUBEのポストゲインのツマミを触ると改善されるが、演奏中にまたレベルが急激に落ちると言う事なので、ポストゲインのPOT周辺を集中的に調べたが特に異常無し。その為先ずは全体をざっと調べる事にしたが、先ず入力SWの接触不良が気になるので接点を活性化。その時点では未だ症状は改善されない。そのまま調べて行くとパワーインジケーターの点灯が不完全だった為原因を追究。こちらはプリント配線の一部が断線していて半田修正。当然こちらも症状とは無関係だった為、一旦プリアンプを外して半田面をチェックした後、2階建て構造である基板の結合部分のコネクタの接点を調べると、コンタクトしていたと思われるスポットに小さい黒点が幾つか見られたので、コネクトピンを全て研磨して活性剤を塗布して組み立て、動作チェックすると安定動作が得られた。どうやらポストゲインのPOTをいじると様子が変わるという現象は、その時に基板が微妙にたわんで接点の接触状況が変化した物と思われる。
2階建て基盤 その2
DANELECTRO DD1E:音が出たり出なかったりと言うもの。検証すると、ジャックを動かすと音が途切れる現象があり、いかにもジャック不良と言う感じの症状だったが、半田状況や接点の状態など幾ら調べてもジャック周辺には問題が無かった。最終的に2階建て構造になっている基盤同士を接続するコネクタに接触不良の兆候が有る事が判明。接点を磨いて組みなおした所問題なく完了となった。結果から判断するとジャックを動かした時の微妙なたわみがコネクタの接触に変化を与えて音が途切れるという状態であったといえる。
  問題は蚊帳の外
GALLIENKRUEGER 700RB:1時間位経過すると徐々に音が小さくなって最終的には出なくなってしまい、しばらくすると復旧する。先ずはパーツや一連の動作状況に異常が無いか確認したが全く問題が無く、症状に波を起す原因となる事が考えられるコネクタ接点等に緩みも無い。実際に数時間のランニング・テストを行っても現象は出ない為アンプは異常なしと判断。同梱されていたスピコンケーブルも真新しかったが、スピコン内部の接続部分を調査すると若干の緩みが見られ、結局その緩みが原因となって接触不良を起こしていた物と判明。
  内部のナットが外れてショート
HARTKE HA3500:電源入らず。開けてみるとヒューズが飛んでおり、出力モジュールが動作不良を起こしていた。出力モジュールを調べると出力トランジスタが2個、ショート状態で壊れていた。原因は定かではないが、電源トランスのネジ止め部分でナットが外れて内部で踊っており、そのナットが動作中にアンプのトランジスタのリード線に触れてショートした物と思われる。
  有効な状況聴取
PEAVEY BLAZER158:時々音圧が変化したりクリーンチャンネルで時々歪みが出たりする。検証しても状況が把握できない為先方に状況確認をした所、小音量時でも電源投入直後でも発生し、暫く正常な事もあるが必ず発生するとの事。またショックに反応することが多い、ボリュームやジャック周りにはあまり関係ない模様と言う詳しい状況説明が得られ、その情報を元に推測すると何処かに導通不良箇所が潜んでいる可能性が濃厚になった。最終的に基板自体には異常は無く、パワーICの放熱板とヒートシンクを介してフレームのGNDに落ちるべき回路が放熱効果を上げる為のシリコングリスによって導通不良を発生させていることが判明した。放熱に必用なシリコングリスは残しながら導通に必用な部分を確保して接地する事によりFIXとなった。



オーディオ / MIDIインターフェイス
  パーツ腐食
PEAVEY PC1600X:ch-3が常に反応して止まらない。確かにch-3のフェーダーをどの位置に固定しても数値が常に変動している為に、ディスプレイにch-3の数値情報ばかりが表示される。シェルを開けてフェーダーの特性を調べてみると、やはり断線気味の症状が出ているとともに、内部の端子付近の接合部が腐食していた。更にバックアップバッテリーの金属端子が白く腐食して、メインボードにダメージを与える寸前の状態に陥っていた。この両方のパーツを、たまたま残っていたストックパーツにて交換。交換直後はデータの乱れの為エラー停止したので、ハードリセットを掛けて無事完了となった。
  コネクタ端子の黒変
PRESONUS FIREPOD:電源が入らない。確かにSWを入れても導通反応が無いので、内部を調べてみると、まず内蔵ヒューズがあったのでチェックしたが異常なし。SW電極の両端、電源トランスの入力端と調べて行ったが異常なし。結局SWから伸びてメインボード上に繋がるコネクタを動かしてみると電源が入るようになったので、一旦コネクタを抜いて、ハウジングから接点を抜き出して接触面を調べてみると、丁度オスピンと接触する部分に小さな黒変が見られた。この部分を研磨して黒変を取り除いて完了となった。






照明
NEW FAN不良
ADJ ACCUSCAN250:チルト動作がおかしい。内部を調べてみると、FANや内部に多量の埃が付着。その為の過熱による物と思われるが、メインボードのコンデンサが劣化して内部電圧が低下。制御が不安定になってチルトモーターが正常動作しないという状況に陥っていた。
そこで、各部クリーニングの後、コンデンサを交換して立ち上げてみると、制御回路は回復したが唯一FANが回転していなかった。埃が詰まり過ぎて焼けてしまったかどうかは定かではないが、FAN単体の故障だった為、FANも交換してようやく完了となった。
NEW ベルト緩み
PT SUPERSPOT250:動作不良。検証すると、初期動作時にTILTが正規の位置まで回転せずに途中でガタガタと足踏みをして進まなくなるという現象が現れていた。始めてみるケースだが、先ずは制御系から調べて行ったが異常なし。モーターの電極にも異常はなかったが、ベルトの部分を調べてみると異常に緩んでいる事が判明。その為に負荷が掛かるとベルトがスリップして足踏みを起こしていた事が判明。ベルト調整にて完了となった。
NEW ターミナル
PT SUPERSPOT250:電源が入らない。電源SWを入れると電源トランスから微かに振動音が聞こえ、大元の電源や電球用200V回路も生きている様だが、肝心の制御回路が立ち上がらない為全く動作しない状態だった。そこで各部ターミナルに調査用プローブを当てながら調べてみたが、トランスの二次側から来ている配線のターミナル電圧は正常で、ボード内も特に焼けやヒューズ切れもないが、どうしても低圧回路の整流回路から後が死んでいる様なので、一旦基板を外して裏面を調べてみると、ターミナルのリード部分の半田が劣化して芋半田状態になっていた。他のターミナル部分は問題なくこの1ピンだけがその様な状態になっていたが、原因としては、そのターミナルに接続された配線の固定ネジの締め具合が甘く、その部分で継続的な過熱が発生して半田の劣化が速まったものと思われる。念の為新しいターミナルと交換して付け直した所、正常動作が得られ完了となった。
NEW コネクタ
ROBE COLORSPOT575:シャッターがおかしい。検証すると、当初問題なく動作していたが、時々片方のシャッターの羽根の動きが不自然になる事があった。シェルを開けて調べてみると、片方のモーターの動作が不安定で、正常なトルクが出る時と出ない時があった。そこでモーター側のコネクタから順に接触不良等がないか追っていくと、ドライバボード上のコネクタのメス側のコンタクト金具の接点金具が折れて正常なバネ圧が確保出来ず、接触不良を起こしていた事が判明。金具交換にて完了となった。
FAN不良
ADJ ACCUSCAN250:チルト動作がおかしい。内部を調べてみると、FANや内部に多量の埃が付着。その為の過熱による物と思われるが、メインボードのコンデンサが劣化して内部電圧が低下。制御が不安定になってチルトモーターが正常動作しないという状況に陥っていた。
そこで、各部クリーニングの後、コンデンサを交換して立ち上げてみると、制御回路は回復したが唯一FANが回転していなかった。埃が詰まり過ぎて焼けてしまったかどうかは定かではないが、FAN単体の故障だった為、FANも交換してようやく完了となった。
モーター交換
SE DJSCAN250:カラーが正常に現れない。検証すると、カラーモーターが固着していて正常に回転しない状態だった為、DMXコントロールと違う色が出てしまう状態だった。この場合モーター交換になるが、シェルを開けてみるとFANを中心に内部に大量の綿埃が詰まっていて、非常に放熱効率が悪い状態になっていた。その為モーターが電球の熱と放熱不足で劣化してしまった物と思われる。全て分解してのクリーニングとモーター交換で完了となった。
ギア破損
SE ROTOBALLS:回転しない。当初、回転はするものの回転スピードが一定しない症状が出ており、回転位置によってギアが外れるような挙動が見られた為、減速モーターのギアボックス部分を外して調べてみると、ギアの一部が欠け、磨り減った部分も認められた。現場で回転しないと言う症状が確認されたのは、欠けた破片がギアの隙間にかみ込んで停止した可能性が考えられる。モーター交換にて完了。
配線接続
ADJ MEGASTROBE:電球を交換したが点灯しない。確かに点灯しない様なので、先ずは背面パネルを外して内部の接続状況等を確認したが、外観上は特に異常は認められなかった為、電球を疑ってもう一度別の、点灯確認済みの電球を繋いで見ようと思い、電球の配線を外しかけた所で、中点端子が被覆ごとターミナルに接続されていた事が判明。この部分を正しく繋ぎ直して動作させてみると正常に点灯。スタンドアロン、DMX動作とも異常は確認されなかった為完了とした。
モーター
ELATION POWERSPOT250:シャッターが開かない。検証すると、シャッター関連のドライバーからモーターに至るまで問題なかったが、Rゴボ・モーターが固着していた為に初期化が完了しない。どうやらRゴボより後に初期化するシーケンスがキャンセルされたまま起動する事が原因と判明。モーターを調べてみると、特にベアリング付近の固着が見られたので、ベアリングから内部まで一通りクリーニング及びメンテナンスを試みた所、しばらくは快調に回転する様になったが、やはりベアリング内部の異物又はローターとステータス間のギャップの狂いが原因なのか、しばらくランニングしていると再び固着現象が現れた為、やはりモーターの交換が必須となった。
メッキの酸化
ELATION COLORSPOT575:250Wモデルよりも暗くなった。レンズやフィルターをクリーニングしても未だ暗く、リフレクターを調べてみると表面が黒変していた。熱そのもので焼けたと言うよりも、熱の影響で酸化した様な状態だった。その為、クリーニングも効果が無く、交換するしかない状態だった。しかしリフレクターはムービングヘッド内の一番奥に位置する為、一旦ヘッドを全て分解しないとアクセス出来ない為、非常に大掛かりな作業となった。
フラットコネクタ
ADJ ACCUSCAN250:正常に設定できない。検証すると、ゴボホイールが回転しないので、ホイール関連の回路周辺をチェックしたが異常なし。各部コネクタをチェックしてみると、ミラー側と本体側を結ぶフラットケーブルのコネクタ部分の接合がおかしい。一旦抜いて差そうとしても何故か傾いてしまう。特に異物もピン曲がりも無く、何故片方だけ浮いて差し込めないのか不可解であったが、最終的に抜け止めのレバーの先端がカバーのネットに引っかかって開いたまま閉じない事が判明。その為レバーの下側の、外す時に押し上げる構造のノブが邪魔をして入らない事が判明。レバー先端をネットから開放する事によりコネクタは正常に接続され、ホイールも設定動作も正常に機能するようになった。
抵抗断線
ELATION POWERSPOT250:カラーホイールが正常動作しない。検証すると。時々モーターが空回りしてホイールが回転しないと言う状況が現れていた。内部を調べてみると、ホイール側のギアが磨耗して1/3周ほど歯抜けになっていた。これではギアを交換するしか方法がないが、このギアはヘッド内の一番奥に装着されている為、手順通りに分解するにはヘッド機構を全て外さなければならないので大変な作業になってしまう。そこで方法を変え、上下のユニットを分離させた状態で維持し、開いた隙間から、他のフィルターガラスなどを壊さないように、横からそっとカラーホイールだけ外して、シャフトを固定しているEリングを横から外して何とかギアのみを交換する事が出来た。組み上げて動作チェックすると、今度は空回りはしなくなったが、どうも回転がスムーズではないという新たな問題が発生。ドライバICやモーターの特性にも異常はなく、色々調べた結果、最終的にドライバボード内の抵抗素子が1本断線していた事が判明。その抵抗を交換すると、スムーズに回転する様になり完了となった。
配線断線
SE FS250:制御がおかしい。時々制御不能に陥ると言う珍しい物だったが、コントロールボードやメインボードを調べてみても特に異常はなく、コネクタ周辺のケーブルを動かすと再現しやすい為、コネクタ端子の状態を調べたがやはり異常なし。最終的にコネクタに繋がる配線の被覆の内部で1本切れかけていた為に動かすと断線症状が現れていたことが判明。配線修正にて完了となった。
LED
ELATION OCTOPOD80:LEDがつかない。灯体が3個、修理依頼として入荷。検証すると、いずれも青色のLEDが5〜10個、点灯しない状態だったが、調べてみると点灯しない部分が全てNGではなく、5個程度のグループでシリーズ接続されている為、その内の1個が断線するとグループ内のLEDが点灯しなくなるという事が判明。端からLEDの端子間をショートさせていき、点灯した時にショートさせていたLEDが不良と判断して交換する事により完了となった。3台分で計5個のLED断線だったが、初期不良ではなく、しばらく使用してからの断線であった。
内部コネクタ
ELATION DESIGNSPOT250:PANが動作しない。検証すると、電源を入れた直後のセットアップ動作ではPANモーターは回転するので、モーター及び駆動ベルト等、機械的部分は問題無い事がすぐに判明したが、その後特にエラー表示は出ないものの、セットアップが完了しないような挙動を示すと共に、PANが動作しないという状態に陥った。そこで、メインボードからPANモーター間、センサー間をチェックした所、最終的に回転数を検知するセンサーとメインボードを結ぶコネクタ間の一部で接触不良を起こしていた模様で、コネクタをメンテナンスしたところ異常無しとなった。
初期化
ELATION POWERSPOT250:シャッターが開かない。検証すると、初期化動作中にはシャッターモーターも反応し、ドライバーICも問題無いようだが、初期化が終わってTEST動作させても、DMX操作してもシャッターが開かない、その他にも幾つか動かないモーターがあるので、そのモーターを受け持つドライバボードを入れ替えてみたが反応なし、改めてメインボードから調べ上げていってもやはり問題なし、最終的に回転ゴボのモーター軸が油脂不足でスムーズに動かない事が判明。その為、初期化動作が不完全のまま完了していた模様。モーター軸その他各部をメンテナンス後、動作チェックすると無事全機能が回復した。
ヒートエラー
ELATION COLORSPOT575:ヒートエラーが出て点灯しない。検証すると、電球が完全に冷えている状態でもヒートエラーが出て点灯しないという、いかにもセンサーの誤動作又はセンサー回路の断線の様な症状だったが何処を調べてもセンサー不良も断線箇所も無く、最終的にイグナイターの動作不良に因るものと判明。イグナイター交換にて完了となった。
シルク印刷
LITEPUTER CX5:バックライトが点灯しない。検証すると、動作は正常だがバックライトのみ点灯しない状況だった。内部を調べてみると、特にコネクタ外れや断線の様な不具合は見受けられなかったが、バックライトに掛かる電圧を計測すると0Vで全く電圧が掛かっていない状態だった。そこでバックライトの配線の行き先のコネクタ端子で測ってもやはり0V。しかし、接続されているコネクタの基板上のオスピンのコネクタが、メスと違うタイプで妙に不自然であった為、接続間違いを疑って基板上のシルク印刷を調べてみると、最終的に別のコネクタに接続されていた事が判明。決め手となったのは、ディスプレイ上のAとKの文字と正しいと思われるコネクタの側近に印刷されたAとKの文字。そこに挿し直した所正常に点灯。無事完了となった。
やはり埃
ROBE SPOT250XT:電源が入らない、動作しない、電球が点灯しない。大分年季の入ったセットだったが、電源が入らなければ動作も電球も点灯しないのは当然の事と思いながら、先ずはおびただしい量の埃を取り除く事から始まり、電源が入らない原因を調査。これはメインのヒューズホルダーが劣化して導通がなくなっていたのでホルダー交換。トランスまでは行くようになったが起動しない。続いて調査すると、制御基板上の内部ヒューズも断線。ここまで来て起動はするようになったが、今度は電球が点かなかった。確かに指摘の内容となったが、これだけ揃う例は珍しい。結局電球は新品で、ソケットも問題なかったが、最終的にFANに近いセンサーに、油と混じった泥に近い埃汚れが厚くこびりついていた事が原因と判明。クリーニングして遂に完了となった。
やはり出力素子
SE DPDMX20L:反応しない。検証すると、4chのうち、1と2のみ出力が上がらなかった。チャンネルごとのヒューズや、背面パネルを外して配線状態をチェックしても異常がないので、出力系を調べると信号経路の抵抗が焼損断線していた。原因は出力回路の過負荷と思われるが、抵抗を交換して動作チェックした所、ch-1は改善せず、ch-2は若干出力が出るようになった。出力ショート等の大きな過負荷の場合、出力素子がリークしてショート状態になる事があるが、今回は素子の導通を調べてもショートはしていなかったが、他に考えられる部分がなかった為、この2箇所の素子を交換した所、やはりそこが原因で無事に機能が回復した。
バッテリーホルダー
ELATION SHOWDESIGNER1:BATTERY LO表示が出てメモリーされない。症状的には内蔵のバックアップ用リチウム電池の消耗を表しているので、外して調べてみると、3.1Vと、まだ消耗している状態ではなかった。そこで再度装着して基板の配線上で電圧を調べてみたが、やはりこの状態でも問題なく3.1Vが確認出来た。仕方なく、一旦仮組みして電源を入れてみると、今度はメッセージは現れず普通に起動した。その後の動作は安定していたので、念の為バッテリーホルダーを磨いて装着し直して完了、様子見とした。
システム停止
SE FS250:コントロールが出来ない。検証すると、電源は入り、電球も問題なく点灯するが、マニュアルモードでもDMXモードでも内部モーターが動作していない。カバーを開けてホイールを手で回転させてみると、モーターの制御制動は掛かっているのでモーター不良や配線関連のトラブルではなかった。そこで先ずは操作側のボードを差し替えてみたが変わらず。元に戻して本体内部のCPUボードを交換してみると正常動作が得られた。
埃の蓄積
SE DJSCAN250:電源が入らない。先ずは内部が埃で埋め尽くされていた為、分解し掃除からの作業となった。 その後の調査でヒューズの断線やケーブルやコネクタ関連の異常も無く、全く電源が入らない状態で、端から追いかけて行った結果、電源トランスの一次側の断線が判明。更に調査を進めるとFANが動作不良を起こして回転しなくなっていた。当初、FANにも埃や細い紙製のリボンが絡まって詰まって回転出来ない状態だったが、埃や異物を取り除いてFANの接続端子に電圧を掛けても既に死んでおり、全く動作しなかった。一連の状態から遡って考察すると、ほぼ間違いなく埃の蓄積が原因でしかるべき結果に陥ったと考えられる。
最初に埃の蓄積により放熱効率が低下していくが、やがてリボンや多量の埃がFANを停止させ、FANは長時間の強制停止による過負荷により故障、そのまま稼動させた事により電球の熱が篭って電源トランスの温度ヒューズが断線して停止、使用不能に陥ったと思われる。
SW交換
SE DMX16C:フラッシュボタンの一部が潰れた。検証すると、フラッシュボタンの数箇所のボタンのみ節度が無く、触れただけで反応してしまうので、何もしないでも誤動作してしまう可能性が有る状態だった。この原因はSW単体のヘタリと言う事でSW交換して完了になるものだが、ヘタリの原因を突き止める為にSWを分解してみると、内部に装着されている皿状の小さな接点金具の一部に亀裂が入って、押されたまま自力で元の形状に戻らないでいる事が原因であった。相当の時間使用されている様子なので機械的寿命による金属疲労と思われるが、微妙な厚みや強度のばらつき或いはフラッシュボタンの使用頻度の違いなどの影響が大きいと思われる。
FANの劣化
SE MUSHROOM/D:内部でブーンと言う音がする。かなり古く、使い込まれた灯体であった。検証すると、どうやらFANから発している模様。カバーを開けて見ると、FANを中心にスモーク混じりと思われる粘性の埃がびっちり付着し、FANそのものの軸の回転抵抗も増大している様で、回転速度が低下している為に数分点灯させただけで本体外側まで電球の輻(ふく)射熱による急激な温度上昇が感じられた。そのまま長時間化動作せられていた為と思われるが、メインボード状の電解コンデンサが熱で劣化していた。
IC不良
ELATION OCTOPOD80:電源入らず。SWを入れたほんの一瞬だけディスプレイが点灯しようとするが、それ以外は全く動作しない。シェルを開けて内部を調べたが異常個所は見当らないので、電源回路から順に追っていった。しかし、トランスの二次側から整流回路を通りICやコンデンサ付近までは正常な電圧が現れているし、異常な過負荷の兆候も無い為電源関連のトラブルではなさそうだった。最終的にはクロックの有無やICの信号のやり取りが正常に行われているかという込み入った測定が必要になってくるが、手っ取り早い所でストックしていたICが有る事と、ソケット装着の為、容易に差し替えが出来る為、端からICを交換してみると、コントローラ・チップを交換したところで機能が回復した。結果的にこのICが動作不良を起こしていた事が原因であった。
配線ミス
ELATION BP16DMX:DMX信号が出ない。XLRジャックの端子部分で出力信号を調べてみると、DMXの-信号は出ていたが+信号が出ていない。静特性を調べても導通が全くないので、シェルを開けて調べてみると、XLRジャックの3番ピンに半田付けすべきワイヤーがGND端子に半田付けされていた。たまたま工場で製造上の凡ミスが発生した物と思われるが、ともあれ正常に接続し直したところ正常動作が得られ完了となった。
大掃除
ELATION COLORSPOT575:ヒューズホルダーが壊れた。検証すると、確かにヒューズホルダーが破損しているが、それ以前に内部に多量の埃が蓄積しているので、先ずその埃を取り除いてからの作業となったが、しつこく粘着した埃が多い為、レンズ以外の基本的な内容だけでも手間隙掛けたクリーニングとなった。その後ヒューズホルダーを交換し、FANや各部動作を確認。機械的には問題なかったが、光学的にレンズの汚れと曇りが酷く、光量まで極端な低下に至っていた。その後分解クリーニングを伴う丹念なレンズやフィルターのクリーニングを施し、やっと完了となった。
FANコネクタ
ADJ ROTOPOD250:回ったり回らなかったりする。検証すると、FANが回らない状態で、本体に過熱跡が見られた。明らかにファンが回らずオーバーヒートした為の過熱跡だったが、今回初めての事例であった。調べてみると、FANコネクタのハウジング自体はしっかり結合されていたが、肝心のコネクタ金具が抜け方向にずれてしまっていて正しく接合していなかった。その為に動作不安定になっていた物と思われる。金具修正にて完了となった。
ボード不具合
ADJ ROTOPOD250:電球が点灯しない。確かに電球は切れていないにも拘らず点灯しないので、電球の点灯電圧を作り出しているボードを調べてみると2Wタイプの抵抗が変色して片方のリードが抜けていた。リードが抜けた原因は状態から判断して異常過熱による物。試しに外したリードを接続して動作させてみると、一応点灯はするが、問題の抵抗が尋常ではない温度上昇を引き起こしている為、新しいボードと交換して完了させた。勿論新しいボードの方は、仕様と思われる発熱こそあるが、明らかに温度は低い。この異常過熱の原因は明らかにはならなかったが、推測として発振ロスが発生した為に消費電流が異常に増加した物と思われる。
アドレス設定
ADJ MEGAFLASHDMX:水を被ってしまいDMX信号を受け付けない、。先ずは水害によるダメージを確認したが、既に乾燥している為、またどの程度まで水滴が浸入したかは不明。特に問題ない様子だったので、スタンドアローンで点灯する事を確認してから、DMXをアドレス1に設定して動作チェックすると正常動作し特に問題ない状態であった。状況から察するに、不意の降雨か何かで一瞬濡れた時に動作しなくなり、その後普及を試みて色々操作しているうちにアドレス設定が変わってしまって任意のDMXアドレスで動作しなくなったものと思われる。
メインボード
ELATION ACTIVESCAN250:シャッターが開かない。検証すると、点灯はするが、シャッター以外にもゴボ・ホイールも回転しない状態だった。電源を切った状態で手で回すとストレスなく回転し、電源を入れると、モータードライバの制動電圧が加わって動き難くなっていたので配線やモーターそのものの不具合ではなく、センサーも正常に働いている様だったので、システムの暴走又はボード内のプリント配線或いはチップパーツの不具合の可能性が高い為、メインボードの交換を行った。その後は正常に動作し、DMX信号にも反応する様になって無事完了となった。
コンデンサの仕業
ADJ MBDMX:止まってしまった。検証すると、全く問題なく動作していた。今までの例ではベルト外れ、ベルトの張りすぎ、プーリー外れのいずれかであったが、今回の例はどれにも該当せず、DMX信号にも普通に反応していたので、とりあえずランニングしてみようと別の場所で電源を入れたところ、勝手に回り出し、回転数もランダムに変わってしまうという現象が突然現れた。この状態で本体に軽いショックを与えたところ、状態が変化したので、どこかで接触不良を起こしている事を想定してワイヤリングやコネクタの接続状況、メインボードを調べたが、特に怪しい部分は無かった。 しかし、先ほどの症状はどう見ても正常ではなかったので、さらに電子パーツの実装状況を入念に調べたところ、最終的に電源回路内の電解コンデンサのリードに緩みを感じた。この時点で一旦メインボードを外して該当するコンデンサの半田状況を調べたが、半田には異常はないが、やはり緩み感があるので、コンデンサを外してみると、本体から出ているリードそのものの付け根が緩んでいた。この状態では内部の接合面が断線している可能性が高いので、コンデンサを交換。その後同様のテストを試みたが、今度は異常は現れず完了となった。結果から推測して、コンデンサのリードが接触不良を起こした瞬間にコンデンサ内部で不規則な小さなスパークが発生してシステムを誤動作させた物と思われる。
ドライバボード
ELATION DESIGNSPOT250L:シャッターが動作しない。検証すると、シャッター以外にカラーホイールとゴボホイールも動作していなかった。その他のモーターは正常だが、このモーターのみ初期化動作しないので、スタンバイ状態にならない。先ずはコネクションのチェックからケーブルの接続状況、パーツの状態までチェックしたが外観上の異常は認められなかったので、電源ラインをチェック。しかしDC電圧が基板内に入り、レギュレーターICを通過して5V電圧も正常に出ているので、電源回路にも異常なしの模様。またROM ICやクリスタルにも異常はなく、それ以外の回路やボードには問題なく、最終的にシャッター関連のモーターが接続されているドライバボード単独の不具合と判明。ボード交換にて完了となった。
最後はリレーの導通不良
ADJ SONICBEAM:点灯しない。大分前に販売されていたモデルで、かなりの年月、稼動し続けた様子。内部には多量の埃の蓄積とレンズの汚れも進んでいた為、先ずはクリーニングからの作業となる。その後各部を調べた結果、電球ソケットの劣化断線とリレー端子の半田付け部分の半田の過熱劣化が確認され、ソケット交換、半田修正後に動作チェックを行ったが、各部モーターの動作には異常はなく、リレーが入る音はするものの、依然電球は点灯しない。再度電球点灯回路を辿り、電源トランスを含めた導通を調べたが、他には異常はなかった為、リレーそのものの導通不良以外考えられない所まで到達。最終的にリレー交換にて完了となった。
原因はゴボホイール
ELATION POWERSPOT250:シャッターが開かない。検証すると、初期動作が終わってもシャッターが開かず、内部で光が点滅している様子。一旦消灯して、ヘッドのシェルを開けた状態で電球を外して動作させて見ると、ゴボホイールの初期化が終了せずに回転が止まらない状態であった。内部で点滅している様に見えたのはこの為であった。回転が止まらない原因を調べると、ゴボホイールの固定位置が所定の位置から外れている為マグネットがセンサーから遠ざかって反応しなかった為。またその為ゴムギアからも遠ざかって小さい回転ゴボは回らない状態であった。このゴボ位置を調整して動作させるとシャッターも正常動作して完了となった。シャッターが開かなかった原因は初期動作が終了していなかった為と判明。
トライアックのショート
SE DPDMX20L:LEDは点灯するがパーライトが点灯しない。検証すると、ch-1〜3までは出力なし、ch-4が常時出力と言う状態だった為、先ず各ch毎に装着されているヒューズをチェックした所、ch-1〜3まで3本断線。Ch-4のみ異常なしだった。第一段階として断線ヒューズを全て交換してテストすると、今度は全chとも常時点灯という状態に変わった。ここで内部を調べると、外観からは過熱後やダメージは見受けられなかったが、特性を調べてみるとトライアック(出力素子)が4個ともショート状態であった。原因は定かではないが、瞬間的に強大な負荷が掛かった様な状態が発生して、ヒューズが溶断する前にトライアックが強いダメージを受けてショート状態になってしまった可能性が考えられる。全てのトライアックの交換にて完了。
バッテリーの交換時期
ADJ SHOWDESIGNER:雷が落ちてからコントロール不能になった。最悪の状態を想定して、先ずは内部パーツの状況を調べてみたが、特に外観上に焼けやスパーク跡のような物は見られず、電源程度は投入しても問題なさそうだったので、注意深く電源を入れると、一応起動するがメモリーエラーのメッセージが出て停止してしまう。そこで、取り敢えずリセットを掛けて見ると、今度はバッテリーローの表示。一旦電源を切って、暫くして再び電源を入れると再度メモリーエラー、試しにもう一度リセットしてみると、やはり今度はバッテリーロー表示が現れるので、メインボード上に実装されたバックアップ用ボタン電池を外して電圧を測ると0Vであった。そこでこのバッテリーを交換して再度リセットすると、今度はエラー表示なし、暫くして電源を入れ直しても正常に起動した為、完了とした。結局落雷によるダメージではなく、たまたまバッテリーの消耗時期が、落雷が有った日の前後に訪れたものと想定される。
合併症
ADJ MEGAFLASHDMX:電球がつかない。ヒューズホルダーが破損した。見た所、電球に異常はなさそうだったので、先ずはヒューズホルダーを交換して、伏せた状態で電源を入れると、微かにカチカチと放電音が聞こえるが電球が点灯しない。その放電音が何処から出ているか確かめようと向きを変えながら内部を覗いていると、時々点灯する事があった。これは内部に接続不完全な個所がある可能性が高いので、内部を調べてみると、特にコネクタ関連は異常ないので、メインボードを外して裏返してみると、配線の一部が断線し、一部が筐体に接触しそうになっていた。この為、時々点灯したり消えたりという不安定な動作をしている物と思われた。
断線個所を修正、仮組みして動作チェックすると、今度はいきなりメインヒューズが、パチンと音を立てて溶断した。そこでヒューズホルダを開けて見ると、余程激しい電流が流れた様で、溶断個所は真っ黒に焼けて、ガラス管が割れて砕けていた。これは尋常ではないので、ボード上の整流回路付近のダイオードを調べて見ると2本ともショートしていた。念の為整流用のブリッジダイオードを調べてみるとこちらも一部ショートしていた為、該当するダイオードを全て交換。その他パーツに異常が無いかを調べた上で仮組みして動作させたところ、今度こそ正常動作が蘇って完了となった。
ベルト外れ
ELATION POWERSPOT250:縦方向に動かない。先ず電源を入れずにヘッド部分を手で動かしてみると、横方向には軽い抵抗感と、モーターの回転音が微かに聞こえるが、縦方向には何の抵抗もなくフラフラな状態だったので、最悪ベルトの破断が想定されるが、カバーを開けて調べてみると、単にベルトが外れているだけであった。装着した後動作チェックを行い、特に外れそうな気配はなかったが、若干ベルトの張り具合を高めて完了とした。
LEDの短絡と断線
ELATION OCTPOD80:LEDが点灯しない所がある。子機灯体が3個依頼されており、内2個はLEDが1個だけ不点灯、もう1台は同じ色が複数個不点灯という症状が現れていた。該当するLEDを外して調べてみると、1個だけ点かなかった灯体はLEDが短絡しており、複数個点かなかった灯体は、点かない内の1個が断線していた為に、シリーズ接続されたグループが全て消灯していた事が判明。LED計3個交換にて完了となった。
SW内部の短絡
LITEPUTER CX1203:フラッシュSWが正常に動作しない。検証すると、1箇所のチャンネルのみ点灯したままになっており、そのチャンネルだけはSWやフェーダーを操作しても全く受け付けない状態になっていた。調べて行くと、どうやらフラッシュSW周辺にショート反応が見られるが、周辺を見る限り半田ショート等の異常は見受けられないので、一旦SWを外して調べてみると、SWそのものの不具合で、6極あるSW端子の2曲間が短絡したままの状態になっていた。小さなSWだったが、幸い分解出来る構造だった為、接点金具を外してみたが、まだショートしている。通常ならあり得ない話だが、最終的に、SWの電極間に微妙な導電性の汚れ、恐らく細かい端子パーツを加工した際に発生した微細な針状の異物が付着していた模様で、SW内部のクリーニングにて異常反応は出なくなった。
LED修正
ELATION SCENESETTER:BLACK OUTのLEDが陥没している。LEDが低くなっているのかと思いきや、表からは完全に見えない状態で穴が空いていた。内部を調べてみると、恐らく工場でボードを装着した時点でLEDが大きく傾いたまま装着されてしまったようで、合わせるべき穴位置とは遠い位置に向いていた。理論的にはそのまままっすぐに立てれば良いだけなのだが、ボードが装着されたままの状態ではパネルに当たって修正できない為、一旦ボードを外して位置修正、再装着して動作チェク。他には問題が無かったので無事完了。
首が・・
ELATION POWERSPOT250:点灯しない。検証すると、点灯しないだけでなく、チルトモーター、ゴボやカラーホイールが動作していない。ベース側とヘッド間の連絡配線が断線している様な挙動が伺われる為、端から導通を調べて行くと、どうやら首の部分の内部で断線している模様。これは少々厄介な場所だが、ヘッド部分を外して見ると、首の部分の内部で配線が絡まり、引っ掛ったまま回転していた様子で、最後には断線とショートを伴いながら過熱が発生した模様で、配線の被覆が癒着したまま数本の配線が断線していた。幸いにもこのハーネスには充分な余裕があった為、癒着した部分を全て切除して1本1本配線を接続、内部に引っ掛らないよう処置をして動作チェックした所正常動作が得られた。
プリント配線の断線
ELATION OCTOPOD30:電源が入らない。検証すると、全く電源が入らない状態だった為、ヒューズ関係は元より配線や電源トランスまで調べたが断線等は無く、電源トランスの二次側にも正常なAC電圧が現れていた。そこで電源を入れた状態で基板上のテスターリードを当てられる個所を調べて行くと、レギュレータICの手前で電圧がなくなっていた。レギュレータ以降に異常負荷などの問題も無かったので、整流回路内の断線の疑いが高まった。そこで一旦ボードを外して配線を追っていくと、最終的にターミナルの端子部分、それもターミナルのベースに隠れる部分でのプリント配線の断線が原因と判明。接続して完了となった。
ソケット抜け
STAGE EVOLUTION DJSCAN250:メンテナンスして戻ってきた物がシャッターが開かない。検証すると、シャッターが開かないのではなく電球が点灯していなかった。電球交換口を外して見ると電球ソケットが電球から外れていた。恐らく輸送中のショックで抜けた模様。念の為内部チェックしたが他には特の問題なし、単にソケット抜けだけだったようで、装着後は正常動作していた為完了とした。
ヒューズ
SOURCE BLADE:電源が入らない。先ずはそのままの状態で内部パーツの焼けなどが無いかどうか調べる為に天板を外してみると、内部基板上に装着されている筈のヒューズが付いていない。初めから付いていなかった事も考え難いので内部に脱落していないか調べた所、小さなガラス片が1つ確認出来た限りで、その他にヒューズの端子や破片らしき物も見つからなかった。ともかく、ヒューズを装着した後、電源トランスやその他構成部品に異常が無い事を確認したあと、一応電源インレット付近にあるメインヒューズの断線も確認してみた所、そちらも断線していた。メインヒューズも交換した所で動作チェックした所、何の問題も無く点灯、各部モーターも支障なく動作していた。何故ヒューズが断線したかは不明だが、結果的にヒューズ交換だけで完了となった。
ネジ緩み
AMERICAN DJ MBDMX:回らない。検証すると、取り敢えず回転するので、ミラーボールを吊るす様に逆さにして暫く動作させておいた所いつの間にかストップしていた。その時点で内部を調べて見ると、モータープーリーが浮いてベルトが外れていた。モーターのシャフトにはプーリーが擦れた様な細かい痕が見られた為プーリーを調べてみると、ネジで2点とめられている内の1点が緩み、もう1点もあまりきつくない状態であった。この為回転しているうちにプーリーが抜ける方向で浮いてきてしまい、ベルト外れを起こしてしまったものと判明。位置調整した後ネジ締めにて完了。
マグネットの劣化?
PLAYTECH SUPERSPOT250:ゴボエラーが出る。検証すると、初期化時にゴボ・ホイールがセンサーに反応しない為にエラーが出ている状態だった。センサー素子、配線等、順を追って調べてみたが何処も異常無し。ただ、検出マグネットの表面が鉄屑が付いたように荒れていたので、マグネットに付着してガサガサしている物を取り除くと、磁気はある物の陥没した状態になった。その時点で再度動作チェックしたが、やはり反応しないので、検出マグネットを交換した所正常に反応するようになった。結果的に原因はこのマグネットで、何故そうなったのかは不明だが、マグネット自身が劣化して砕けて陥没した為に磁力が弱まってしまった事に因る物と判明。今までにない例であった。
ヒューズ断線
ELATION DP415:ch-3と4が点灯しない。検証すると、電源は入り、正常に動作している様子だがch-3,4のみ出力が得られない。そこで背面パネルを外してみると、内部基板上にヒューズホルダーが有り、ch毎の出力素子に繋がっており、ch-3と4に該当する回路のヒューズだけ断線していた。当然交換後は正常動作が得られ、単なる過負荷に因る物と断定した。
SWの導通不良
ELATION POWERWASH250:電源は入るが電球が点灯しない。先ず電源を入れると初期化は正常に行われ、一見問題ない様に思われたが、電球のON操作をすると、リレーが入って電球に起動電流が流れ始めると電源が切れてしまうという現象が確認出来た。もう一度繰り返しても同じ。そこでメインSWを外して2連になっているSW端子間のそれぞれの導通を調べて見ると片方だけ抵抗を持った特性が現れた。この為、電球点灯前の消費電力が少ないうちは問題なかったがいざ大電流が流れようとするとSW部分で電圧がドロップして消えてしまう事が判明。SW交換にて完了。
想定外
ELATION POWERSPOT250:プリズムがガクガクするという物。先ずは内部の汚れをクリーニングした後、動作チェックすると、定位置リセット、動作とも不安定で明らかに異常動作をきたしていた。ドラーバボードのコンデンサ劣化やベアリングの油脂不足が発生していたので各部メンテナンスを行ったが変わらず。多くの前例では電源未投入時の回転負荷を正常値に戻してやれば解決していた類の物だったが、今回は別物であった。ドライバICも異常無し。結局ステップモーターのコイルの1本が断線していた事が判明。モーター交換にて完了となった。
コイルのリードが
ELATION ELDDMX20L:点灯しない所がある。先ずはLEDは点灯しても4chとも全く点灯しない状態であった為、調べてみるとヒューズホルダーにヒューズが装着されていなかったり、装着されていても断線していたり、ヒューズホルダーのカートリッジが破損している物有り、多量の埃の付着有りで、かなり戦い抜いてきた様相であったため、一通りのメンテナンスの後再チェックすると、2chのみ点灯しない現象が発生、コンセントから逆に追っていくと、出力素子を通ってドライバに到達するまでの間に断線がある模様だった。見たところ配線の焼けなどはなさそうだったが、2chのコイルがややぐらついていた。このコイルに問題有りとにらみ、ボードを外してコイルを外してみると、やはり片足だけ折れて短くなっており、リードが基板に届かない状態であった。これでは装着する事が出来ないので、新しいコイルと交換してみると無事正常動作が得られた。
予想外のケーブル断線
ELATION POWERSPOT250:電球が点かなくなった。検証すると、一連の動作に問題はないが電球のみ点灯しないという状態だった。1年以上連続使用していた模様で、内部に多量の埃がこってりと蓄積していて、先ずは内部クリーニングからの作業となった。イグナイタやサーマルSWには異常は無かったが、ソケットの接点金具周辺、特に接点部分が黒く焼け焦げて穴が広がっていた。これでは正常に装着しても接触不良を起こしやすいので、ソケットを交換した後点灯させてみたが点く気配がない。メインボード上の回路もトランスやバラストも調べたが異常無し。最終的に左右のアームの中のヘッドに繋がる配線の一部の断線を確認。修復してようやく完了となった。以前にも電球が点灯しないトラブルのメンテナンスの経験はあるが、今回は始めて見る例であった。
レンズ交換
ELATION POWERSPOT575IE:電球が破裂してレンズが破損した。検証すると、レンズとリフレクターに亀裂が入っていた。手順的にはシリコン接着を剥がしてレンズやリフレクターを交換すれば済むのだが、リフレクター側はアルミの枠の内側にはめこむ構造で、同シリーズのリフレクターを装着しようと思ったが微妙にサイズが合わず、フレームの径の方が僅かに小さい為接合できない。結局上手く合う物が無かった為フレームの内側を丁寧に研磨して勘合させ、完了とした。
ドライブICのインターフェース
ELATION POWERWASH250:動作がおかしい。検証すると、PANモーターが動作しない。モーター自身には制御電圧が加わっているようで、電源を入れた時には制動が掛かっているが、リセット動作も何も行われない。そこでボトム内に組み込まれているメインボードを調べてみたが、パーツの外観上は特に異常は見られなかった。CPU関連の故障は考え難いので、先ずはモーターに直結しているドライバICを入れ換えてみたが変わらず。次にドライバICとCPU回路の間で橋渡しとなっているインターフェースICを交換してみたところ正常動作が得られ、完了となった。
実は他にも
ADJ ACCUSPOT250:ゴボが回転しない、電球が時々消える。検証すると、先ずゴボホイールが手で回してみても回らない為、ゴボホイールを外してみるとゴボの一つのベアリングが固着していた。原因は油脂と埃が交じり合って熱で固まった物が接着剤状に固まって張り付いていた為で、クリーニング後油脂を注油して完了、あと、電球点灯不具合については、電球が劣化して内部が白く変質し、内部のガラスもやや変形していた為電球交換。この段階でざっとメンテナンスした後電源を入れてみると、ヘッド側のFANが回転していない。電圧を調べてみると正常に印加されていてFANの動作不良と判明。FAN交換後、電源を入れて、今度はFANも正常に動作する様になったのでムービング動作のチェックに掛かると、今度はカラーホイールが回転しない。手で回す限りは特に重さを感じないが、カラーモーターのコネクタ周辺がやや変色していた。そこでモーターコネクタを外して電極間の導通を調べてみると一部導通なし。コイルに繋がる接合部で断線している模様だった。断線個所の接合修復は困難だった為カラーモーター交換。此処まで完了させた所でやっと正常動作が得られ、完了となった。
ベルト外れ
SE DJSCAN250R:カラーが変わらない。検証する前に、先ずは内部やFANに埃がタップリ蓄積していたので、クリーニングを行いながら内部を調べて見ると、カラーホイールを回転させる為のベルトが外れていた。通常は外れない構造になっているのだが、モーター側のプーリーを固定するネジが緩んでホイール側のプーリーとの平行が保たれずに脱線した模様。一旦ベルトを掛けた上でプーリーの位置調整と増し締めを行い、完了となった。
結局SW不良
ELATION SHOWDESIGNER:電源が入らない。先ずはACアダプタからチェック、出力電圧も正常で問題無い様子なので、電源回路を中心に調べたが目に見えた断線や焼けなどのトラブルは見当らない為、電源を繋いでおいて端から電圧をあたってみると、電源SW部分で途切れた。結局電源SWの接点部分の劣化による接触不良が原因であった。SW交換にて完了。
内部ヒューズ断線
ADJ MEGAFLASHDMX:電源が入らない。検証すると、メインヒューズは断線していないが、全く電源が入らない状態だった。ACコードの断線もない為、電球の付いている方向からシェルを外し、メインボードを外して裏返してみると、内部にヒューズが装着されていて、ついでに断線していた。切れ方は激しくはなく、僅かな電流オーバーで断線した模様だった。そこで、元々即断タイプのヒューズだった物をタイムラグタイプに変更して動作チェックすると断線する気配もなく正常動作が得られた。
埃で熱が篭った?
ELATION COLORSPOT250:HEAT表示が出て点灯しない。先ずは電球ソケットの装着具合等、一通りチェックして検証すると、普通に点灯して動作も問題なかった。その状態で暫く動作させていると、不意に消灯してしまった。そこでサーマルSWをチェックしてみたが、温度遮断はしていなかった。その他にサーミスタを使用した温度センサーが有るので調べてみると、センサーに埃が付着して冷却風の流れが悪い状態であった事と、装着されている鉄板とのギャップが狭い様だったので、クリーニングとギャップ調整を行った所消えなくなった。結果的に、原因は熱が篭った為のセンサーの誤動作と判明。
ヒューズホルダの緩み
PLAYTECH SUPERSPOT250:ヒューズがすぐ飛ぶようになった。検証すると、メインヒューズではなく、内部基板上のヒューズが、一見正常のようだが導通チェックすると断線しているという症状が現れていた。同時にヒューズホルダーに過熱痕が有り、ホルダー金具に緩みが見られた。結果から判断して、電流オーバーに因る断線ではなく、ホルダーの緩みが原因で発熱し、やがて自然断線のような結果になっていた模様。ヒューズホルダー交換、異常は発生しなかったが、念の為各部を調べたが、1年以上業務使用している割には各部のメンテナンスが行き届いており、他に不具合が無い事は勿論、殆ど磨耗も無く状態は良好であった。
FAN停止
ADJ ACCUSCAN250:突然電球が消えてFANが回らなくなっていた。検証すると、動作的にはFANが回らない以外は正常だったが、ディスプレイのパネルや制御基板上のコンデンサに過熱跡が有った為、何らかの原因でFANが故障し、そのまま電球が点灯していた為に内部温度が上昇し、温度プロテクトが働いた物と思われる。パーツ交換にて完了。
コンデンサの結線外れ
SE FS250:電球が点灯しない。検証すると、電源は入り、ディスプレイ関連や各部モーターは正常に動作しているが、電球だけが点灯しない。電球ソケットの装着具合や電球劣化も無く、各部配線も一見して問題なかったが、実際に端からコネクション部分を引っ張りながら調べて行くと、最終的にコンデンサ部分の配線がグラス繊維で覆われた中で接続不完全な状態になっていた。この部分を接続して完了となった。
緩みが原因
ELATION POWERSPOT250:チルトのベルトが外れた。検証すると、チルト側のベルトが外れて内部にぶら下がっていたので装着。動作チェックしてみると、異様に緩く、ギアの上で横方向に滑らせると軽く滑ってしまう。その為、パンとチルトが同時に動いているうちに滑り落ちてしまっていると判明。ベルト調整後、動作チェックして完了となった。
ICに亀裂
ELATION SCENESETTER48:DMX信号が出ていない。検証すると、DMX信号レベルが極端に低い状態だった。内部の電源基板に搭載されているドライバICを調べてみると、ICの背中の中央を横断する形で亀裂が確認出来た。また、7番pin付近が黒く変色し、亀裂部分から煙が噴出した形跡がある。このICのみを交換して完了となったので、DMXケーブル等を伝わって外部から強い電気ショック等を受けてICが破壊された可能性が高いと考えられる。
半田不完全
PLAYTECH SUPERSPOT250:症状はプリズムエラーが出るというもの。検証すると、先ずは何も現象が現れず正常に動作していたので暫くランニングさせてみたが、それでも問題は発生しなかった。前例ではプリズムの初期位置検出用センサーのズレが原因でエラーが出た事があるが、今回の物は位置的な問題もなく、プリズム自体の動きにも問題ないということは、やはり問題はセンサー関連の不具合しか考えられない。そこでセンサー周辺の詳細チェックを行った所、センサー素子が装着されている小さな基板上のコネクタの半田が不完全で、3本あるピンの内1本の半田の流れが悪く、若干はじけた形状になってピンに接触しているだけの状態が確認された。この為こちらに運ばれる時の小さな振動で接触面が磨かれて現象が治まっていた模様。半田修正にて完了となった。
落下事故
ELATION SCENESETTER48:物を落とした為のフェーダー破損。検証すると、メイン回路周辺のフェーダーが6個ほど、シャフトごと折れてノブが欠損した状態だった。原因は物を落とした時の強い衝撃による物である事は報告内容からして明らかだが、状態を調べてみると、フェーダー内部のスライダーとシャフトを結ぶ結合部が折れていた。勿論この状態では修復不能の為フェーダー交換となったが、幸い基板やフロントパネルにはダメージはなかった為フェーダー交換のみで完了する事が出来た。
ネジ緩み。
ELATION POWERSPOT250:シャッターが半分しか閉まらない。状態は良く外観も綺麗な為それほど酷使されていない状態だったが、原因を調べてみるとシャッターのプレートのモーター軸固定ネジが緩んでいた為に正常に初期化が行われないばかりか、動作中に開閉具合が変化している事が原因であった。その部分を増し締めした後、各部ネジの締め付け具合もチェックしてみたが異常無し。結局この部分だけが元々締め付けが甘かった為に稼動中の振動により緩みが発生した物と思われる。
DCジャックの脱落。
SE PC3:コードが抜けてしまって電源が入らない。検証すると、ACアダプタを接続するジャックの内部が陥没してしまってDCプラグを接続出来ない状態だった。内部がどういう状態なのかを調べる為シェルを外してみると、内部配線の先端にDCジャックの部分パーツが繋がったままの状態で内部に落ちていた。調べた所破損はしておらず、単にDCジャックの外周のネジ側から内部パーツの樹脂部分のはめ込み部分が抜け落ちていただけだった為、容易に接合修復する事が出来たが、念の為接合部分にエポキシ剤を塗布して抜け止め処置をして完了とした。その他状態は異常無し。
モーターギアの磨耗
ADJ WARP:ゴボが変わらなくなった。大分古い機種でかなり使い込まれている様子だったが、検証するとゴボホイールが全く回転していない。他のミラーモーターは正常で電球も点灯しており、メインボードからも電圧が現れているのでモーター単体の故障と言う部分までは直ぐに判明したので、モーターを調べてみた所、内部の減速ギアが磨耗してしまってシャフトが空回りしている状態だった。特殊な専用モーターの為取り寄せに時間が掛かったが、何とか入手する事が出来、モーター交換にて無事完了となった。
異物の正体は小石
ELATION SCENESETTER48:本体を動かすとカラカラ音がする、時々突然ブラックアウトになる。先ずはカラカラの正体を突き止める為筐体を外してみると、直径3mm程の、紛れも無い砂岩のかけらが転がり出てきた。どのような経路で内部に混入したかは予測できないが、可能性としては他の機材と一緒に車両等に積載する際に混入した事などが想定される。この異物に少々の発泡材のかけらなどが見られたが、何れも導電性の無い物だったので突然ブラックアウトする現象とは無関係である事が確認された。ブラックアウトについても、特に本体側から特定できる要因は得られなかった為、想定される原因としては、多くの灯体を一度に点灯させて大電力を使用した時に電源タップ末端に発生する電圧降下の影響が考えられる。
住所不明?
ADJ ACCUSPOT250:ゴボがおかしい、DMX操作を受け付けない。長期に渡り営業稼動していた様で、内部には多量の埃が蓄積しており、FANも今にも埃が挟まって失速しそうな状態だった。先ずはこの物凄い埃を綺麗に取り除いてからの作業になったが、調査の結果ゴボ・モーターのベアリングが油脂不足で固着、DMX動作については、恐らくアドレスが想定外の番地に不意に変更されていた為にコントロールを受け付けなくなっていた物と考えられる。各部メンテナンスして無事完了
開かずのシャッター
ELATION ACTIVESCAN250:電球は点灯している様だが光が出て来ない。検証すると、特にエラーのようなメッセージも無く一見問題無さそうな動作をしていたが、テストモードにしてみてもシャッターが開かない為光が出てこなかった。モーターや配線、ボード各部を調べたが異常は無く、モータードライバも正常動作しているのでシステムのバグを疑いメインボードを差し換えて見たが変わらず。色々調べているうちに結局メインボード関連にはどうしても異常無しと言う結論になり、もう一度メカ部分の調査に掛かり、最終的にセンサーのリードの1本が微妙に半田不良を起こしており、いわゆるイモ半田状態になっていた部分を発見。半田修正にて完了となった。
シンクロしない
SE DJCOLOR250:動作がおかしい、ということで検証開始。オートモードでは電球は点灯し、カラーホイールの動作もスムーズ。特に異常は見られなかったが、他の灯体とリンクさせてDMXで動作させると動作が揃わないことが判明。調査の結果カラーホイールの回転位置のズレが原因と判明。修正して完了となった。
スモークオイルと埃
ELATION COLORSPOT250:途中で誤動作してしまう。検証すると特に問題が見られないため故障箇所を推理する事が出来ない。先ずは埃だらけの本体内部をクリーニングしようとキャビを開けると結構な量の埃と、スモークオイルの湿り気があった。特にこの汚れはFAN周辺に集中して、ハーネスのコネクタ部分にもこってりと付着していた。そこでコネクタを外して掃除するついでに内部の接点金具を外してみると割れ発見。この部分はパン・モーターの回転検出を行うセンサーに繋がる部分なので回転精度と密接な関係を持つ場所だ。最終的に他には特に問題なく故障の原因はやはり此処で、端子修正にて完了となった。
相互のギャップ
ELATION ACTIVEWAVE250:電源は入るがコントロールできない。検証すると、確かに動いてはいるが光が出ておらず動作不良を起こしている。数分動かしていたら本体が温まって来たので電球は点灯しているようだがシャッターが開かない様子。調べてみるとゴボやカラーホイールとシャッターの相互のギャップに乱れが生じ、一定の回転角の組合せで悪条件が重なるとホイールやシャッターが引っかかって動かなくなる事が判明。一旦分解して各部ホイールの固定位置や反り、歪みを全て修正して完了となった。本体外部には結構使用感があり、頻繁に移動や設置を繰り返すうちに歪みが発生してきた模様だった。
  当たり機種
ADJ POCKETSCAN:全く動作しない。検証すると、電源を入れても全く反応しない状態であった。この状態で一番考えられるのはメインボードの不良だがかなり古くその他パーツも傷んでいてもおかしく無いが現状では調べられないので先ずはギッシリ溜まった埃を全て取り除いてからメインボード交換。その状態で仮組みして動作したところ問題なかった為細部を調整した後正式に組み立てて動作チェック異常無し。これだけ酷使された後でモーターケーブル断線やFANの劣化もなく、ボード交換のみで復活するというのは有る意味当たり機種と言えよう。ともかくしっかり作り込まれている為コストは掛かっているがそれだけ長寿命設計とも言える。
  ソケットの劣化
ADJ POCKETSCAN:電球が点かなくなった。原因は電球切れやトランス不良ではなく、電球ソケットの接触不良。このソケットはワンタッチの差し込み式で内部構造は小さなコイルスプリングと接点金具の組み合せになっているのだが、スプリング部分が腐食してボロボロになって接圧を失っていた事が接触不良の原因であった。ソケット部分を新しい物と交換する事により完了。
  柳の下にドジョウはおらず
ADJ POCKETSCAN:電球点灯せず。こちらは電球やソケットには異常はなく、電球の点灯をコントロールしている制御回路やリレーも正常に動作していたがソケットに電圧が現れない。そうなると配線のどこかに断線箇所でもあるのだろうかと思い配線を追っていったが、結局配線ではなく点灯用電源トランスが断線している模様。トランスの結線を外して導通を調べてみると一次側コイルの断線が判明。パーツ価格は少々張るが点灯用トロイダルトランスの交換が必用となった。
  過大負荷の疑いあり
ADJ LIGHTCOPILOT:動作不良。検証するとch-3が常時点灯でch-5が点灯せずと言う症状が出ていた。先ずはコントローラーから調査して、コントロール系に異常が無い事を確認した上で出力回路を調査すると、出力のサイリスタが2本ショートしており、更に5chは抵抗素子とアイソレータも不具合を起こしていた。パーツが異常をきたした原因が何であるかを断定する要素は無いので何とも言えないが、過大負荷による故障とも考えられる状態だった。
  多量の埃によるオーバーヒート
ADJ VIRTUALBEAM:時々電球が付かなくなる。こちらの検証では一向に現象は再現しないので先方に確認した所、実はこちらでも30分位点灯して試したが現象は出なかったので、もしかしたら故障では無いのかもしれないと言う。また、エンドユーザーから引き受けた時点で埃の付着が酷かったので少しクリーニングしてから試したと言う。結論から判断すればこのクリーニングで直ってしまっていたと言える。原因は多量の埃による冷却効率低下によってランプ周辺に付いているサーマル・プロテクトが働いてしまった模様。内部クリーニング及び各部点検にて完了とした。
  機材には飲み物を与えないで下さい
ADJ SCENESETTER:チャンネルのLEDが幾つか点滅、数字表示部も上部のみ点滅。動作状態としてはシステムが暴走しているか、電源電圧が著しく不安定になっているような様子だった。基板を外して詳細を調べてみると、飲み物らしき液体が内部に入った痕跡があり、部分的にプリント配線のレジスト材が激しく腐食していた。レジスト材をクリーニングした所、幸いな事に配線を形成している銅箔自体への腐食によるダメージは予想以上に軽く、ICソケットの交換のみで完了させる事が出来た。
  コネクタの接触不良
ADJ MIDIPACK:「下がる」キーが働かない。この類の故障の原因として多いのは通常キースイッチ自体の接触不良か半田の不具合と言う場合が多いが、今回は何れも問題なく、半田や各パーツの実装状況も良好だった。しかし再度仮組して動作テストを行っても動作しない状態なのでSW回路から別回路に渡った先にテストピンを当てて測定するとSW動作が反映されていない。間にはコネクタしかない。結局コネクタ内部の接触金具の変形(開き)による接触不良。金具修正によりFIX。
  動作不安定の謎
ADJ SCENESETTER48:時々電源が落ちたり動作不安定で操作パネルの中央を押すと状態が変化する。検証してみると確かにパネルを押すと変化がある。そこで一旦キャビネットを開けた状態で電源を入れ、基板を撓ませたりしてみたが一向に変化しない。先ずは内部電源ラインの電圧を調べてみるといきなり来ていない。そこで操作パネルと分離している小さめの電源基板を調べてみると、5VラインのレギュレータICのリード部分で半田がクラックを起こして浮いていた。このICは基板に実装されているのだが、放熱板は筐体に直接ネジ止めされている為、リードの曲げ寸法が若干狂っていて半田クラックを起こしやすい応力が掛かっていた事が判明。
  日日日とは一体
ADJ DPDMX20L:ディスプレイに「日日日」と表示され操作不能になる。検証するとディスプレイのみ全点灯して本体は全く動作していない様子だ。電源は入るので先ずコントローラ・ボードとメインボードの接合部の導通を疑ったが特に問題なし。コントロ−ラー用5V電圧も正常に印加されている様だ。とするとシステムICが動作していないのか。最終的にIC動作の基本となるクロックを刻むクリスタルが動作不良を起こしており、クリスタルの交換によってFIXとなった。
  時々繋がるヒューズ
ADJ VIRTUALBEAM:電源を入れて一定時間が経過すると動かなくなる。検証すると本体内部に綿埃が沢山積もっていた為、恐らくこれで熱がこもってサーマル・プロテクタが働いてしまったに違いないと判断して分解掃除をする。掃除が完了して数時間のエージングをして異常が無ければオーバーヒートと言う事で結論付ける所だったが、組み立て後起動した直後に突然停止したので調べてみると、なんと制御ボード上のヒューズの芯がうっすらと折れかけていた。
  真実は現場に有り
ADJ LIGHTCOPILOT:8個繋いだ内の7番コンセントに繋いだ灯体(PL4450)だけ直ぐにヒューズが飛ぶ。こちらで点検した限り異常は全く無く、また出力電圧を操作したりはしない機種なのでヒューズが切れるのは灯体側か電源電圧の問題ではないだろうかという事で一旦返送して試してもらったが、どうしても7番だけおかしい、また8番もおかしくなったと言う事で再度の点検依頼となった。もう一度詳細を調べたがこれと言った不具合は確認できず、ピンスポを8台接続して様々な条件で動作チェックを行った所、電源電圧を120V以上に上げた時点で接続したピンスポが8台とも同時にヒューズが切れた。(LIGHTCOPILOTの電圧表示は120Vだがピンスポの表示は115V)これはCOPILOTの出力電圧がピンスポの定格115Vを超えた為と思われるが、先方に確認した所100Vで使っていると言う。電源配線や信号配線について詳しく尋ねた結果、オプション購入で現場に施設してある為こちらに返送しなかった15Mのコントロール用ロングケーブルに問題(断線気味)ありと断定。ケーブルを交換する事によって解決となった。
  フェーダー導通不良
ETA MC8C:フェーダーの動作がおかしい。原因はフェーダー単体の導通不良の為、作業的にはフェーダー交換で対応出来たが、導通不良を起こしたフェーダーを分解して検証した所、何故か躍動子(フェーダー内部の接点金具)がカーボン皮膜に接触しなくなる所まで潰れてしまっていた。躍動子はバネ圧を持って接触しているので、上から押されて多少沈んでも戻る様になっていると共に、必要以上には押せない様ストッパー構造も付いているので、フェーダー内部に異物でも混入しない限り通常は躍動子が接触しない位置まで潰れてしまう事は無い筈なのだが、有力な証言は得られず真相は謎となってしまった。
  ギア・ボックスの不調
ADJ H650:時々回転しない。検証してみるとギアが上手く噛み合っていない様子で、特に回り始めが重苦しく、電源電圧等の条件によっては始動不能となる状況も予測できる状態であった。回り出してしまえばさほど感じられないが、手で回してみても確かに硬く感じる。H650は特殊なギアボックスがついていて、グリスまみれになりながら分解してみると別段何処かのギアが割れているとか変形しているとか言う不具合は無かったが、円筒状のギアの中で3個の衛星状に回転する特殊なギアの相互の組み合わせが1歯でもずれると遊びが無くなり、極端に動きが悪くなる事がわかった。特にマッチング・サインらしき物は見当らないので、組み合わせを変えながら、一番しっくり噛み合う組み合わせを探して組み立てた所、適度の遊びとスムーズな始動を確認することが出来た。
  電球を交換しても点灯しない
ADJ MEGASTROBE:電球を交換しても全く点灯しない。今まで使えていた筈なのに電球を替えても点かないと言う事は、もしかしたら電球側に何らかの問題が有る可能性が有るが、外観上の異常も無く、フィラメントが無い放電型なので初めから壊れている事は考え難いのでボードの調査に入った。先ずディップ・スイッチの設定によってテスト・モードを選択し、点滅の速度や明るさも大体中程度に設定して電源を入れるがやはり点かない。もう少し掘り下げて整流ダイオードからトランジスタ、抵抗に至るまでの特性を一通り調べ、制御電圧も調べてみたが異常は認められない。勿論110V、120Vでも試してみたが状況は変わらない。となると制御回路が起動していないと結論付けるしかないが、何のきっかけも無く突然コントローラ・チップが死亡する事は考え難いので、制御回路の音頭取りとなるクロックを調べた所、どうやら正しい周波数で安定して発振していない様子。此処まで来ると不具合は発振回路かクリスタル(水晶発振素子)のどちらかになるが、LSIに繋がる発振回路の外部構成部品は故障する可能性が殆ど無い一般的なセラミック・コンデンサのみになるので傾向的にクリスタルの動作不良と断定。交換して無事FIXとなった。
  フェーダーのハウジングが回路に接触
ETA MC1224CM:フェーダーが反応しないチャンネルが有る。検証してみると、どうも曖昧な動作をしている。ある時は正常に動作していると思われたフェーダーが突然効かなくなったり、フェーダーを動かしていると違うチャンネルのLEDが点灯し始めたり消えたりと、暴走してしまったのかと思われるような動作をする事もある。確かにCPUを使用しているので条件によっては暴走する事も有り得ると思うが、リセットしなくても直って正常に動いてしまうような事が有る状況から暴走は考え難い。良く見ると、フェーダーのハウジング(フェーダーを形成する金具)の一部がICの根元のランドにギリギリまで接近しており、その付近で不要なショートが発生して信号を乱していた可能性がある。また実際に接触不良を起こしているフェーダーも有った為、該当フェーダーの交換とハウジング接近箇所を修正した所問題は発生しなくなった。
 

勝手に点滅
ADJ VERTIPRO:点滅してしまう。先ずはカバーを外して内部を見ると、2個有る内の電球点灯用給電ブラシの1個が極端に磨耗しており、モーターを回転させると電球が付いている軸のブレに応じてブラシに触ったり離れたりしており、回転子の半周ほどが焼け爛れたようになっている。電極が2個ある内のもう一個は殆ど磨耗していない事から、許容以上の軸ブレが発生した場合、アークが発生しやすくなり、一旦アークが発生して導通しない部分が出来るとさらにアークの頻度が増えてどんどんブラシを焼いていってしまったと考えられる。軸に関しては構造上全くブレを無くす事は出来ないが、問題ないレベルまで調整した後ブラシを交換し、回転子を丹念に磨き、最後に油脂を馴染ませてFIXとした。

  ヒューズ
ADJ MAX:動作不良 動作検証では正常に動作してしまい、なかなか現象が再現しなかったが、最終的に内部制御回路用のヒューズホルダーの緩みが原因である事を突き止めた。接触不良によるトラブルの場合、使用現場では常に現象が出ていても輸送時の小刻みな振動で磨かれてしまってサービスセンターに着いた時点では直ってしまっている為に故障箇所が見付けにくい例は少なくない。
  モーター・シャフト折れ
ADJ MAX:動作せず。検証すると小さく”ウーン”と回転音らしい音はするのだが確かに回っていない。裏側から覗くとモーターのシャフトがゆっくり回っているのが確認出来たので、シャフトの固定ネジ緩みかと思い、表側を覗くとこちら側はシャフトが回っていない。何とステップ・モーターのシャフトが折れてローター部分だけが回転していた。本体外部に傷は無く、強い衝撃が加わった跡も無いので、余り考えられない事ながらステップ・モーターそのものの製造工程か何処かでクラックが入っていて使用中にポッキリと折れてしまった物と推測される非常に珍しい例だ。
  ストロボ電球
ADJ MEGASTROBE:点灯しない。この電球は放電型なので普通の電球の様にフィラメントに導通が無いからNGという判断が出来ないので単体では点灯可否の判断が出来ない。今回のクレームは電球の劣化よる物と思われるが、冷えている時には若干放電する様子が伺えるが点灯には至らず、やがて温まって来ると不安定に点き始め、完全に温まると正常に点灯する事がわかった。勿論新品の電球に換えれば冷えている時から安定して点灯する。
  ステップ・モーターが原因でフリーズ
AADJ VIRTUALBEAM:フリーズしてしまってDMXコントロールも効かない。本体は大量のフォグ・リキッドと思われる液体が付着して至る所ベタベタになっていた。直接それが原因しているとは断言できないが、モーター関係にはあまり良くないかも知れない。故障症状的にはプログラム・エラーの様だったが、最終的にはステップモーターの不具合が原因だった。
  ギア・ボックス破壊
ADJ MULTISTAR:回転しない。モーター周辺を調べた所ギアボックスのハウジングが膨らんだ様に変形しており、中の歯車の噛み合せに異常を来たしていた。察するにギアを支えているシャフトが軸受けから外れ、ギアが無理をしながら斜めに回っているうちにだんだんハウジングの変形が酷くなって、ついには回転しなくなった物と思われる。

スタンド
  最小パーツにて対応
K&M 21020:ブームのジョイント部分が固定できない、脚が傾いてしまう。検証すると、先ずブームの接合部分はねじ山が削れてしまって空回りする状態。脚が傾く原因は、横に三本出ている脚パーツの内1本の脚の樹脂が削れてしまって、止まるべき位置を通り過ぎてしまう為であった。ブームの接合部のパーツは簡単に交換出来るが、脚部分は1本交換するしかないかと思ったが、削れた樹脂部分のみのパーツが用意されていた為、最小単位のパーツ交換にて可能となり、脚交換作業も比較的容易であった。
  ネジ穴に溶接片付着
K&M 42060:クロスバーのネジ入らず。検証するとネジ穴が2個ある内の1個にネジが入らない。ネジ山は正常に切れていたのだが、ネジ穴の入り口付近に溶接時に飛び散った物と思われる小さな球状の鉄片が2箇所に溶着していた。

 





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